Lost word


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9/30【分岐点アゲイン】
 さてさて、開発に携わっているソフトの納期期限も近くなってきたところで分岐点です。 今回の仕事は友人の所属する会社を経由しての契約なので少しだけややこしいのですが、私の今後にはいくつかの選択肢があります。

1.現在の契約先の会社に引き続きお世話になる(さらに契約延長なのか、正社員になるのかという分岐あり)
2.(知人の所属する)契約元の会社にお世話になる。
3.違う縁を探す。自分の理想を求めて再び就職活動。

 契約先の会社は仕事内容的には私が楽しいと思うこと、魅力的に感じることをやっています。 時間の流れが早く感じられるということは充実している証でしょう。 しかし、2時間以上の残業や休日出勤が当たり前で、通勤時間も手伝って自由時間の確保がとても難しいです。 いくら私が非モテでも会社と結婚するつもりは無いですから、多少の遊ぶ時間も作れないのは死活問題です。 また、いざ正社員扱いとなったら待遇面での保証がどこまで期待できるのかも謎です。

 契約元の会社は完全年俸制という実に興味深い雇用形体を取っています。 これは開発に関わったプロジェクトの利益から会社に還元された分を引いた何%かが半年後の自分の給料に反映される制度である意味、実力主義です。 さらこの会社では仕事を選ぶ権利が自分にあるので、利益にならない研究の仕事ばかり上司に押し付けられて収入が低いといったこともないらしいです。 最低給料も保証されています(もちろん、ずっとこのラインだと”ご相談”になってしまうのでしょうが) 数日前に技術者はマネージメントに疎いと書きましたが、このシステム下で突き詰めていけば自分の正当な価値を口に出せるようになるかもしれません。 とはいえ、プロジェクトが利益を上げるためには管理者的要素、営業的要素などヒューマンスキルが求められることになるでしょう。 私のもっとも苦手としている部分です。 さらに、椅子に座っているだけで給料を貰おうとは思いませんが、いざ「利益がない(自分に価値が無い)と給料は出ません」と公言されるとそれはそれで怖いです。

 3は…。まあ、白紙の状態ならまだしも、せっかく縁があるなら二の足を踏むところです。 なんせ、派遣先の会社は、正規の手順で入社する場合、筆記試験があるんですけど難しくって私は受かりそうに無いですからね(ここ、豪快に笑うところです)
 んー。悩めるだけ幸せなのでせうか?

9/29【あー、言ってしまった】
馬鹿は馬鹿だと気付いていないから馬鹿なのだ。
もし自分が馬鹿だという自覚があるならそれはすでに馬鹿ではない。

と、誰かが言っていたような気がします。また、
馬鹿に馬鹿と言う奴が馬鹿なんだ。
とは昔からの子供の捨てセリフのひとつです。

 例えば、Aという人間がいたとします。私はAのことを「心底いい加減な奴だ」と思っています。A自身には自覚症状がありません。 さらに私は「Aに何を言っても無駄だろう(変わらないだろう)」と思っています。
 この状況で、常にAが私の身近にいたとしたら少しずつでも確実に鬱憤が溜まっていくのは仕方のないことですが、だからといって安易に爆発するのは下策です。 何故なら私は、Aをどんな正論で諭そうと変わらないであろうということをすでに認識しているからで、それが正しい認識なら仮に局地的な勝利を手にしたとしても根本的には何の解決にもならないからです。 大体、誰でも迷惑を感じるようなことは幼い子供でもない限りはすでに私以外の、私より身近な誰かの苦言があったと考えるのが妥当です。 それでも直っていないわけですから、今更、多少身近にいる人間の言葉では直るものでもないでしょう。

 だから、まあ、無理にでも適当に流して日々の平穏を確保するべきなのだと思います。意見を戦わせて、双方納得がなく終わった場合遺恨が残りますからね。 立場上、本来は逆らってはいけない人間との激突なら尚更です。まさに馬鹿に馬鹿と言う方が馬鹿を見てしまうわけです。

