Lost word


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8/31【ミルキーいちご】
「コーヒー牛乳」「いちご牛乳」が消える の話自体は結構前からあった気がしますが、昨日の飲み会の席で、私的に一番熱かった論議です。

A:「いちご牛乳が使えなくなってしまうなら、どんな名前になるんですかね?」
B:(興味無い素振りを装いながら)「いちご牛乳風で良いんじゃねーの?」
私:「…いや」
私:「「風」は当然「牛乳」ではなく「いちご牛乳」全てに掛かることになる。いちご牛乳自体が存在しなくなるわけだから「いちご牛乳風」も存在できないのだよ」
B:(興味無い素振りを装いながら)「んじゃ、何よ?」
私:「そうだな。…「いちご・牛乳風」もしくは「牛乳風いちご」ってのはどうかな?」
A:「本末転倒ですよ」
B:(興味無い素振りを装いながら)「バカだろ?ところでさー」

…しばらくして…

私:「…ミルキーいちご」
A:「は?」
私:「ミルキーいちごだよ!微妙な部分を外来語化することによってオブラートに包んじゃうのさ!」
A:(伏せ目がちに)「あ、ああ、良いんじゃないですか」
B:(あくまで、興味無い素振りを装いながら)「ふーん、なるほどね。それでさー」

皆は私の説に言葉も無いようでした。
フフ、勝った。

8/30【誉め言葉?】
 分別好きな私は今日も分けることを考える。
 例えば、私は「突込み属性」です。 半ば神経質な程、目に付き気になった事に一言言いたくなるのは、何も矛盾が許せないからではないのです。 山があるから登るようなもので、むしろ矛盾(ボケ)あっての突込みなのです。

 ふと思うに、そのような思考を持つ私の好みのタイプは居るだけで自然に矛盾を引き起こしてくれる女の子なのかもしれません。 世間一般では天然ボケとか不思議少女とか言われています。 そんな女の子と対面し「私のどこが好きなの?」と問われたなら、迷わず私は答えるでしょう「んー。天然ボケな所かな…」

 なんて話を肴に今まで友人と飲んでました(現在 8/31 AM2:30)
 非モテ解消への道がまた少し開けた気がしますね。

8/29【オンラインRPGの勇者】
 オンラインRPGには勇者がいないのです。
 何か、いきなり電波な結論ですけど私がオンラインRPGに(プレイヤーとして)興味がわかないのは、これが理由だったりします。 オフラインRPGでプレイヤーが演じることになるキャラクタは大概、世界を救う宿命などを背負っており、数々の困難(イベント)を乗り越え目的を達成するという、言わばその世界にとって特別な存在であり、その足跡を追うことによって物語が語られます。 これは1人でやることが前提のオフラインRPGだからできることで、複数人プレーが前提のオンラインRPGでは無理がある手法です。 複数人のサービス利用者は平等であり、誰かを特別扱いするわけにはいきませんから、主役が必要な大掛かりな物語は演出できないわけです。

 いや、別に「架空の物語の中でくらい勇者(特別者)になりたいんだー!」とか言ってるわけじゃなくて、物語が演出できない状態でゲーム内容に幅を持たせるのは結構難しいと思うんですよ。 今、話題になっているオンラインRPGを見ても、レベル上げとレアなアイテム探しが主な目的で、それ以外の面白さを探すのは難しい気がします。 なら、レベルを最高まで上げることで世界に敵無しの状態になった後はどうするのか? レアアイテムを探しつくしてしまったら? チャットや複数人プレーの新鮮さやブランドイメージの魔法が切れてしまったときプレイヤーの選択は目に見えています。 オフラインRPGならラストのボスを倒し物語として完結させることができますが、最終目的の無いオフラインRPGは「飽きる=終了」です。

 別に勇者になれなくてもファンタジーの世界の住人を演じられるという部分にはもっと面白さの可能性があると思うのです。 好評な現状に満足せず貪欲に可能性を模索した作品が次のスタンダードになるのかもしれません。

8/28【正しすぎるのも…】
 妹が働いている託児所で揉め事があったらしく仕事から帰って来るなリ延々と愚痴を聞かされてしまいました。 何でも、子供同士の仲違いがイジメにまで発展しそうな勢いだったので先輩の先生といっしょに仲裁に入ったらしいのですが、あくまでこの場を治めようとする先輩と、教育にまで踏み込んで躾をしようとしていた妹の間で意見が食い違ってしまいグダグダに終わってしまったのだとか。 私は適当に流し聞きしていましたが、妹は一通り自分の正当性をアピールして満足したらしくしばらくして自分の部屋に引っこんで行きました。

 こういう時には何を言っても無駄なのであえて口を挟みませんでしたが、私には先輩の先生の行動も理解できるんですよね。 前職が保母さんである妹が教育に拘るのも理解できるし理想ではそれが正しい行為なのかも知れませんが、託児所は基本的には子供を預かる場所であって何かを教えるの場所ではないのですから、 そこで教育者としての経験がない人間が事態を終息させるのを最善として動くのは特に責められる必要のない行動だと思います。

 どちらが正しいのか?と問われれば判断するのは結構難しいです。
 ここではそこまで頼まれてもいないし頼んでもいない。妹の考えは余計なお世話と取られても不思議ではないです。 もちろん、間違ってはいないと思いますが、その場で必要されている以上の正しさは正しいと認められなくても仕方ないのかもしれません。

