2002/08/01

22

子供たちの夏休みももうすぐ折り返し地点を迎える。
同時にクワガタ本番の夏もいよいよ最盛期を迎えている。
前からこの夏休みには子供たちを連れて採集に臨むつもりだったが、
子供たちも大きくなるにしたがって、部活動やら、塾やら友達との遊びなど忙しくなって
親など相手にしている場合ではなくなっているようだ。

カミサンの説に依れば、「お父さんが遊んでもらえるのも、あと2〜3年よ」だそうだ。
そんな話にも触発されて、Kさんとの計画に息子akiとその友達ikeちゃんも同行で福島県での灯火採集に
出発することになった。
最近は、夏休みに入って外灯に子供たちの姿を見る機会も増えており、
必然的に競争の激しい外灯よりも灯火に目が向いてしまう。


ところが、出発時点でKさんは都合がつかないとの連絡が・・・。
仕方が無いので3人で決行することにした。
何かの付録で貰った簡単なテントと寝袋などを持ち込んで
子供たちは外で夜営を楽しみにしている。
キャンプ場のように水道設備がある訳でもない、割りに近いところに民家があるので
もし何かあったら走って行けば良い。


予定の場所に到着すると、これまでの天気とは打って変わって
大雨が降り、雷鳴が混じってきた。完全に夕立モードだ。
ケンケンパ的には何度も云うが雷が大嫌いだ。
しかし、去年の採集でもKさんがオオクワガタ♂を拾っているのもこんな日だった。
夕立なら通り雨的に思い切って降った後に止む可能性も高いので
ズブヌレになるのも覚悟を決めてセットを開始した。
始動すると暫くして雨が落ち着いた。
発電機の排気でそこだけ地面が乾いている。




息子akiとikeちゃん。
深夜の山奥で元気に走りまわっていた。







セットに落ちるクワガタを見たり
周りを走り回って子供たちは大忙しだ。
折角の機会なのでセットの始動まで二人にいろいろと手伝ってもらったあと
今度は子供達二人で、真っ暗な中テントの準備をはじめた。













 


 

ミヤマやアカアシ、コクワなどがパラパラと飛来した。
それより何より、灯火では当り前の蛾や雑虫のオンパレードには
初めて間地かに見るikeちゃんは驚いた様子だ。
しかし、子供たちは持ち前の適応力ですっかり慣れてしまったようだ。
雨は降ったり止んだりを繰り返し、相変わらず遠くで雷鳴を轟かせている。
二人がまたスクリーン周りでカブトムシを拾ってこちらに戻りながら途中でakiが
「あっ!!ゲンゴロウだ。デカイ!!」と叫んだ。
近寄って拾い上げて見るとオオクワガタだった。

一度拾い上げてからのヤラセ写真。
ゲンゴロウと勘違いされてしまった
オオクワガタ42mm。













 

その後も雨が完全に上がる事は無く、降ったり止んだりしていたが
激しい降りに合うことは無かったのは幸いだった。
しかし、蒸し暑さが続く中クワガタの飛びは10時を過ぎて悪くなり
12時過ぎには殆んど飛んでこなくなった。



丁度その頃、一台の車が近寄ってきた。
tubasaさんだ。
今日、tubasaさんは外灯でオオクワガタ♀を捕まえたとの事だった。
流石だ!!
今夜、宇都宮に戻られるとの事で、簡単にこちらの結果や様子をお伝えして
外灯の状況を伺ったところで急いでお帰りになった。
 tubasaさん採集福島県産オオ1♀(32.5mm)


子供たち二人だが、折角のテントも蒸し暑さで寝られないのと、シュチエーションから
興奮して眠れないのとが重なって利用する事無く朝方に畳む事に・・・。
明け方が近づきセットを片付けるか迷っていると、ikeちゃんが
灯火で採った箱の中のクワガタを確認していた。
すると、箱の中に次々入れていた中から一匹を取り出して
「これオオクワですよね」と云う。
見てみると間違いない。
どうやら、はじめのうちに雨の合間を縫って採ってきては箱に入れていた中に
気づかないうちに、オオクワガタが混じっていたらしい。
なんともノンビリシタ採集となった。
目の色を変えて採集しなくても、来るときには来るって事だ。
あまりの蒸し暑さにここで朝を迎えるのを諦めてセットを畳んで
実家に戻ることに下した。
その間に二人にはテントを片付けて貰った。

実家に戻ってからあらためて撮影したオオクワガタ。

♀37mm♀42mm












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