 いや、自分事では無いのですが最近それを実感する機会がありまして。 当事者の気持ちは痛い程解かるんですけどね。感情が噴出しそうになった時こそワンクッション置いて利害を考えてみることが必要なのだと思います。

9/25【魅力の人】
 私の妹は武勇伝にはこと欠かないのですが、またやってしまいました。 何でも日曜日に実行された男女2対2のコンパ(?)で男連中に襲われそうになった挙句、一緒に居た友達のサイフから現金が抜かれるという出来事があったそうな。 友達の紹介ということで安心していた部分もあったのでしょうけど、良い友達の知り合いが良い人間であるとは限らないわけで一言で言えば迂闊だったのでしょう。

 以下は流石の妹も警戒せずにはいられなかったポイントです。節々に怪しさが滲み出ています。
・待ち合わせ場所であった直後に「お金がないから俺の家で飲もう!」
・コンビニで買い物、男連中は一銭も出さず。
・自分達は飲まない癖に過度に一気を強要(この時点で妹の連れが潰れる)
・妹がトイレに立った隙に、寝てしまった連れのバックから金を抜く。
・さらに下着を脱がそうとしていた。
・始発が走り出す時間になりまともな思考を保っている妹のみ帰そうと必死になる。

 もしも私が女だったら2つ目までの時点で帰ってますね。 結局(警戒心も無く)潰れた連れの手を引いて無理やり帰って来たので事なきを得たらしいです。 お金については、その日の内に気づいて問い詰めたところ所業を認めたので、次の日家まで押しかけ、迷惑料込みで返してもらいました(細かいイザコザはありましたが)

 まあ、何にしろこの連中が大事のために小事を犠牲にするような頭の働く奴等でなくて助かりました。 目的をはっきり決めた上でもっと巧妙に動かれていたら今頃は泣き寝入りだったかもしれません(どころか、下手をすればイイ思い出と錯覚していたかもしれませんし)

 この連中を紹介した友達は、彼らに対して顔もそれなりにカッコ良くて、話も面白いという印象を持っていたらしいです。 豊富な話題、軽快なテンポで語られる言葉は確かに魅力的なのでしょうけど、それで本質も魅力的と考えるのは危険だということなのでしょう。 むしろ、本音や大事な部分など語らない方が楽しい会話になりますからね。 その日、妹は「兄貴も少しそういうトークや雰囲気を磨いた方が良いよ」と生意気なことを言って出掛けて行きましたが、その結末がこれなのだから皮肉な話です。

9/24【パンチだ!ロボ】
 最近は睡眠時間を犠牲にして ギガンティックドライブ というゲームをやっています。宇宙の彼方より来訪した異星人侵略ロボから町(地球)を守るために遠隔操作型の巨大ロボを駆使して戦うアクションゲームです。

 PS2コントローラーの全ボタンを使う操作方法は鉄人28号と正太郎君の関係から音声入力とファジー回路(?)を抜いた部分を体験できます。 当然、このスタイルだとロボを操縦しながら操る人間の身も守らねばならないわけで、危険を返りみず道路の真中で操縦していると背後から来たパトカーに引かれたりします。 予断ですが、この世界のパトカーは無人で町をパトロールしています。同じゲームを買った友人は「いくら無人でも人くらい避けろよ」という感想を漏らしていましたが、 私は、むしろ無人だからこそ確実に人を避けるシステムを搭載していなければ実用化されないだろうと思いました。 考えてみたら、大体、無人のパトカーって何の抑止力になるんですかね。 スピード違反の取締りくらいしかできないような気がしますけど、それならオービスで十分だし、本当にただのお邪魔キャラだったのか。

 話を戻します。3Dポリゴンで表現された町並みは適度にリアルで巨大ロボ同士の戦場としてはとても壊し甲斐のある空間となっています。 敵ロボはミサイルやビームといった遠距離兵器を無効化する装置を装備していて、それを破壊するまでは近距離戦で戦うしかないという素晴らしい設定のおかげで、戦いの大部分はマニュピレータによる殴り合いです。 交差する鉄拳、地鳴りを上げて倒れるロボ、下敷きになって倒壊するビル群、逃げ遅れてきりもみ上に飛びかう人々。まさに子供のころ見たその手の映像が再現されています。 また、リアルなのは造形だけではありません。特定の企業の建物を何度も戦闘に巻き込んで破壊しているとその企業が没落したりします。 幼馴染がバイトする八百屋の経営を助けるためにどさくさに紛れて近所のスーパーを破壊する主人公(私)は男です。