8/26【8月雑感】
 久々にサイト運営雑感です。
 ルミ姉さんと一緒(;´Д`)ハァハァ さんの8月23日のテキストによると個人サイトの寿命は概ね半年から1年と言われているそうで、そう言えば「Lost word」も今日で開設6ヶ月目に突入しました。 確かに今は辛い時期ですね。手なりでそこそこの内容が書けるほどの技法はまだ身に付いて無いし。 私は日常に疑問や違和感を感じないと筆が進まないタイプでいわば愚痴をこぼしている時が一番輝いているような人間なのですが、さすがに半年も続けると吐く毒もなくなります。 しかも今は結構、平穏な日々を送っているので補充もできません。 普通に生きている分には毒(ストレス)が溜まって当たり前なのだから早く復職しろって話なんですけどね。 決して同時には手に入らないモノがあるわけで、今は時間はあってもネタに困ってますが、仕事始めるとまったく逆が想像できますね。

 で、そういう意味では自由な時間とお金ってのも同時には手に入りませんねー。 お金に余裕が無い夏なんてつまらないものです。土日に出かける予定だったイベントも節約のために泣く泣くキャンセルでした。 ああ、然したる出来事も無いまま夏が通り過ぎてゆく…。

 話を戻しますが、ルミ姉さんは閲覧者からの反応というのは長くサイトを運営するには非常に重要で、どんなに高邁な理想を掲げてサイトを開設しても、絶海の孤島ではやがてモチベーションが低下するものです。とおっしゃっています。 ウチはかなり絶海の孤島でお世辞にもコミュニティとは言えませんし、高邁な理想すら掲げていませんから先はかなり不安ですが逆にこの状態でどこまで続くものなのか?記録への挑戦ですかね。

8/25【未だに】
 いやー、今日の「仮面ライダー龍騎」は面白かったです。
 緑ライダー(正式名称ゾルダ)に扮する敏腕弁護士が思い込みの激しい女の子に振りまわされた挙句、結婚サギで訴えられるといった完全に本筋から脱線したサイドストーリー的な内容だったのですが、随所で吹き出してしまいました。 あまりのほのぼのとした内容に30分戦闘シーン無しで終わってしまうのではないかと思いましたが、さすがにスポンサーが許さなかったのか終了5分前に取って付けたようにモンスターが出てきてさして悪さもしない内に退治されていった姿に哀愁を感じました。 こういった展開はある程度視聴者に各キャラクタを認知してもらわないとできないモノだし、小さいお友達が見て楽しかったのかは疑問ですが、まあ、大きいお友達は楽しかったです。

 ところで、劇中で主人公はOREジャーナルというネットを媒体とした新聞社でアルバイトしています。ここが配信する新聞は結構好評らしいのですが今回、すっかり結婚サギの話を信じた同僚の(やり手)記者の書いていた記事は背景薄緑で所々着色、フォント大や強調を使ったいわゆる「侍魂」スタイルでした。 このスタイルは半年前には流行が終わり、今や絶滅に向かってまっしぐららしいですが、はたして業と(皮肉)なのか、それとも本気なのか。

 どちらにしても、私的には効果的な演出でした。(もっとも、ここで笑う人間の範囲は狭そうですけどね) 意図しているかは解かりませんが、受け手によって色々な解釈ができる要素がある作品は楽しいですよね。

8/22【信じるのは良いけど】
昨日の続きです。話が微妙に危険領域に展開しますが、母方の実家は○○会という宗教をそれは熱心に信仰しています。 私には、それがくだらないことに思えてならないのです。 (怖いので)断っておきますが、私は無神論者ですけど宗教や信仰を否定してるわけではないです。こと宗教に限らず他人に迷惑が及ばない範囲でなら何を信じようと個人の自由ですから。 ただ、○○会の教義には信仰は道徳心に長けた立派な人間を育てるみたいなニュアンスがありまして、それを実践している筈の母方の実家が家庭崩壊の危機に直面しているのは皮肉な話だなあと思います。 毎月、他家の人を招いてありがたい説法をしたり、大きな休みには一家総出で本山に修行に行ったりしているらしいですが、この事態にいたっては何の意味があるのか私にはかなり疑問です。

何か目的と過程を間違えている気がするんですよね。
私には一連の行動は、盲信することが目的になってしまって起きている現実から目を背けているようにしか見えないし、形骸的に宗教活動している過程に満足してしまって、結果には目を向けていないようにしか見えません。 本来、信仰は過程にするべきで、その結果、心身が鍛えられた豊かな人間になることを目的とすべきなのだと思います。

多分、古来から信じるだけで救ってくれる神様なんて何所にも存在しませんよ。
追記:
とか思ったんですけど、これって依存とはまた別の話なのかもしれませんね。信仰者にとっては過程こそが重要で、結果は有っても無くてもかまわないのかもしれません。
行動だけ抜き出して見ると感動的だったり立派に見えてしまうものがあります。例えば、某特番のマラソンですけどあれは結果や目的は無いに等しいですよね。 それと同じで信仰心に厚いのは、(一般に受け入れられるかは知りませんが身内には)感動的だったり立派に見えたりするのかもしれません。 そして本人は自己満足が得られると。

