インターネット 〜健全編〜
集中講義が終わり、ダブルクリックも普通に出来るようになった。
学校では常時インターネットが使い放題の環境だ。
授業中もし放題。
授業中といえどお構い無しにやる人大多数。おいおい・・・
とか思いつつ僕もやるわけだが。
いやちゃんと授業は受けている。だが余りにも優秀すぎて授業で出る課題が早く終わり、どうしても時間が余ってしまうのだ。
それで時間つぶしに仕方なくする訳ですよ、奥さん。
で、今日もインターネットをする為にさっさと授業の課題を終わらせる。
インターネットなんて、言葉自体はよく耳にするが、実際にやるのはこの学校が初めてだ。何もかもが新鮮。
そして最近お気に入りとなったジャンルのサイトを探す為、gooへ行き検索ワードを打ち込む・・・・
カタカタカタ・・・
”クソゲー”
っと。ポチ。
・・・いや、一応言っておくが、別に最初からクソゲーに興味を持ってたわけじゃない。
初めてのネットでいきなり”クソゲー”とか打ち込む程ぶっちぎれては無い。
D君の影響だ。
きっかけは、彼が突然「デス様」とか言い出した事だった。
当然僕が知るわけも無く。
話を聞き、調べていく内に、クソゲー・・・正確にはそれらについて面白おかしく語る、
いわゆるクソゲーレビューにはまってしまっていたのだ。
(ちなみにデス様とは、某サ〇ーンマガジンの読者ランキングで最下位を独走し続けたデスクリムゾンという伝説のソフト)
ああ、ちょっと脱線するが、ランキングと言えば某雑誌の最下位争いも結構熾烈だった模様。
某ドリ〇ガだったか、その読者ランキングの最下位争いにD君が一枚噛んでたらしいのだ。
毎週毎週狙ったゲームに”1点”をつけたハガキを送り続けているとか。(10点満点で、読者がつけた点数の平均点でランク付する形式)
1週で10枚程1点をつけたハガキを送ったりすると言う。
僕がドリ〇ガを買った時、そのハガキくれ、と言われた事があった。
彼曰く
「 俺がこのゲームをここまで落とした。
」
メーカーからすればとんでも無い話だ。
しかしライバルもいる模様で、狙ったソフトがいい所まで来ると、そのライバル側からD君側のソフトへ
”10点”をつけたハガキを大量に送るという”10点攻勢”をしかけてくるのだ。
そこまでするか。
ちょっと前まで大したこと無い位置にいたのに、突然最下位近くまで来たせいで目をつけられたらしい。
「向こうは人数が多いから、どうしてもある一定のラインを超えられない」みたいな事を言っていた。
ということで不毛なハガキ送りはやめたとの事。
「もう送るのやめたからランクが上がってきてる」と、それがその話題で最後に聞いた言葉だった・・・
凡人にはうかがい知れない世界もこの世にはあるという事ですな。
で・・・D君はそんな生活だったようだが、僕の方は来る日も来る日もクソゲー。クソゲー漬けの日々。
クソゲーレビューを見て爆笑する僕。授業中に。
同じレビューを何度も見てその度爆笑するという異常なまでの執着っぷり。
また、コンボイの謎の攻略なんかをしてるサイトもあり、ニューファミコンを引っ張り出してクリアの夢を果たしたりとかもしていた。
と、そんな感じにネットライフを楽しんでいたが・・・
みんな余りにもネットばかりしていたので、学校側が授業中は外に繋がらないように規制をかけてしまったのだ!
そんな馬鹿なああああああああ!!!!!!!!!!!!!???
学校側からすれば当たり前なのだろうが・・・これはキツイ。
昼休みや放課後には開放していたが、放課後なんてほとんど毎日即帰りだったので、実質昼休みのみのネットライフとなってしまった。
・・・後編へつづく
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