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| | 私自身が楽しまないとHPも続けられない…ので、時には公開しなくても良いページも作ります。 ここでは、私がオカリーナを作る上での記録や、その作品や演奏に託す思いなどを綴ります。 ※作り方は、それぞれに好きなように行うべきで、この作り方を発信する意図は御座いません。 | |
私のオカリーナ作りの改革 これは2001/6/18 仕上げの(音が綺麗なので)最も 頻繁に吹くオカリーナを作った時の模様です。 高校3年の春に、当時お世話になっていた(今も お世話になっている!)美術と化学の先生からの その後まもなく、インターネットに依り「フルート オカリーナ館」なるサイトに出会い、数々の衝撃を | ||
1999年から、約二年ぶりに粘土を使う時がキタ…。 2年前にズズイと粘土を掴み取った跡が有り 其の 指跡には、コケ(カビ?!)も生えている…。 それとは別の場所から適当な量を、石切り感覚で ヘラを使って切り出した。コノ粘土片が楽器と成る。 参考>長期保管により、粘土は乾燥気味で、やや固くなっている。 | ||
簡易な紐練りでの空気抜き&均質化も そこそこに、 手捻りでいきなり胴体の空洞部を成型し始めた。 くり抜くのは手間だし、時間が掛かるし、くり抜いた 粘土屑は ホコリを含むなどの懸念で、出来るだけ 増やしたく無い…。胴体が開いているうちに、歌口 裏側も成型し、仕上げておく…。 | ||
吹き口(ベッコと云われることも?)の角度がチョット気に入らなかったので、 切れ目を入れて、強引に曲げた。ホントにイイ加減だ…(^へ^;ゞう〜ん 作業は、もちろん一箇所に集中しないで、各所の気に成った部分は気の 向くままに修正している。凹凸を修正したり、全体の歪みを強引に変形 させて修正(?!)したり。かなりタブーの連続。 | ||
紐作りの要領で、少しずつ胴体を継ぎ足していく。 土蜂が、徳利型の巣を作るのに似ている…?! もう直ぐ胴体を閉じるという所で閉じる側の部品も 作り、接合面の形を合わせ、溶き粘土で接着する。 これでもう ずっと内側に触れることは無くなった…。 こうして継ぎ目は ごく一部だけの胴体が出来た…。 | ||
ちょっと工程が飛んだが、表面の粗仕上げも済み、歌口の微成型も終え、 調律に入る。もちろん トーンホールは最低音から孔け、下の「ラ」→「シ」 への(音程の)上がり具合から吟味?を始めるが、最低音が高い!!という、 容積のミスに気がつき急遽、歌口を埋め立てて狭め、音程を下げた。 それでも下がる量には限りが有り、最低音は十分に下がらなかった。 従って最低音は諦め、次の「シ」から正確な音程の上がりを求めて調律。 歌口は、埋め立てに拠り面積が狭まり、低音は頼りない、飽和した感じの?!音に成った。それでも | ||
エアーウエイは やや上向き気味…まあ良い(~~;ゞ しかし、いつ見ても半乾き粘土の質感は魅惑だ。 この輝きと手触り(笑)が ず〜っと留まれば非常に 嬉しいのだが…。 参考>もちろん徹夜で調律。キーボードを使用し、愚劣な方法?で。 | ||
完全に乾燥してしまうと、半乾きのアノ麗しさは無くなってしまう…(ー_ー;) でも、スベスベの 手触りは健在で、毎日のように触っては 独りニンマリし、 たまには音も出してみる。( ̄ー ̄)にひひん 低音の鳴りは不満も有るが、ごく弱い息でも気流の乱れは起こらず 音は 崩れない。高音は軽やかに伸び、堅さは無い。ある程度は強く吹くのにも 耐え、音の綺麗さは保たれた。演奏に使えるか…?は未知数でも、これは コレで一つの事例として悪くないかも…(^-^;と思う、試作品1号が、いよいよ焼成と相成った。 | ||
そして[高知オカリナの会]例会の帰り、知りあいの 方に焼成を託し、更に「やけるんだ」に依る黒陶の 仕上げまで行って下さった。本当に感謝 致します。 試奏したいとイラレて、まだ燃えている燃焼材から まるで焼き芋のように掻き出し、冷ました。。(笑) 参考>他の2本は、焼成して下さった知り合いのMさんの作品です。 | ||
まだ かなり熱いのに、嬉しくて待てない?ものだから、アッチョッチョ…!と 手の上でも冷ます。熱いうちに早くガブッと一口かぶりつきたかった(誤) また、モノは試しと 熱いうちに吹いてみた。すると、恐ろしく音程が高い! 半音とかのレベルではない。これは失敗したかも…?と、本気で焦った。 でも、冷めてくると普通に鳴った。ヨカッタ。制作は楽しい!あははははー 参考>「やけるんだ」での黒陶仕上げは、磨くと光沢が出てきて美しく成る。欠点は焦げ臭いこと? | ||