8/21【身近にある理不尽】
先週、帰省した時の話を少々。どうやら母方の実家が家庭崩壊の危機に直面しているらしいです。 祖父母の家は母の弟が同居しているのですが、この弟の息子がどうしようもない奴なのです。
ついこの間も半年程、姿を見ないと思ったら人を殴って刑務所の世話になっていたそうで、しかもそれを自慢話にしてしまうような勘違い人間ですが、こんなのでも結婚していて三児の父なのです。 子供を育てるということはお金がかかるわけですが、定職には就かず、何日かに1日家業の手伝いをしては人並みの収入を要求するという後に間違いなく自分の首を絞めるであろう行為を繰り返しています。
家族の誰もたしなめないのか?という当然の疑問があると思いますが、度を越した家庭内暴力に父親(母の弟)ですら震えあがっていて手出しができないのだそうです。 気に食わないことがあると祖父母にも平気で手を上げるらしく、その傍若無人ぶりは目に余るものがあります。

私にも経験がありますが、特に男の子には単純に腕力で父や母を越えてしまう瞬間が必ずやって来ます。で、その時にどう考えるかというのは重要なことだと思うのです。 私の場合は母子家庭で育ったので、対象は母で中学の頃だったと記憶していますが、親の尊厳や正論、主張などを理不尽に覆せるだけの力を持ってしまったことに大変な恐怖を覚えました。 以来、私は母や妹に暴力で訴えるようなことは二度とするまいと心に決め、実践しているのですが、この息子の場合は逆に、論を力で抑えられることで自分の天下だと思い込んでしまったのでしょう。

子供のころから世話になっていた祖父母が被害にあっているのはとても心苦しいです。
とは言え、説得しても応じる人間でないのは目に見えています。(実際、何度か話をしてみたのですけど、他人の家のことに口を出すなだそうで…) 公的な更生機関である刑務所も効果が無かったらしいし八方塞な気がします。 パラサイトで生きているのだから、祖父母と自分の親が死んだ時にはさすがに気付いて後悔するんでしょうけど、それでは遅すぎますしね…。

8/20【チューンメール】
一部で話題になっているかもしれない「鉄腕ダッシュ」チューンメールですが今日、私のところにも来ました。こんな内容です。

Fw:Fw:Fw:Fw:Fw:お願いしま〜す=
あのねTV番組「鉄腕ダッシュ」でメールがどこまでつながるかをTOKIOが実験競争中だそうでスタートが北海道小樽市の加藤浩さんから始まって、とうとう回ってきました。で、これを9人に回してください。このチームは「長瀬チーム」です。結果は、8/25(日)7:00pmからの「鉄腕ダッシュ」で放送されます。お願い絶対に止めないで下さい!


送信者は前の会社で親しくしていた後輩です。 「ああ、彼が回しているなら後アイツとアイツからも来そうだな」とか思っていたら案の定、その何分後かに同じ内容のメールが2通着信しました。 私はもしかして彼とその周辺に嫌われているんじゃないだろうかと激しく疑心暗鬼です。こんなときばかりレスポンス速いしな。
大体、突込み所満載の内容です。(メールを貰った人はCGIにアクセスするとか)きちんとした集計方法も載っていないのにどうやって結果をまとめるつもりなのか?とか、8/25に放送予定の番組の実験を今やってたら収録はいつやるんだ?とか。
この後輩は人当たりも良いし楽しい奴なんですけど、本人に悪意が無かろうと悪意有りと取られることはあるわけで。楽しそうな雰囲気や送信者の素性を鵜呑みにして思考停止し軽率に行動するのはどうかと思うんですよ。 認識の差があるかもしれませんが、私はチューンメールって卒業以来連絡が無かった旧友と久しぶりに会ったらあやしげな商品勧められるたくらいの落胆があるんですよね。 悪意があるなら尚更ですが、今回のような見え見えのケースを本当に信じて回して来くるのもかなり引いてしまいます。

ちなみに今回チューンメールを送って来た3人は皆様ネット関係の会社の社員なんです。 専門職でもこうなんだから住民基本台帳ネットワークの運用などに不安を感じてしまうのは仕方の無いことなのかもしれません。

8/19【例のマンガ家】
えーと、先週あたりから疑問に思ってることがあります。
特に夢も希望も結論も無い本当にただの疑問なのですが、10日程前に週刊少年ジャンプに連載中のマンガ家が児童買春で捕まったというニュースが報じられました。 何でも女子高生に8万円渡してみだらな行為を行った疑いなのだとか。 盆も開けて今週発売したジャンプでは呆気なく連載が打ち切られていました。
で、私は好きでもない作者や作品の擁護をする気も無いし、倫理観がどうとか批判する気も無くて、実はこの事件自体を例えにしたいだけなのですが、疑問に思っているのは加害者が逮捕にいたるプロセスなんです。

