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第1楽章  祈り (Oratio)
第2楽章  唄  (Cantus)
第3楽章  祭り (Dies Festus)


 曲の分析というほどのものではないけれど、当時、スコアに書き込んでいたことを載せておきますわ。 楽譜を見なければ何を書いているか分からないと思うけど、著作権上、楽譜を載せることはできないので、手元にスコアのある人は、それを見ながら読んでくださいな。

 このあと、一楽章の第六変奏まで打ち込んでから、ふと思った。 ここまでたどり着いた人のうち、何割の人がスコアを見ながら「フム、フム」と読んでいくのだろうかと。 だらだらと書いても、九割九分の人が読まなければ全然意味がないと思い直したので、書くのを止めました。
 じゃ、最初からこのページを書かなければいいじゃないかって思うでしょ。 そうだよねー、その通りだよねー。  でも、なぜ残しておいたのかというと、ここだけは書いておきたいという部分があったからなのよ。
 たぶん気づいてない人が多いんじゃないかな? というところだけ書き出しておきました。


第一楽章

20小節目 (変奏2)
 24小節目の1番トランペットを逆から演奏してみよう。 ほら、「オー・グロリオザ・ドミナ」が聞こえてくるよ。

103小節目 (変奏8)
 110小節目からの上昇形と下降形の3連符。 拍の頭の音を組み合わせると、テーマが見えてくるよ。 さて、もう一つ。
上昇形(木管系)の拍頭は、レ・ミ・ソ・ラ・シ・(レ) と上がっていく。
下降形(低音系)の拍頭は、レ・ド・ラ・ソ・ミ・レ と下がっていく。
これは陽旋法(田舎節)の音階なんですわ。 ただし、本来の陽旋法は上昇と下降が逆の関係(ドとシ)になっているので、深読みのしすぎかもしれないけど・・・

118小節目 (変奏9)
 このオーボエの旋律は、テーマの反行型です。 第二間の(ラ)を中心にして上下の音を逆にすると、テーマが聞こえてくる。 知ってるよって? そうでしょう、そうでしょう。 でも、オイラが書きたかったのは、そのことではないの。
 第一楽章では「不安を隠しきれない」気持ちを表すため、少し早めのテンポを設定しているけど、第三楽章ではゆったりと演奏している。 いずれにせよ、なんて美しい旋律なんでしょう。


感想を書いてもいいですか?

 とりあえず第一楽章だけ書いたんだけれども、第二楽章では、ティンパニの一発で転調するすごさ、「さんじゅあん様のうた」の心にしみる唄など。 第三楽章では、「長崎ぶらぶら節」・聖歌の変形・聖歌の拡大型が、最大6パートに分かれてフーガを織りなす素晴らしさなど、など。
 まあー、見事なこと、見事なこと。 曲の構成力といい、各所にちりばめられた動機の意味合いといい、見事なドラマを創り出しています。


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