50MHz帯移動用スクエアローアンテナの製作
JH1NDM@萩原
50MHzの野外運用にモービルホイップアンテナよりは良く飛び小型で手軽なほぼ
無指向性の持ち運び・設置しやすいアンテナと思って、昭和40年代によく使われた
”スクエアローアンテナを作ってみました。
T 先ずは材料集め
1.マスト固定金具1個 2.Uボルトセット2個 3.目玉クリップ
(口幅30o)7個
4.M3×10ビスナットセット5個 5.M3用圧着端子 2個
M3×6ビスナットセット1個
6.インシュロック(20p) 2個
(以下は加工あり)
7.ブーム 1本
水道用塩ビパイプVP−16(外径22o)を73pの長さにカットし中央に4p幅
でφ7oの穴を二ヶ所開ける。
8.塩ビ板 2枚
厚さ3oの塩ビ板を10p×7pにカットし下図のように5ヶ所穴あけをする。
9.アンテナエレメント 2本 マッチング用エレメント 1本
アルミパイプ(φ8o t=1o)2本を142pにカットしパイプベンダーで
下図の様に曲げる。アルミパイプ(φ8o t=1o)1本を55pにカットし
パイプベンダーで下図の様に曲げる。
10.同軸ケーブル(5D2V)を5mにカットしアンテナ側の成端加工及びM型
同軸コネクターのはんだ付けを行う。
注意!同軸ケーブルの芯線と編み線がショートしないようにしてください。
材料の準備(加工)は以上です。
U 組み立て
給電部の組み立て(給電部の左右のエレメントは銅テープなどで電気的に接続します)
先端部の組み立て(こちらの左右のエレメントは解放状態です)
今回も私の得意な”目玉クリップ”エレメント固定です。
組み立ても調整もワンタッチです。
V 調整・運用
中心周波数はクリップにアンテナエレメントの止める位置で多少変わりますが大き
な可変は出来ません。
大きく変える場合は各エレメント支持部5か所を同じ寸法でカットしてください。
1cmカットで凡そ500Khz上昇しますが一度カットすると戻せませんので慎重
に少しずつ調整してください。(アンテナチューナーが便利です)
SWRの調整は送信周波数でSWR計を用いて反射を確認しながらショートバーの
位置を移動して反射が最小になる位置を探してください。
今回は水平偏波で運用する事の多いCW・SSB・AM帯域を狙っています。
[捕捉]
同軸コネクタのはんだ付けが一番難しいと思うので、私のはんだ付け方法を記します。
同軸ケーブルの先端を上の写真のようにカッターなどで加工しM型同軸コネクターに
挿入し、編み線側のはんだ付け→チェック→芯線のはんだ付けを行います。