私が常識を知らないだけかもしれないですけど「児童買春・児童ポルノ処罰法違犯」て申告罪ですか?ちょっと調べてみたんですけど残念ながら捕まる過程を書いた記事は見つかりませんでした。
この手の事件は、ある意味でどちらも加害者であり被害者がいないと言えると思うのですが、まさか被害者である未成年が改心して罪を清算するために警察に出頭し、発覚した分が捕まっているわけではないですよね。
かと言って現行犯というのもなさそうな気がします。未遂で捕まったというのは聞いたことが無いですし。(単に話題にならないからニュースにならないだけかもしれませんが)
基本的に犯罪は被害者がいないと成立しないわけですから、すると、例えばアシスタントが告発したなどで加害者側から発覚したとしても警察が動くには弱いような気がします。
一番、有り得そうなのは被害者の未成年が何かの拍子に補導されて余罪追求の過程で発覚するというケースかもしれませんが、それにしたって加害者側が用心深く動く、連絡手段を残していなければ特定のしようが無いわけです。(実際、マンガ家は偽名、偽職を使っていたらしいし) うーん、謎だ。

8/18【マスクドライダーな話】
昨日は久しぶりに会うことになった友人と、ついつい長時間飲み語りをしてしまいフラフラになって帰って来ました。 そのまま寝てしまい意識が戻った頃には11時過ぎていてガッカリです。第1回目から日曜の朝は必ず見ていた「仮面ライダー龍騎」を見逃してしまいました。 で、龍騎と言えば昨日から映画が公開されているのですが、今日はそんな興味の無い人を置いてけぼりにした話題です。

劇場版仮面ライダー龍騎 には2つ売りとされている部分がありまして。
1つはこれが最終回先行映画化だということです。 現在放映しているTVシリーズは今日が29話でした。 平成になってからの仮面ライダーシリーズの定番でいけばストーリーは中盤に差し掛かったあたりです。 視聴率不振で討ち切りということにならない限り来年の2月まで続くと思うのですが、本来なら半年先である最終回を今、映画館で上映するということらしいのです。 これは演出としては非常に斬新な試みだと思います。スターウォーズのように世代交代のある物語なら途中を抜き出して先行発表しても違和感なく受け入れられると思いますが、 はたして、同一時間軸の最後にある結末をストーリー中盤に見ても楽しめるものなのだろうか? そして、結末を知ってしまった後で、まだ半年続くTVシリーズは楽しめるものなのだろうか? いくらメインターゲットが子供でも、効果やケアを考えての最終回先行映画化なのでしょうから、どんな仕掛けが用意されているのか興味深々です。 もっとも、つい先週、劇中で「タイムベント」なる技が炸裂し時間が巻き戻る話があったばかりなので油断はできませんが…。

もう1つの売りは、仮面ライダーシリーズ初の 女性仮面ライダー が出ることなのですが私はこっちはどうでも良いです。 ただ、子供の頃「仮面ライダーストロンガー」でも味方にテントウ虫型の女性仮面ライダーがいたような気がしたので 調べてみたのですが、彼女の正式名称は電波人間タックルといい仮面ライダーには含まれないらしいです。 味方キャラが電波人間…。何か、時代の流れを感じるネーミングです。

8/16【論争で得るもの】
喧嘩両成敗なんて言葉がありますが、これはおおよそ論争の場にも言えることかもしれません。 どちらに非があろうと殴っている様子だけ見るとどちらも同じように見えてしまうのが喧嘩の常であり、同様に論争の場では(片方がどんなに努力しても)泥沼の言い合いになってしまった時点で正しさも論点も見えなくなってきてしまいます。 仮に自分が理路整然とした弁論者であったとしても、相手の主張に対して返しを入れる以上は相手の土俵まで降りる必要があるわけで、その結果、やり取りされる内容にはどうしても上げ端が取られるようなものを含んでしまいます。 特に長期に及ぶ論戦の中で、非無礼や誠意の見えない態度を非無礼で返したり、皮肉に皮肉で応酬したくなるのは当たり前だと思いますし。

確実に意見が交わしあえない人間は存在します。
独善的な主張を盲信しているとか、ディベートの技術や勝ち負けにしか興味がないなど、意見交換の中で相手の良い部分を吸収しようという気持ちがない人間といくら論争してみたところで得るモノは無いでしょう。 住みわけという表現が適切か解かりませんが、見ない、触れないが一番妥当なのかもしれません。喧嘩を吹っかけられた場合は災難としか言い様がないですが…。

私は価値観の押し付けとか価値観の否定といったモノが嫌いです。
こうあるべきだと主張することは一向に構わないことですが、それを常識だと偽って他人にも強要したり、自分と異なる価値観の存在を否定するという考えを否定します。 異なる価値観であるなら(もちろん同じ価値観であっても)なるべく意見の交換をしていきたいと思っていますし、その為のサイトという側面もあります。 けれども、何かを得られると思って論争した挙句、世の中には身勝手で不愉快な人間がいるってことを改めて思い知ったなんて結論だったらとても悲し虚しい話ですよね。

8/15【雷様】
とてもとても大きな雷が鳴っています。こういう時は机の下に身を隠すんでしたっけ?
私はしばらく目を輝かせながらギザギザの光線を眺めていました。
一際、眩いフラッシュがたかれたかと思うと、数秒の間、辺りを暗闇が支配しました。雷はヘソの変わりに書きかけの日記を奪っていったのです。
気を取り直してPCを入れましたが、第2派はスキャンディスクの終了すら待ってくれませんでした。 またまた、気を取り直sプチッ

8/13【共感の元】
あるサイトを閲覧した時に抱いた感想なのですが、
「私は○○が好きだ。共感してくれる者だけ共感してくれ。」
という文章に何か違和感を感じてしまいました。

「○○ってイイよねー、カッコ良いしさー。」
例えば日常会話でこう言われたなら違和感は無いです。 自分もカッコ良いと思っているなら同意できるし、思わないなら異論も唱えられます。

つまり「○○が好き」という主張のみではあまりに広義すぎて好きだと思っている人にすら共感は生まれないのではないかなと。
「何故好きなのか」その部分にこそ共感が生まれるのだと思うし、その手の文章を閲覧する人の興味もそこにあるのではないでしょうか?

