単純接触の原理とは心理学用語で「個体間の親密さは、接触回数、
接触頻度が多ければ多いほど増す」といった事を指します。
つまり、人間関係で言えば「顔を会わせたり、話したりする回数、頻度が 増えるほど、相手に対して、好感を持つ」という事です。もちろん、顔を見 るのも嫌なくらい嫌いな人にいくら会っても好感を持つことはないでしょうが・・・。
これは平たく言えば、愛着みたいなものだと、僕は考えてます。 偏差値55の法則によって、あまり外見がよくない人の外見についての 評価が、相手にとって、いわゆる「偏差値55」程度まで上がるのも、この 心理作用なのかもしれません。
なお、外見が決定的要因になる場合は、ほとんど出会ったときから 短期間で勝負が決ま事が多いので、単純接触の原理は関係が薄いと 考えられます。単純接触の原理を利用するのは主に相手との精神的な つながりを構築して、これを好感につなげていく場合であるといえます。
具体的には
1・「○○君なら口も堅そうだし、信頼できそうだから・・・」とか言って、
相談を持ちかけてアドバイスをもらう。(相談事がなければ作る!
自分一人で解決できる事でも敢えて相談!話すことが大事
なんです。)
2・相手が何か趣味を持っている人なら、その趣味について書籍、ネット
などで深く勉強して、その事について語り合う。(ディープな会話が
喜ばれる)
などが突破口になるんじゃないでしょうか。要は会話をして相互理解を 深め、愛着を植え付けるんです。
いろいろな話をする事で、相手との相互理解を深めて、相手と「居心地の いい人間関係」を作るのが目的です。相手に「あいつと話すのは楽しいな」 と思わせるのです。これは、最後の大博打である「リアクタンス効果」に つなげる為の必要不可欠の布石となります。
この時点においては、相手とは「友人として」の関係でいるのがいいで しょう。下手に好き好き攻撃をして、相手とのパワーバランスを崩すと、 台無しになる可能性があります。(これはこれでやり方があるのですが。 「リアクタンス効果」参照)
好きな人がいる人は、がんばって相手に愛着を植え付けましょう。 (なんかエイリアンの卵みたい・・・)