144MHz1/2λ電圧給電ロッドアンテナの製作   JH1NDM@萩原

1.材料を用意する。
  SW−65Sプラスチックケース、BNCコネクタ(角座)、高耐圧コンデンサ(5pF)、φ1oウレタン線(21o)、
  ロッドアンテナ(7段96p)

  その他ネジ類、圧着端子、糸はんだが必要になります。

2.ケースの穴あけ加工。
  画像にありませんが、ロッドアンテナの差し込み穴(φ7o)及び取付け穴(M3皿ネジ用)も加工します。

3.コイルをφ10oの丸棒に密巻きで5回巻き、均等に10o程度伸ばし、
  両端を10o程度写真の様に折り曲げ、先端を5oほどはんだ処理をしておく。


4.ケースにマッチング回路(今回はハイパス型)を写真の様に組み立てる。
  ダミー抵抗(1KΩ)をアンテナの代わりに取り付けコイルの形状を変化させて144MHzに同調をとる。
  ※同調点はバンドの低い方で調整するようにする。


5.ロッドアンテナをケースに取付けマッチング回路と接続する。
  屋外の広い空間で、ロッドアンテナを伸ばし切って再度コイルの形状を少しずつ変えながら同調をとる。


6.144MHz1/2λ電圧給電ロッドアンテナの完成。
  このアンテナは1/4λ接地型アンテナと違い接地を必要としないので、効率よく電波の受信・送信ができます。
  またアンテナの開口面積も大きくその分利得も増します。

7.最近のトランシーバーのアンテナコネクタ(SMA)に合わせるためBNC−SMA変換コネクタを付けてみました。
  (トランシーバを壊さないように、急激な衝撃を与えないで丁寧な運用をして下さい)

材料費 :1,000円以下で集めることが出来ます。(BNC−SMA変換コネクタは別)
工 具 :ドリル、カッターナイフ、M3用ドライバー、ラジオペンチ、ニッパー、ピンセット、はんだ鏝、ルーペ
        (ケース加工済みの場合ドリルは必要なし)
測定器:アンテナアナライザ
        (ない場合はハンディトランシーバとSWR計でも可能)

完成品の性能 
          SWR特性 1.5以下(144MHz帯)
          利得    2.14dBi(ダイポールアンテナ同程度)