「私は好きだ。理由は好きだからだ。」では自分から共感の可能性を否定しているに等しいです。
うーん。もちろんこれは自戒の意味を込めて書いているんですけどね。好きだという気持ちを書き殴るのではなく、それが人に伝わる文章を書くのはなかなか難しいです。

8/11【試練かも】
私のようなダメ人間にとってこの時期に訪れる最大の試練といえばお盆の帰省で父方の実家に親戚一同が会すことです。 特に今回、離職中の身なのでできれば行きたくないのですが、私の父親(長男)は私が3歳の時に他界しており、その長男の長男がお墓参りに顔を出さないわけにもいかないのです。

いやねー、他人の家の芝生が奇麗に見えているのか解かりませんが、年も近い親戚連中は皆私より立派に見えるのですよ。 加えて最近は必ず誰かが私の知らない人を新しい親族として紹介してくるんです。別に自分に焦る気持ちはないのですが、 じいさん、ばあさんの突き刺さるような視線が訴えかけてきます。「生きてる内に孫を抱きたい。それもわかる気がす〜る♪」 どこからともなくMr.Childrenの「雨のち晴れ」が聞こえてくるようです。ああ、プレッシャーだ。

ちなみに父の実家は群馬県の水上町です。温泉やスキーで有名ですが、家中の窓を開ければ通り過ぎていく天然の風がとても心地良い、クーラーいらずのこの時期にはもってこいの場所です。 インドアな趣味にもアウトドアな趣味にも適したリフレッシュには最高の環境なのですが、そんな場所で毎年気疲れして帰ってくる私っていったい…。
そんなわけで3日ほど更新が止まる予定です。よろしくお願いします。
(一応、PDAを持って行くので精神的に疲弊していなければ更新するかもしれません)

8/10【夏休みの宿題】
「○○サービス終了」という件名のメールが来ていたので開いてみると、どうやら私が手掛けた中で現役稼動していたアプリケーションとサービスが9月30日をもって終了してしまうらしいです。 これは大変だ。復職の際に有効なアピールになると思っていたこのサービスが終了してしまうのは痛手なので遅くても9月には結果を出すべく動かなければならないようです。

もっとも、クライアントと上の揉め事のお陰で開発自体がかなり前に打ち切られていたのでこういう事態になる事は解かってたんですけどね。
このサービスは(恐れ多い話ですが)ウルティマオンラインやラグナロクオンラインに近いです。 2つは決して順風満帆に現在の形になったわけではなく数々のバージョンアップの末にシステムの安定とユーザの信頼を勝ち取りました。 それを見ても同種のサービスを運営するなら開発継続によるバージョンアップが必須といえるのです。が、このサービスは実際には80%程度の完成度の世に送り出されてしまった上に、その後のクライアントとの決裂でお蔵入りになってしまった機能がかなりあります。
例えば、数種の洋服やアクセサリで自由にキャラクタをメイキングし仮想世界で会話(チャット)を楽しむという要素があるのですが、バージョンアップがなければ洋服などが追加できません。選べる内容が固定されていてはいずれ飽きが来るのは目に見えています。 ここだけに焦点を合わせても、時代を風刺したアイテムをいち早く追加するとか、ユーザリサーチの結果好評であるアイテムの種類を増やすとか、まさにこれから面白さの追求が始まるところで、その矢先の開発中止はとても無念でした。

よく一番好きな事を仕事にしてはいけないとか言われています。好きな事を好きにできないのが辛いからです。 それでも「不本意に残してしまった宿題はかたずけなければ!」なんて思うわけです。 会社の利益より好きな事を優先に考えてしまうような社会人として適応がない私が社会復帰できるのか不安ではありますけど…。

8/09【夏が来れば思い出す】
この季節になると思い出す事があります。 私は球技においてサッカーやバスケットは得意な部類に入るのですが野球がとてもヘタなのです。 にも関わらず小学校ではリトルリーグに在籍していました。 当時、仲の良かった友達グループがみんな野球少年だったからです。 ヘタはヘタなりに練習して頑張っていたつもりなのですが左利きの私はできるポジションがピッチャー、ファースト、ライトに限定されてしまいその争いの中で結局レギュラーはうまい後輩に譲らざるえませんでした。