帰りは、仁淀川の堤防に降りて、川面や夕空を眺めながら試奏してみた。 最初は細く響かないかと思っていたが、思いのほか通る音で意外だった。 この仁淀川下流から、遠くで雲を抱く四国の山並みを見るのが私は好き。 薄暗がりの雲を抱きし遥かな高みに、また思い馳せる…。あの雲の中は、 清冽な冷気で満ちている…。ああ、また行きたいぃ………っ!! 参考>画像は、堤防 越しの夕空ですので山は見えません。★この笛の奏音はこちら(434KB)に。 | ||
自作オカリーナの流行?を見て思う オカリナ・オカリーナそのものの取っ付き易さに加え、インターネットの普及によって、オカリーナを 自作されている方も増えているようですが、私は少し云いたいことが有る…。といっても、作り方の アレコレや、吹き方のアレコレ他では在りません。粘土の取り扱いや、焼成への感覚のことです。 制作を される方は、ただ粘土の質とか値段とか、入手の難易度などだけ考えて購入されていると 流れるうちに更に細かくなり、その中でも 最も粒子が細かい部分が海の遥か沖まで流され、永い 年月の間に少しずつ海に積もる…。やがて其の場所が隆起し、人間の手に届くようになった…。 粘土は、その粒子の一つ一つが、そうした それまでの歴史を抱いていることに成ります。 その歴史の永さたるや、何億年の単位でしょう。もちろん それは粘土だけでなく、道端の石ころも 云うことです。つまり、作品を作る際には、ただ安いからといって、粘土なども蔑ろにせず、僅かな 量まで愛情を持って接し、仮に失敗作が出来ても、安易に不燃ゴミとして棄てたり、適当に埋める などするのは、果たして我々の粘土に対する姿勢として適当か…?!と、いちど考えてみてほしいの でした。 焼成についても同じです。焼成してしまえば、粘土は半ば石に成り、元の姿とは違ってしまいます。 できるなら防ぎたいと思っています。その粘土の在りし処とは異なった場所に棄てる場合は、元々 在った場所に戻れる可能性が無くなり、流された河川には 存在し得ない粘土が混入すると思うと どうにも面白くないのです。此れは粘土に限らず、日常の中に見られる土砂や砂利、小石や砂粒 なども同じで、その歴史を薄っぺらで幼稚な人間の手で掻き乱したく無い…。そんな風に思う 私は、やっぱり感覚が人とズレているのかなぁ…(ー_ー;) 窯業や陶芸などで消費される粘土に比べれば オカリーナに使われる粘土は僅かなもので、何か | ||
オカリーナ本体に夢を詰め込むトランクを設置!! | ||
オカリーナ作りの改革は、たった一本を作っただけで成し遂げられる筈ありません。先の 2001年 6月18日の作品は、音色は綺麗なものの、低音域を強く吹こうとすると、飽和した感じで腰が無い ゆるい音が出る傾向であり、仮に最低音がシッカリ下がっていても この音の傾向なら使えないし、 息を吹き込む際の抵抗感が軽すぎて 心臓の脈まで音に乗ることがある…。調律も、上の「シ」が やや低いなど、完全ではないので、それらの欠点を改善した試作2号を求めました。 その第2号には、以前(1999年)に作った、収納トランク(ハッチ付き)を設けよう…と、企てました。 | ||
これが、2001/9/16 仕上げの、求改革?の第2号作品です。 特徴は、何と云っても「収納トランク」の強引な設置?で、仮の 厚紙製の開閉ハッチを附けてあります。(鉄板製に換えたい) この画像では、厚手のビニール袋を 火で炙って作った 極小 植木鉢?に植物を植え、ガーデニング(誤)してみた一例です。 参考>手前の小さいのは高3の時に作ったミニオカで、構造はフルサイズと同じ。 トランクの容積は、ご覧いただいたように極小で、10円一口 楽しみのための、イロイロな土笛などを載せるコーナーに、ミニオカともども紹介しましょう。 で、この笛の楽器としての性能は、低音域が飽和してユルイという問題は 「ミ」「ファ」のホールは、不乾燥性の粘土パテなどで狭めたい所です。 そして表面の仕上げと焼成ですが、ゴリゴリと磨き過ぎたため、ヒビが 手前は、頻繁に使う道具で、屋根葺き用の鉄板も加工して、穴あけや削り用の道具に。(撮った角度の関係で奥は小さく見える) 試作品3号は、2002年3月13日に仕上げたが、容積を外して半音高いC♯と成った上に、未焼成 | ||
オカリーナの音は、自然とは異なるのだが… | ||
何故、私がオカリーナの音を好み 其れを用いて いるのか、時々解からなくなることが有る。 このピーパーという音に、汚れを知らない渓水や、 いる?!イチイチ何かを考え巡らせないほうが良い かも知れません。(~へ~;ゞ とにかく無心に。こんな渓流の緑を想い、水霧の | ||
幻想を求めて曲を吹く…。その自然には全く遠く でも、ひたすら想いを一つに、吹く…しかない。 参考>左二つは高知県 | ||
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