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1

前立腺癌の診断

 

 

術前後の前立腺癌診断

 

 

 

病理検査報告書 (正式) による

番号

診断項目

手術前の診断

病理検査後の診断

1

病期

 

T1c/T2,N0,M0

PT3a,N0.P0

2

悪性度

病理組織学的分化度

グリソンスコア

中分化度G2

3+3=6

低分化度含む中分化度G2

4+3 (+5,3 rd patten)

3

癌の位置

2箇所 直腸側奥

1箇所 直腸側奥

病理組織図参照 (速報版)

4

癌の範囲

3mm,6mm1

1mm1

皮膜外浸潤なし

一部横紋筋含む前部繊維性間質への浸潤あり

皮膜外浸潤なし

5

PSA値

 

28 ng/ml

0.008 ng/ml以下

 

 

詳細については11回目診断記録を参照ください

 

所見

1 癌は一部横紋筋含む前部繊維性間質への浸潤があります

2 前立腺皮膜の外には出ていない

3 手術は皮膜ごと切除しました

4 癌組織は全部取りきれていると判断します

5 3年間はPSA再発の注意が必要です、PSAの監視です

 

 

2

11回目(17-6-1)外来診察

手術後の診断 (病理病期の診断)内容について質問確認事項

 

 

1

病期PT2,N0.P0、ではないでしょうか、前立腺皮膜内で癌細胞がとどまっているので、

別の見方があります、外線の組織より外に出て、横紋筋、前部繊維性間質へ転移していると見ればPT3aであると思います

前立腺そのものは全体に皮膜がないのです、あるのは部分的です

 

 

2

悪性度について

Adenocarcinoma, Postate→前立腺癌

低分化度含む中分化度G2、

Gleson’s score  4+3 (+5,3 rd patten)、 1次は4、2次は3、3次のスコアは5です

主病変→中分化 adenocarcinoma

癌細胞分裂の状況はPIN2-3 相当

 

 

3

癌の位置について

主病変は大半外線部(anterior)に →癌細胞は中分化のAdenocarcinoma, Postateです

前立腺皮膜 → 一部横紋筋を含む anterior fibromusucular stomaまで進んでいます

 

 

4

膀胱頚部について

断端に腫瘍→とは膀胱には転移していないと解釈します

 

 

5

精嚢について

本体にも→癌腫瘍はありません

 

 

6

リンパ節について

リンパ節も→癌腫瘍はありません

 

 

7

まとめると

早期がんではない

病理診断はPT3a,N0.P0になっています、結論として0.008のPSAです

5年間PSAを監視して治しましょう

 

 

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