6年生になり最後の夏の大会。
勝ち負けも重要だろうけどここまで頑張ってきたのだからという保護者の訴えもあり、私を含めたレギュラーでない6年は1試合に1回だけ打席に立つ事が許されました。 と言っても勝負が決まるような重要な場面や接戦の終盤に代打で出すわけにはいかない。そこで試合開始の先頭打者で出る事になりました。 私は深呼吸し、ひとつ大声で激を入れると打席に向かいました。
最後の夏。最後の大会。その立ち上がりという事で相手のピッチャーも緊張していたのでしょう。 ストライクが入ってきません。カウントはあっと言う間にノースリーになりました。 ピッチャーは先頭打者を歩かせるがイヤだったでしょうけど、私としても最後になるかもしれない打席がフォアボールで終わるのがイヤでした。 一瞬の間を置いて次に投じられた球は選球眼が良くない私が見てもはっきりわかる高めのボール球でした。 「でも、打てない球じゃない!」咄嗟に判断した私はギリギリまで球を見据え、引きつけてバットを振りぬきました。 快音を響かせ白球は青空へと舞い上がり……。そんなにうまくいくはずもなくセカンドフライに終わりました。 ベンチに戻ると監督や仲間に「見逃せばボールだったじゃねーか!」と非難されまくりでしたが、それでも私は満足でした。 ふと気が付くと応援に来てくれた母親がこちらを見て誇らしげに頷きかけてくれていました。

結局、この試合は勝ったので次の打席もあったのですが、監督が口では「failsafe!打ってこいよー!」と言いながらバントのサインを出してきたので(大人って…)バットを振りぬけたのはこれが最後でした。 結果は失敗でしたけど気持ちで負けなかった悪くない思い出として私の中に残っています。

8/08【喉飴】
このところの暑さでどうも体調を崩したらしく喉の調子が悪いです。 なので、昨日はコンビニで喉飴を買って来て常用していました。 夜、2個程残ったので何気なくガラステーブルの上に置いて寝てしまったのですが、 今日の昼間に思い出した頃には固体でなくなっていました。周囲にあった鍵などの小物がベトベトです。 まったくなんて暑さだ私の部屋は。飴どころか人間様が溶けそうです。

喉飴で思い出したんですが、世の中にはちょっと考えて回り道をすれば良い結果を生む事があります。 私は無理をする事が美徳とは思わない人間なので風邪を引いたらあっさり休みますが、頑張って仕事に出てくる人もいます。 その日は風邪が流行っていたらしく頻り無しに咳をしている人が2人程いました。 まあ、気の毒なんですけど雑音と言えば雑音なので結構うるさかったのです。 しかし短絡的に「うるせー!」とか抗議してみたところで咳が止まるわけでもないし相手に理不尽な印象を与えて終わってしまいます。 そこで私は昼休みに喉飴を買って来て配りました。 これは咳も静まるし「failsafeさんてやさしいですね」といった好印象も与えて一石二鳥です。悪いとこ無しなわけです!

…いや、ここで自分の狡猾さをカミングアウトしなければの話ですが。

8/07【エルム街の13日の金曜日】
えーと、非常に興味を引かれるニュースを見つけたのでご紹介。
ショックか、恐怖か フレディ対ジェイソンを制作へ
何で今更フレディ(エルム街の悪夢)とジェイソン(13日の金曜日)なんだという気もしないでもないですが、考えてみると近年のホラー映画にはなかなかこの2体を越えるインパクトをもっていて、なおかつ同じ物語中に同居していもおかしくない正統派な怪物が見つからないのかもしれません。

ともかく、これは完成が楽しみです。いったいどんな話になるのでしょうね?
どちらの怪物も劇中では思考というか戦略を考えるような知能は描かれていないと思いましたが、2時間も考え無くただ闘争本能のおもむくままに爪と斧で殴りあわれても面白くないですし、勝手に予想してみると、共通のターゲットを狙う内に鉢合わせてお互いを敵と認識。通り魔的に被害者を増やしながら泥沼の戦いに発展していくとかそんな展開の話でしょうか?

何対何とか言われると、私なんかつい「マジンガーZ対ゲッターロボ」や「マジンガーZ対デビルマン」などを思い出してしまうのですが、あれは「対」とは名ばかりで実際は強敵に対して共同戦線をはるといった内容の話だったので、純粋な子供心に「どっちが強いんだろ?」とかワクワクしながら見ていてガッカリした記憶があります。
もしもジェイソンとフレディーが海に潜って共同でジョーズを倒すような話だったら面白い…わけないか。

8/06【中間スタンス】
普段、生活していると世の中に溢れているモノ全てを「好き」と「嫌い」の二極で表す必要はないです。 むしろ、自分のスタンスを明確に決めていない「どちらでもない」モノの方が圧倒的に多いと思います。 対象となるモノに触れる機会がなかったからかもしれないし、機会はあっても興味を抱かなかったのかもしれないし理由は様々でしょう。

例えば友人から熱心に映画を勧められたとして、映画自体に興味が無いとか作品に興味が抱けなかったりすると非常に困ります。 私にしてみれば、興味が無いというのと嫌いというのはイコールではないのですが相手がイコールと誤解してしまう事は不思議ではないからです。 けれども、人から勧められたモノというのは乗り気で試す心情ができていないと正当なスタンスは決められないと思うので無理に評価する気になれないですし、 さらに本当に自分にとってどうでもよいモノを勧められた場合、どうでもよいのだからスタンスなど決められないわけですが、だからといって適当に好き嫌いを口に出してしまうのも気持ちの悪いものです。