 と、バカゲーの要素ばかり紹介してしまいましたが、真面目にストーリーを追ってみると随所に近年ロボット物のオマージュが見てとれ思わずニヤリとしてしまうような展開です。 シャレを楽しめる心と時間の余裕があり、なんといっても「ロボといったら遠隔操作でしょ!」という人にはお奨めの一品なのです。

9/22【カッコ良さ】
 普段の通勤ではまったく気が付きませんでしたが、休日の昼間に立ち寄った原宿は不思議空間でした。 JR原宿駅出口から地下鉄明治神宮前駅入口までのわずか5メートルほどの間に広がった空間を歩いただけですが、素っ気無い青のYシャツを着て仕事に向かう私の姿は明らかに浮いていました。

 気合の入った服装の人(間違えているとはずかしいので詳しい形容はしません)で溢れかえっていて、思わず何かのコスプレイベントでも開催されているのかと勘繰ってしまいましたが、昨日も今日も同じ系統が目立っていたところを見ると、あの辺が今の流行の最先端なのでしょう。 さすが若者の町、原宿です(この認識がそもそも…)取立ててオシャレセンスがない私が着いて行こうと思ったなら全力疾走確定、さらに息切れのオマケが付きそうです。

 ただ、帰りには今日のような雨の日にも関わらず、地下鉄に降りる階段に座り込んで化粧を直している集団を見掛けて引いてしまいました。 化粧は気になるのに地面に腰を下ろすことやそれを見られることには抵抗が無いんですかねー? 私などは、その行為を「せっかくの衣装でカッコ良く着飾っているのに勿体無いなー」と思ってしまうのですが。良いのか悪いのかは判りませんがカッコ良いという価値観の基準に開きを感じてしまいます。

9/21【多数の中にも五分の魂】
 銀行口座の残高を確認してみたところやっと前の会社の最後の給料が振り込まれていました。 実に1ヶ月半遅れ、3度の催促(抗議)でやっと入金です。 例えどんな会社でも終わりは「また縁がありましたら…」といった感じで、双方笑顔で別れられることが理想です。 しかし多少のトラブルは付き物で、特にお金でもめると心象が最悪になってしまいます。 しかも、お金の要求は正当な権利でも何度も催促していると段々自分が悪いことをしている気分になってきますしね。 同時に振り込むように頼んでおいた未清算の立替金は戻ってきていませんが、そちらは泣く泣く諦めるしかないのかもしれません。 それが手なのかもしれませんけど、いい加減前の会社の件を引きずるのもウンザリなので。

 遅れた理由が資金難とかならまだ同情の余地があるのですが、今もそこで働いてる奴から聞くところによると単純に面倒がって忘れていただけらしいです。 実際、私が働いていた時も同じようなことがあったので不思議には思いませんでしたが腹の立つ話です。

 多数を管理していると感覚が麻痺して多数側の気持ちが理解できなくなるというのは良く有る話なのかもしれません。例えば私が学生時代、就職担当だった先生は各学生に対する対応がどうもおざなりで機械的でした。 就職活動は当時者の私にとっては初めで大変な出来事でしたが向こうにしてみれば毎年の恒例行事なわけで、そのギャップが生み出す意識差に憤りを感じたものです。

 今回の件も個人レベルに対する配慮が欠け過ぎているのが原因でしょう。 向こうにしてみれば忘れていただけかもしれませんが、当てにしていた生活費が1ヶ月半遅れれば大ピンチです。 遅れている間は生命活動を停止するなんてわけにはいかないのですから。 まあ、私に見る目がないと言われればそれまでなんですが、まさかどんな人間だろうと最低限の礼儀と思慮くらいは有ると信用していました。 こういう時は授業料は高くついたというべきなのかな。

