純白の世界に光が降り注ぎ

凍てついた空気が心を清めていく

わたしの

とか

わたしは

とか

なにもかも消し去っていく



あるのは





今ここに立っているという

事実





生きている



それだけに感謝をしよう



この素晴らしい世界を

見ることができている幸せを



それだけに感謝しよう



顔を上げて歩く

囚われずに進む



この足で





(12.01.03  00:09)















やわらかな想いも

しめつける想いも

胸の奥に閉じ込めて

今は時の流れを漂っていよう



留まらずに

流れていこう



その先に

きっとある幸せが

待っていてくれるのだと

信じて



信じて



(12.01.15)















「冬の日」



まぶしい光の中

北の朝が始まる



肌を刺す冷気に

やわらかに降り注ぐ光の中

煌く新雪



美しい



言葉では言い尽くせぬ素晴らしさ



ここでしかあじわえない感動



耐え抜いて

待ちわびて

迎える春だから

大きな喜びとなるのだろう



きしむ雪に足を踏み出し

体いっぱいに光を受けて

歩いていこう



明日へ



明日へ



春へ向かって



(12.02.29)














「春が来て」



抜け落ちた欠片が

波紋を広げていく

静かな泉に

波紋



時が経てば

消えていくのだろう



今は見守るしかなく



ここにいるしか

今の私には許されてないから

静かに

静かに

時の流れに身を任せよう



木々が新しい葉をつける

みずみずしい若葉が芽をふいて



そんなふうに

移り行く



いつか

必ず


(12.04.14)













「春の夕焼け」





一日の終わりに

燃える空

お疲れ様と語りかけてくる



季節が変わる

風が春を運んでくる

街を白一色に染め上げていた雪が消えていく



終わったのだと

辛かった季節が

終わったのだと



顔を上げよう

縮んだ手足を伸ばそう

深呼吸をして歩き出す



まだ少し冷たい風が頬を撫で

頑張ったねと





(12.04.20)
















「やっと来た春」



喜びの季節

辛い季節を乗り越えたあとにやってくる

外套を脱ぎ外へ出よう

まぶしい光の中へ



ほら

こんなに暖かい

我慢し続けたご褒美に

色とりどりの季節



空は青く澄んで

風は香りよく

全てが輝きだす



命の歌を唄うよ

芽吹く緑

小鳥のさえずり

風の音



さあ

これから

さあ

これから







(12.04.30)













はるよはる

やさしさだけでうめつくせ

なにもみなくていい

なにもおもわなくていい

かおるかぜにめをほそめ

すずやかなそらをあおごう



はるよはる

とおいまちにおもいをはせ

いまここにあるしあわせを



とどけおもい

とどけあい

はるかぜにのせて

いとしいひとのむねに



(12.05.20)














「よさこい」



湧き上がる情熱と

生命の喜び

集結する力

北の大地に響き渡る音



自然の恵みに感謝して

生きていることに感謝して

溢れるパワーを放出しよう



明日が輝ける日になるように

精一杯の力を

精一杯の誠意を

自然という名の神へ捧げる



ここで生きています



ありがとう



(12.06.10)














「 ラベンダー 」





うす紫の可憐な花

芳しい香りを漂わせ

やすらぎを運んでくれる



争いも

いがみあいも

煩悩の全てを洗い流せと



静かに風にそよぐ



青い空と

白い雲を見上げ



なにも想わなくていい

憂いなど忘れなさいと



こうして咲いていることが

全てなのだから



今ある生を

喜んで



喜んで





(12.07.24)














「 前を向いて 」





下を向いて歩くと石ころが一杯ある

歩くのに邪魔だよね



蹴飛ばしちゃえ

空に向かってコーンとね



見上げれば青空

まだ働ける体がある

それだけで幸せだよね



感謝して

感謝して

喜ぼう



今日を迎えられたことを

今生きていることを



憂鬱の種なんて

石ころと一緒に

蹴飛ばしちゃえ

空に向かってコーンと



ニッと笑顔を作る

ほら

笑えるじゃないか


元気出して行こう

前を向いて





(12.11.05  19:48)














つと伸ばした手の先に

こんな綺麗な空



青空に鮮やかな紅葉



この素晴らしい世界で

何を憂うことがあるだろう



全てが祝福してくれている

今ここにいることを





(12.11.25)














「 愛 」





胸の中に

ほっこり暖かい場所がある

そこに確かなぬくもり



どんなに冷たい風が吹いても

どんなに辛くても

逃げ込める場所がある



信じられるから

生きていける



苦しくても

笑顔になれる



人と人が寄り添う

ぬくもりを分かち合って



きっと

それが







(12.12.01)














厳しい寒さで凍えた大地に

やわらかな光が降り注ぐ



震えるその身体の中に

脈々と流れ続ける赤い血潮が

暖かな体温を守り続けてくれているように



自然の守りの中に

人は生き

自然の厳しさと戦い

成長していくのだろう



顔を上げればうっすらと微笑む太陽

必ず春がくるのだからと



喜びの季節まで


(12.12.29)