ただ、ひとつ言えるのは、もし私が友人の熱心に勧めてくれたモノに興味がなかったり、または嫌いというスタンスをとったとしても友人自体に対するスタンスは変わらないのです。 好きだから友人をやっているわけで。 自然の流れで共感できるモノが作られるのは歓迎ですけど、そうでないなら無理にモノを介入させる必要はないんじゃないかな、とか。

8/05【流れ弾に当たるまで】
私は特に人徳がある人間ではないですが、何故か複数の方向から前の会社のウワサが耳に入って来ます。 どうも粛清の嵐(粛正にあらず)が吹いているらしいです。
何の予告もなくパートの人が全員クビになったり、 ほんの数ヶ月前に他社から引き抜いた人が意見のすれ違いから辞めさせられたり、 無理な配置転換で慣れない仕事をしている人に執行猶予付きの解雇宣告が出たり。
と、思えば同じフロアで仕事をしていた営業会社の社員を不義理な形で自社に招き入れるなど、私が辞めた後、一気にタガが外れたようになっているようです。

後輩のプログラマーが私に尋ねて来ます。
「最近のウチは何かがおかしいです。ほんとに大丈夫なんですかね?」と。
まあ、半分冗談のつもりで言ってるんでしょうけど、辞めた私に対してこの問いは愚問ですよね。答えはNOです。 世に星の数ほどあるワンマン経営な会社は、良くも悪くも社長の采配で運命が決まります。 だから、そこに勤める(生活基盤を依存する)という事は信頼できる根拠と覚悟が必要なのです。
で、私には信頼の根拠が見えなかったし、はっきり狂いが見て取れたから辞めたのです。 逆に問い返したいくらいです。 「おかしいと思ってるのに、大丈夫なわけがないと思いませんか?貴方には信頼する根拠が見えているのですか?」

少なくても、良い時には問題にされていなかった色々な歪みが悪くなった途端に次々表面化するようでは(しかも人事粛清の形で) そのリーダーシップはかなり疑わしいです。
もうほとんど関係なくなった私が外側から眺めると、今の会社の状況は非常に滑稽で危うく写るのですが、内側にいると気が付かないものなのでしょうか? 平和ボケするのは構いませんが、銃弾の飛び交う戦場を闊歩してるのに流れ弾に当たるまでそれを自覚できないようでは生きていけませんよ。

8/04【ブランドイメージ】
またも世間に遅れること数日といった感じですが、コンビニでSmap!なる飲み物を発見、捕獲して帰って来ました。 味についてあまり良いウワサを聞かないので飲むのが楽しみだったんですが、はたして期待通りでした。
うーん。これはドクターペッパーとファンタのフルーツパンチ、そしてデカビタとオロナミンCを足して割るのを忘れてしまったような味です。 そういえばしばらく前に、海の向こうでコーラのバニラ味や青い液体のペプシに対抗してドクターペッパーのフルーツ味(もともとフルーツ味じゃないのか?)というものが発売されたとニュースになっていましたが、もしかしたらこんな味なのかもしれません。
飲めない物でもないですが、さらにお金を出してまでリピートするような味ではないような気がします。

別に私はスマップというグループを好きでも嫌いでもないのですが、 これって、確かニューアルバムの連動企画でしたよね。 なら、今度のアルバムを飲み物で表現するとこんな味なのですみたいな認識でよいのだろうか? それとも、彼ら自身を飲み物にイメージするとこんな味ですよという事なのだろうか? 確かに個性的な味でしたが、国民的アイドルを模したものなら、もっと無難な味を選択した方が良かった気がします。
あっ!もしかして、まとめ役であるあの人の演技力や歌唱力をイメージして作られた代物なのだろうか?それなら納得です、不味いのも。

…いや、あくまで私の主観と味覚でですけどね。

8/03【日常と非日常が交差する瞬間】
昨日の埼玉は午後から振り出した雨が雷を従えて大暴れでした。 夕方になり、夜には出かける用事があった私はふと気になって通りに面した窓を開けてみました。 雨は多少小振りになって来たようなので「この分なら出かける時間にはやんでいるかな。」とか 呑気に考えていた直後、間近でまさしく雷の落ちたような音が響きました。

瞬間的に音の発された方向に振り向くと、7月26日の日記で話題にした居酒屋さんの前の交差点に車が止まっています。 だけなら、日常的な光景ですが近くには、原付バイクと足のあたりから血を流した女の子が倒れていて、周りには何かの破片が散乱してます。 私は「うわ、事故か?いやなもの見ちゃったな」と思いながらも、見てしまったものは仕方がないので携帯と傘を片手に外に出ました。 近くにいた人に確認するとすでに救急車と警察を呼んだらしいです。 女の子も意識がはっきりしていて自力で起き上がってきたのでとりあえずは大丈夫そうです。 私は女の子に傘を渡して「どんなケガしてるか解からないから動かない方がいいよ」と声をかけ救急車が来るのを待ちました。 視線を変えると横断歩道の上にブレーキ跡が付いてます。 多分、曲がろうとした原付バイクが雨に濡れた白線にタイヤを取られて横転し、反対側の信号で止まろうとしていた車に正面から突っ込んでしまったのでしょう。