9/20【見栄はる】
 めっきり寒くなってきたので、今日は仕事を早目に上がって冬物を仕入れて来ました。 私の中で、23時まで開いているのと安いという利点が、地味な服しか売ってないという欠点を上回ったので西武線沿い御用達の西友でお買い物です。 西武ライオンズはまだ優勝していないのに何故か50%OFFセールをやっていました。それなら2〜3日後にはさらに安くなっているのではないかと気付いたのは買い物が終わってからでした。

 友人に「ネクタイを絞めるのは会社の奴隷の証みたいだから絶対いやだ」とか言ってずっとフリーターをやっている奴がいますが、 実はスーツにネクタイというのは私のようなズボラな人間には楽でいいんですよね。 ビシっとしたスーツが1着あれば後は安物でも無難なYシャツとネクタイがあれば結構誤魔化しが効くものです。 しかし、私服が許されている会社ではもろにセンスが試されてしまいますし同じ服のローテーションが何ヶ月も持つものではありません。 やはり、それなりにお金も出ていってしまいます。

 まあ、そんなに拘る必要は無いのかもしれませんがチャンスはチャンスと認識できた人間だけに訪れるものです。 非モテの私にとって、女の子がいる場所、即ちその全てが戦場ですから最低限の気合くらいは確保しているべきでしょう。

9/18【安売り王】
 今日は職種面の話です。休みに対する欲求が消えていないので終着点はやっぱり昨日と似たようなものなのですが。

 私の現時点での職業であるプログラマーは好きでやっている者には半ば趣味のような仕事です。 それが最大の利点でもあり欠点でもあると思います。その効果はほとんど表裏一体です。 半ば趣味とも思えるということは、基本的に楽しいことであり情熱を持って臨むことができます。 給料のため以外に仕事に対して拘る理由があるというのは幸せなことです。 が、それは同時に公私の区別が曖昧であることを意味します。 顕著な例としては、無償で何時間残業しても苦にならないとか、土日も休まず仕事をしてしまうなどです。 また自分が制作したものを作品と捉える気持ちが強く、そのため妥協が下手で、無理をして支払われる単価以上のモノを作ってしまうことも多いです。 質の高いモノを作ること自体は良いことですが、それを見越してクライアント(発注者)または、雇われている会社に足元を見られてしまうことも多いのです。 つまりマネージメントが下手なわけなんですけど、自分の価値を安売りする傾向にあると思います。

 私は自分を安売りするのはイヤだし、公も私も同じくらい大事にしたいんですが、中々受け入れられる考えではないらしいです。 過剰サービスは客を呼ぶ売りになるのですから経営者の視点で見た場合、プログラマーの欠点は会社の利点にしかなりません。 理想は「正当な価値には正当な代価を!」ですが、自己満足で本当に満足してしまって問題を問題と考えない人も多いのが現状です。 もう少し要領良く駆け引きしながら生きても良いと思うんですけどねー。 常識化してしまった風潮を覆すような意識改革ってのは難しいです。

 まあ、組織に不満があるならフリーの道を目指すのが妥当なのかもしれません。それなら個人の意識改革ですみますから。 ただ、より重い責任を背負うことになりますし、そこまでの自信も人脈も今はまだ無いのですけどね。

9/17【メンタル・ケア】
 確かX−ファイルの初めの方に睡眠を取らなくても生きられるように改造されてしまった人間の苦悩を描いたエピソードがあったと思いました。 人は、睡眠を取らなくてもいい体になったとしても連続した時間の中では節目を作り出すことができず、精神の方が参ってしまうらしいです。 1日の終わりに一度意識を絶ち、新たな気持ちで朝を迎える。とても基本的なことですがメリハリのある生活を送るためには重要なことなのでしょう。

 同じようなことは週明け、月の初めなど節目と呼ばれるすべての状況に当てはまる気がします。 夜が明けて朝が来るだけでは新たな始まりが認識できないように、カレンダーが変わり月曜が来ただけで気持ちが切り替えられるものではありません。 体力的に問題が無かろうが精神的にリフレッシュするためには、やはり間に休みを入れることが必須なのだと思います。

