講義開始


さて、健康診断も終わり、いよいよ授業開始だ。

最初からいきなり普通の授業が始まるのではなく、まずは集中講義という形で、1限から4限までフルに使う時間割の日々が続く。

でもはっきり言ってその辺の事は殆ど覚えてないです、はい。


とりあえず、PCを触るのは(正確にはWindowsを触るのは)初めての僕。

何をやるにも恐々操作。

(うーむ・・・これは触っていい部分なのだろうか・・・?)

僕としてはその辺のごくごく基本的な事から教えて欲しいのだが・・・・・

なんかあんまり説明ないな。

むしろ全く無いな。うん。

そして操作もわからないまま、CGの授業突入。PhotoShopとやらを使うらしい。

聞いた事無いな。当たり前か。当然使い方もわからんぞ。

ってかダブルクリックがなかなか上手くいかないんですが、先生。

あまりの下手くそっぷりに、D君(先日の健康診断の時の人)からも「なんでだ(笑」と言われる始末。

彼はどうやらマイPCを自宅に持つツワモノの模様。良かった。わからない事は全部彼に聞こう。(スマヌ・・今頃謝ってみる)

で、授業は進み、今日の内容について説明が入る。

レイヤーを使ってジクソーパズルもどきを作る・・・っとかなんとか?

”れいやあ”?

なんだろう。掛け声か?

詳しくは不明だが、最初にまず一枚絵を描いて、それから各レイヤーがそれぞれピースの絵なるようにする・・・とか。よくわからん。

なんか"がうす"とか"ぼかし"とか謎の単語が飛び交う。やヴぁい。

っていきなりこんな授業するか?普通。 どうなってんだココ。早くも学校選択間違えた予感


・・・まあそれでもD君の助けも有りなんとか終わらせる。

そして最後に先生の話が始まった。

「これで、レイヤーを移動させてピースを合わせる、幼稚園児なんかができるパズルができた。」

幼稚園児がPCを、それもフォトショップなぞ使うか。使ってたとしたら何かむかつく。(と、今なら言える)

ってかたったの9ピースだぞ。3×3だぞ。角4つ埋めたらそこでほぼ完結だぞ。

いくら幼稚園児っつっても・・・馬鹿にしてんのか?

ちなみに元となる絵はもちろん自分で描く。

・・・・・僕が描いた絵はもうなんていうかそれこそが幼稚園児並

一年生の頃の作品は基本的にもう手元にないのでここで紹介できないのが残念だが、

だいたいこんなの(再現度80%)だった。

幼稚園児向けだからとかそういうのではなく、素で幼稚園級だ。

原色が目に痛かった。

先生も、専門学校に来てまで幼稚園児の採点をする事になるとは思わなかっただろうな。


−−そして別の授業−−

”Type Quick”なるタイピングソフトを使うらしい。

今はよく見かけるようになったゲーム系のものではなく、あくまで練習用、って感じのものだ。

そうそう、まずこういうのがやりたいんだよな〜。

とりあえず目標は1分100文字という事だ。


  ぽち  ぽち  ぽち  ぽち


無理。

全部”あ”で済ましていいなら100文字如き余裕で突破できるんだが。

しかし、生徒の中で1分270文字(多分)位を叩き出している生徒がいるではないか。すげぇ。

それを見た先生が、

そんな数値出した事ないなあ・・・

みたいな事を言った事に、僕は(大丈夫なのかこの学校・・・)と一抹の不安を抱いた。

決して口にする事なく胸の奥に封印したが。



−−ホームルーム−−

最初のホームルームの時間と言えば・・・やるんだろうなあ、やっぱり。自己紹介。

僕はこの自己紹介というヤツがとてつもなく嫌いだ。めんどくさい事山の如し

クラスの奴等全員のなんて今聞いて、誰が誰だか覚えれるわけ無いだろう、このでこ助が。

・・・まあとにかく、僕の番は結構後のほうだな。何言うか考えるか・・・・・

と思ったが、ほとんどの人が名前と出身地、そして「よろしく(略」で終わり。

うっしゃ、僕もこれで決まりだな。

次々と消化されていく自己紹介。

ほう〜、みんな結構いろんな地域からきてるんだなあ。

おお。沖縄から来た人なんているのか!

一度も地下鉄に乗った事がないので戸惑ったとな?

(地下鉄って日本全国どこにでもあるんだと思ってた・・・)

一つ賢くなった。うむ。

何か面白い自己紹介する人いないかな〜、と自分の事は棚に上げて他の人の話を聞き続ける。

いかん。眠くなってきた。

と思ったら。一人何て言うかなんとも言えないヤツが現れた。

な・・・なんだこいつは・・・・こいつだけ何か雰囲気と言うか、オーラが違うぞ。

お前絶対周りからおもちゃにされた経験あるだろ

というか既に周りから失笑を買っているではないか。

X君か・・・とりあえず関わり合いになりたくないもんだ。





そして・・・集中講義の時期が終わる頃には、学校にも慣れ、友人も増えていた。

その時既に、綺麗な世界から泥沼へ堕ちて行くその第一歩を踏み出していた事を、当時の僕は知る由もありませんでした・・・

・・・つづく 


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