10分程して救急車とパトカーが順に現場に到着。 私も簡単な事情聴取を受けました。まあ、近くにはいても音がした後の状況しか見ていないので大して役には立てたなかったと思いますが。 しかし、何も悪い事をしていなくても制服の警官というだけで対峙すると萎縮してしまうものです。 相手の車の運転手は気の弱そうなおじさんだったので気の毒になってしまいました。

よく、突然に振ってきたような災難な出来事に対し「事故にでもあったと思って諦めるんだな」なんて慰めが入ったりしますが、 実際、今回のような事故はいくつかの条件と小さな不注意の積み重ねの結果であり、なかなか防げるものでもないし誰を責められたものでもないと思います。 それでも理不尽と取らないで真摯に受けとめて反省できるようならその人は立派ですよね、きっと。

8/02【規制を逆手に】

何か世間から2、3日遅れてる気がしますが今日はこれについて。
家庭用ゲームソフトに年齢区分表示へ
実は私にしては珍しく肯定的なのです。
まあ、規制や何かに対する抑止力としての効果はほとんど期待できないでしょうけど。 わざと見て見ぬフリをされているような気もしますが、実年齢と精神年齢は必ずしもイコールではありませんよね。 仮に何かに影響されて選択を誤るようなおバカさんがいるとしたら実年齢で規制をかける事は何の解決にもつながらないような気がします。 結局は言い訳の準備なんだろうなー。不毛な話ですね。

あ、肯定するんだった。
そんな形だけの規制でも、それを盾にする事によって表現の幅が広がるチャンスがあると思うのです。 例えば、犯罪助長と誤認される事を考慮すると全年齢対象では作る事が困難だったピカレスクロマン(憎めない悪人が主人公となって活躍する作品)や任侠物などが日の目を見る可能性があります。 名ドロボウになって、トリックを駆使しながら難攻不落といわれている屋敷から宝石を盗み出すゲームとかやってみたくないですか?

もっとも、今のPCゲームの市場などを見てみるとこの手の規制は安易に過激な暴力描写とか性表現に頼る免罪符になりかねないのが現状なのでしょう。 でも、ちょっと目線を変えてみれば「18歳以上推奨」の枠の中には色々な可能性が秘められていると思います。


8/01【ゲーム脳にNO】

近頃、話題のゲーム脳の恐怖という本についてです。
この本の内容については、 サイコドクターあばれ旅 さんの 7月25日7月26日 で、適切な説明と的確なツッコミが入っています。ので、専門家でもない私がグダグダ書いても仕方が無いとは思うのですが下記の部分にだけは反論しておきたいなーと。一応、元ゲーム開発プログラマーという肩書きですので。

 ソフトウェア開発者は、視覚情報が強く、前頭前野が働くのは勤務時間内でもほんの一瞬で、ずっと使い続けているわけではありません。開発といっても設計図を描くわけではなく、画面をみてつくっていく仕事です。朝九時に席に座り、夕方五時までずっと画面をみています。ひらめいたり、集中しているのはわずかな時間で、ただ画面をみている時間のほうが圧倒的に長いのです。

えーと、このソフトウェア開発者とはプログラマーを指していると思われますので、プログラムという作業について私なりに説明してみようと思います。
技術的な話を抜きにした場合、プログラムの基本は人間が考えた内容を機械が理解できる言葉に変換して、その一連の流れを機械に記憶させる事です。 これは、例えるなら日本語で書いた物語を英語に翻訳する行為に近いと思います。
まず、日本語で書いた物語を用意しなければなりません。ここで用意する物語はAを選ぶなら15ページに、Bを選ぶなら18ページに読み進めてください。といった条件分岐型の内容です。(昔、小学校の図書室にその手の探偵本がありましたよね)この構成が破綻していると次の翻訳の失敗が目に見えているので設計には細心の注意を払い矛盾を取り除きます。
そして、できた物語を翻訳します。翻訳には文法やニュアンスに神経を使うと思いますがプログラムも同じです。人間は多少の曖昧な表現なら推測してファジーに解釈することができますが、機械にはそれができませんから、文法上の間違え、誤字、脱字などは致命的なミスとなってしまいます。
ここまでで一応、プログラムは完成はしますが、ゲーム開発の場合はより良いモノにするため、文章を作る時に推敲を重ねるのと同等の行為をする事になります。 文章において読後感を考えて複雑になりすぎた表現をスマートに書き直したり、強弱のメリハリを付けるように、 プログラムはグラフィック表示や効果音のタイミングなど演出面の調節、ボタンに対するレスポンス速度などシステム面での調節など気持ちの良いタイミングを作るために努力する事になります。

ざっとこんな流れなんですけど、この工程、1日中画面を眺めているだけでできると思いますか?
描くわけではないも何も設計図が破綻していたら、その後が続かないのです。
わずかな時間しか集中していなかったら翻訳作業が穴だらけになってしまうのです。
ひらめきがなかったら、気持ちの良いタイミングなんて見つけられないのです。
少なくても私には著者はデータ収集時にその現場に居なかったとしか思えません。 月並ですが「なら、お前が実際にやってみろ!」という言葉を送りたいです。頭使ってないかどうか解かると思います。 真に受ける人だって世の中には居るのだから、その結論を言いたいがために後付けでそれらしい理由を作るのはやめてほしいです。

んー。何と言うか「こいつバカか?」としか思えないような飛躍した論旨に対して罵倒を使わずに反論するのはとても難しいですね。



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