 社会は今だに「若い内は…」なんて根性論や「仕事なんだから」なんて責任感の押し付けが当たり前で、仕事が理由なると徹夜や休日出勤も正当化されてしまいます。 とかく精神面というのは軽視されがちですし、身体の障害のようにはっきりとした形で見えるものでもないので、ともすれば「お前が軟弱なんだ」なんて結論で片付けられてしまいます。 仕事上の能率を考えても心のバランスだって立派な命題だと思うのですがね。

 聞けば今私が開発に関わっている移植物ソフトの売りはリリースが早いことなのだとか。 ユーザー側にしてみれば発売が早いことは確かに喜ばしいことですが、それを実現するために無茶な過密スケジュールでヒィヒィ言う立場としてはたまったものではありません。 大体、楽しさではなく早さを売りにするのは企画か営業の怠慢なんじゃないんですかね。

 まあ、2週間も働き通しだからそろそろ休みがほしいなーって言い訳なんですけど。 実際に日記を書くことで初めて今日の日付と曜日が一致するくらいですからメリハリの面ではかなり末期症状なのですよ。

 書き足りないので次回に続きます。

9/13【いくない】
 自分では気が付かないのですが、私は感情がすぐ顔に出てしまうらしいです。 自分が不愉快な感情を抱いているとき、声音にはそれを乗せないように注意していますし確認できていますが、表情については不特定多数の人から「笑顔が引きずっていますよ」と言われたことがあります。

そこで心配なのは、今日の職場での会話です。
「明日も来てくれるかな?」
「いいとも〜」
「三連休とも来てくれるかな?」
「い、いいとも〜」
努めて和やかに場を乗り切ったつもりでしたが、顔は歪みきっていたかもしれません。

 しかし、アレです。私のような状況の人間が多いと日本の景気って二度と回復しない気がします。 今回の仕事は残業や休日出勤には追加報酬有りの形で交渉したので、それなりに高給なのですが土日も無しとなると使ってる暇がありません。 物を買うにしてもそれで遊んでいる暇もないから自然と手が出なくなってきます。 以前はと言えば、土日は休めても、資金の方が無かったわけですからどちらにせよ景気には貢献できないんですけどね。 まったく、うまく行かないものです。

9/11【ニュースキャスター:「尚、乗客に日本人はいませんでした」】
 今日はさすがに一言残しておこうと思います。 一年前の今日の今頃はかなりショッキングな映像がTVを駆け巡っていました。 映画の一場面と見間違えるようなその光景に確かに私も驚きました。

 でも、実は当時も今もそれ以上の感想はないんですよね。 人によっては凄い衝撃を受けて人生観変わったとか、いつ死ぬか判らない状況に自分を見つめ直したとか 色々思うことがあったらしいし、知り合いにはそれをキッカケにして実際に自分を変える行動(転職とか)に出た奴もいましが、 私はむしろ、そんな人達を遠巻きに眺めながら「そんなもんかな」とか思ってたくらいで。

 良く言えば、何かに影響されるようなヤワな価値観や人生感で生きていないと言えるのかもしれないし、悪く言えば、鈍いだけなのかもしれません。 世間からは鈍感とか不謹慎とか呼ばれるのかもしれませんが、今までまったく自分に関係無かった(関係を感じなかった)人や物や無くなったところで、それで本当にダメージ受けたり考え方に変化が出るものなんですかね。

9/09【属性】
 世の中には「妹萌え」なる属性が定義されています。 これは一般的には姉妹のいない男の人が、伝え聞いた内容で美化した虚像を追い求めた結果、発病するものであり、私のようにリアルに妹がいるような環境での発病ケースはほとんど報告されていません。 現実というワクチンは効果絶大なのです。

 私の知人に焼野原(仮名)という人間がいます。現在、彼の妹はオーストラリアにホームスティしています。焼野原は遥かなる地で生活する妹のことを思いながらオーストラリア繋がりでオーストラリアンビーンズという植物を育てる毎日でした。

 そんなある日、満面の笑みを浮かべた焼野原を見かけました。
「妹が帰ってくるんだよ!」
聞いてもいないのに嬉々として喜びを伝えてきます。
「何で?」
まだ帰国には時間があった筈です。私は当然の疑問を口にしました。
「いやー、妹の彼氏が事故で死んじゃってさー。そのお葬式で帰ってくるんだよ」
「…ふ、ふーん、そうなんだ。大変だね」
「うん。大変なんだよ」
その表情からは喜びしか読み取れませんでしたが、きっと大変なのでしょう。

 何所にでも例外というものは存在するものです。ワクチン耐性を持ったリアル妹萌え属性。今、思えば彼は二重に嬉しかったのかもしれません。不謹慎ですが。

9/08【遊び心】
会社でアイフルのHPが話題になっていました。空いた時間に確認してみたら本当に面白いのでご紹介です。

ぜひ、質問のところに
「むじんくんて何?」
「お姉さんの歳は?」
「怒ってください」
「今日は何日ですか?」
などを入力してみてください。きちんと(?)答えが返って来ます。

本来、広告ページの補助の役割さえすればよいシステムにこんな粋な演出を入れてしまうプログラマーと企画者、またそれを許してくれるクライアントは貴重です。私は素直に尊敬してしまいますね。

9/07【お知らせ日記】
 日記の達人。それは更新停滞の言い訳すら一種のエンターテイメントとして成立させて閲覧者を魅了してしまうものですが、 私にその域はまだまだ遠く、さらに現在、余力がないことも手伝だっていますので極めてストレートに表現させていただきます。

 しばらく不定期更新になります。残業が2時間以下で終わったなら更新する気力も湧くでしょう。

 簡単に手に入らなくなると価値に気付く、自由時間と睡眠時間。おやすみなさい。

9/05【無くして気付く休みの価値かな】
 今日という日を挟んで昨日と明日の密度の違いに目眩がしそうです。 さようなら、気楽な2ヶ月。こんにちは、修羅場の1ヶ月。

 しかし、楽しい仕事、適度な休み、適度な給料なんてどこを探しても見つからない理想論なんでしょうか? 理想ってのは理想なだけに誰もが本当はこう有るべきだと思って模索している筈で、それならたまには見掛けても良いと思うんですけどね。 理想という言葉は、それを理由にして諦めるためだけに存在するわけでは無いと思いたいものです。

 結局、引き受けることになった仕事は今月多めに付いたカレンダーの赤字だけでなく通常の土日休みすら無かったことにしてくれそうです。 とりあえず、ネット関係に費やす時間も短縮する方向で改めないとまともな睡眠すら確保が難しいかもしれません。 こうなったら電車内で日記書くしか!(ウソ)

9/04【過去への招待状】
 伝手の紹介とはいえ復職活動をするためには当然、履歴書と職務経歴書、そして人当たりの良いスマイルの準備が必要になるわけで。 テンプレートがある履歴書は誤字にさえ気を付ければ問題ないとしても、職務経歴書は苦戦が濃厚です。 開発系の仕事は履歴よりも経歴が重要視される(らしい)ので、それはもう気合を入れて書かなければならないのですが、6年分の過去の所業を思い出し時系列順に整理、自分のPRになる部分をさりげなく強調できるよう気を配るなど実に面倒な作業です。 シナプスの繋がりを追って行く過程は、私の使わない頭のさらに普段使わない部分を酷使するので非常に疲れますし、 過去を振り返ること自体が自分のダメ振りを再確認する行為に等しいのでダメージ大きいです。

 この御時世ですから誰しも終身雇用には期待していないと思いますが、今、転職願望がある人もとりあえずは無い人も 自分の関わった内容、期間、役割は普段からメモしておくことをお勧めします。特に細かい期間で仕事をこなしている場合、本当に思い出すだけでも一苦労です。

 と、言うわけで調度半分、前々会社での活動をまとめた段階で一時放置してこの日記を書いているわけなんですけど、書き終わったら次は部屋でも片付けようと思います。

 過去からの現実逃避というのも中々オツなものです。

9/03【捨てる神あれば拾う神あり】
 捨てる神あれば拾う神あり。ということで知人が仕事を紹介してくれました。 やっぱり、この世界は横の繋がりは大切だよなーとか思うと同時に、自分ではまだ全然動いていないのにパっと湧いてきた美味しいそうな話に食いついて、流されてしまうのはどうなんだろ?などと思わなくもない今日この頃です。

 先方さんは早急な仕事があるので、至急ゲーム開発経験があるプログラマーを募集しているのだとか。 電話で聞いた内容だと、携帯ゲームの制作の仕事らしいです。 すっかり確認を忘れてしまったのですが「携帯ゲーム」と言えば、ゲームボーイなど携帯ゲーム機用の開発とも取れますし、iアプリなど携帯電話用ゲームともとれますし、もっと小物の単品(キーホルダ型のテトリスみたいな)の可能性もあるので、実際に見て話を聞くまでは何とも言えません。とりあえず、近日中に会社見学してこようと思います。

 しかし、まあ、何気なく口にしてしまったのでしょうけど「早急な仕事のために至急に人を募集している」なんて話を聞くと正直あまり良い前印象は持てないです。 早急な仕事になる要因は、元々無理のあった計画を立てているか、時間的に無理が出るほどゴタゴタしてしまった仕事を下請けで引き受けたという辺りだと思いますが、どちらにしても感心しない話です。 また、至急に人を募集する理由は、その計画に携わった人間が嫌気が差してどんどん辞めていったとか、計画遂行の根拠(人材の確保)も無しに仕事だけ取って来たのではないか、とか色々思い浮かびます。

 ちなみに、これらは会社視点の倫理感から見るとなんら普通の出来事のようです。実際、前の会社では日常的でした。自分に降り掛かって来ても目をつぶれるという人は社会人適性あると思いますよ。

9/02【日常日記】
 最近、ふと思いました。適当にその日を反芻することで、改めて考えや現状をまとめてみるという行為は、より明確な意思の確認のためには必要なことなのかもしれないなーとか。 小学生時代には誰しも、母親の「今日は学校で何かあった?」の問いに対して1日を振りかえるといった経験があるのではないかと思いますが、あれに近いのかもしれません。 いつからか放棄してしまった「今日を反省する」という行動の価値を再考してみるなら日記サイトは有効な場所なのです。

 予てからmidiサイトを運営していた友人が規制が厳しくなってからめっきりやりずらくなったのでテキストサイトでもやろうかなんて話をしていました。 そこで、私は「テキストサイトは良いよ〜。面白いよ〜。楽しいよ〜」と薦めておきました。 友人は気の利いた話もできるしアドリブも利くといった内輪では話上手で通っている人間なので、きっと面白サイトができるでしょう。

 その辺が罠なんですけどね。

9/01【言いたくて】
 まだ私が前の会社で働いていた頃の話です。 終業時間が過ぎると後輩がやけにソワソワしています。聞けば、クラシックのコンサートに行く予定なのだとか。 私はピーンと来ましたが、その日は時間がギリギリということなので、日を改め後日追求してみました。

「お疲れ〜。コンサート楽しかった?」
「ええ、まあ」
「1人で行ったんじゃないよね?」
「友達と行ったんですよ」
「友達?いくら何でも男連中でクラシックを聞きに行かないでしょ?」
「いや、グループって可能性もありますよ」
「可能性。可能性ねぇ…」
「ははは…」
「そう言えば最近、Sは明るくなったよね」
「…」
「楽しそうに仕事してるし、私生活も充実してるんだろうなー」
「…」
「白状してみ?」
「すみません。彼女できました」

 本当は言いたくて(主に自慢したくて)仕方無いのだけど、口止めなど何かの抑圧があって、それを語ることができない人には「私はここまで知ってますよ。だから話てしまわないかい?」と示してやると結構スルスルとしゃべってくれるものです。
 私はこれを「便秘にかんちょー」と例えています。(もちろん、こんな気の利いた例えは私のオリジナルではありません)


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