エデュケイションラボラトリーでは、小学生から高校生までの青少年の育成をはかるためにいくつかの特色
あるキャンプを行ってきました。。いずれのキャンプも共通した目的は、「お互いの違いを理解し」「お互いを
尊重したうえでお互いに分かり合う関係をつくる」ことにあります。キャンプでの学習方法は「体験学習」を使い、
様々な原体験や起きたことから学ぶようにしてきました。キャンプのスタッフは、子供たちが感じたことや
気づいたことをそのまま表現できるように関わりながら、子供たちの主体性を大切に運営してきました。
現在、サマーキャンプ、スプリングキャンプは終了し、2022年からはアートキャンプを開催しています。
アートキャンプは、小中学生を対象に、アートの達人とアートの世界に触れること、友だちとの関係づくりの
体験を通して「表現することの楽しさ」、「創造力を引き出す自分の感性、感覚の大切さ」、「自分のよさ、
自分の特長を大事にすること」また「友だちって大切だなーの体験」をキャンプの目的にして開催しています。
サマーキャンプ
小中学生を対象にしたサマーキャンプは、1993年夏にバハマのコード・スミスを英語の教師に迎えて
始めたのが最初です。以降以下の表のように毎年行ってきています。
この間、教師は、ジェーン・マックファーレン(ニュージーランド)、エレン・クレイグ(カナダ・BC州)、そして97
年から2010年まではデレック・マーチン(カ ナダ・ON州)が行ってきました。
すでに最初の参加者は大学を出て社会人となりました。今までこのキャンプで英語にふれた参加者の
うち何人かは、カナダの大学や英国、カナダの語学学校を卒業または修了しています。
キャンプの目的のひとつに「世界に目を開くことができる子供たちの育成」があります。そのためキャンプには
人間としても魅力があり、対人関係スキルの高いネイティブを教師として迎えてきました。またキャンプの運営は、
2002年の第15回から英語に加え、子供たちの豊かな感情を引き出し、スタッフや子供たち同士のつながり
から学ぶために、人間関係の学習方法をベースに行っているのが特長です。ファシリテータースタッフは、全員
「ファシリテータートレーニング」のスキルを習得した、経験豊かなメンバーです。
2012年からは、英語の部分をEnglish Camp(EEYO)に集中し、サマーキャンプは、何事にもチャレンジする意欲
を高める、チームワークと共にリーダーシップの力を高める、人に援助することの大切さなどを様々なアクティビティ
を通して体感し、学習していくことにしました。スタッフのチームサマキャンは、人間関係ファシリテーションを学んだ
メンバーでチームを作り、事前の打ち合わせ、スタッフ合宿などで準備をして本番に臨んでいます。
回数 | 期間 | English Teacher | 参加者数 | |
第1回 | 1993年8月1日〜7日 | 6泊7日 | コード・スミス | 9名 |
第2回 | 1993年8月22日〜28日 | 6泊7日 | コード・スミス | 11名 |
第3回 | 1994年7月24日〜30日 | 6泊7日 | ジェーン・マックファーレン | 12名 |
第4回 | 1994年8月21日〜27日 | 6泊7日 | ジェーン・マックファーレン | 10名 |
第5回 | 1995年7月23日〜29日 | 6泊7日 | エレン・クレイグ | 10名 |
第6回 | 1996年7月29日〜8月3日 | 5泊6日 | エレン・クレイグ | 13名 |
第7回 | 1996年8月19日〜24日 | 5泊6日 | エレン・クレイグ | 15名 |
第8回 | 1997年8月5日〜10日 | 5泊6日 | デレック・マーチン | 15名 |
第9回 | 1997年8月19日〜24日 | 5泊6日 | デレック・マーチン | 13名 |
第10回 | 1998年7月26日〜31日 | 5泊6日 | デレック・マーチン | 10名 |
第11回 | 1998年8月18日〜23日 | 5泊6日 | デレック・マーチン | 19名 |
第12回 | 1999年7月28日〜8月8日 | 11泊12日 | デレック・マーチン | 12名 |
第13回 | 2000年8月17日〜22日 | 5泊6日 | デレック・マーチン | 12名 |
第14回 | 2001年8月9日〜14日 | 5泊6日 | デレック・マーチン | 11名 |
第15回 | 2002年8月12日〜18日 | 6泊7日 | デレック・マーチン | 15名 |
第16回 | 2003年8月11日〜17日 | 6泊7日 | デレック・マーチン | 18名 |
第17回 | 2004年8月8日〜14日 | 6泊7日 | デレック・マーチン | 21名 |
第18回 | 2005年8月7日〜13日 | 6泊7日 | デレック・マーチン | 16名 |
第19回 | 2006年8月6日〜12日 | 6泊7日 | デレック・マーチン | 10名 |
第20回 | 2007年8月5日〜11日 | 6泊7日 | デレック・マーチン | 5名 |
第21回 | 2008年8月10日〜16日 | 6泊7日 | デレック・マーチン | 5名 |
第22回 | 2009年8月8日〜14日 | 6泊7日 | デレック・マーチン | 19名 |
第23回 | 2010年8月7日〜13日 | 6泊7日 | デレック・マーチン | 21名 |
第24回 | 2011年実施予定でしたが、事情により中止しました |
回数 | 期間 | スタッフ | 参加者数 | |
第25回 | 2012年8月5日〜11日 | 6泊7日 | チームサマキャン | 10名 |
第26回 | 2013年8月4日〜10日 | 6泊7日 | チームサマキャン | 17名 |
第27回 | 2014年8月3日〜9日 | 6泊7日 | チームサマキャン | 16名 |
第28回 | 2015年8月2日〜8日 | 6泊7日 | チームサマキャン | 16名 |
第29回 | 2016年7月31日〜8月6日 | 6泊7日 | チームサマキャン | 13名 |
第30回 | 2017年8月5日〜11日 | 6泊7日 | チームサマキャン | 17名 |
第31回 | 2018年8月5日〜11日 | 6泊7日 | チームサマキャン | 13名 |
第32回 | 2019年8月4日〜10日 | 6泊7日 | チームサマキャン | 14名 |
第33回 | 2020年8月 新型コロナウイルス感染拡大により開催を中止しました。 | |||
第34回 | 2021年8月 新型コロナウイルス感染状況が克服されないため、開催を中止しました。 |
スプリングキャンプ
小中学生を対象にした3泊4日の短いキャンプです。このキャンプはサマーキャンプに参加した子供たちや
保護者から、春休みにもやって欲しいということで2004年から始めたものです。このキャンプでは子供たち
が本来持っている逞しさ、我慢強さ、積極性、人に対する優しさなどを体験を通して発揮できるようにプログ
ラム化されたものです。
エクスチェンジキャンプ
1998年にアメリカとカナダの高校生と日本の高校生の交流を目的に始めたもので、様々な国のユースが
英語でのコミュニケーションで交流することを通して、お互いの考え方、感じ方、文化の違いを体験的に学び、
同世代の若者どうしが分かり合い、感じあい、理解を深めることを目的にしたものです。
また機会があれば実施したいキャンプです。
アートキャンプ
2022年夏から開催しています。子どものためのキャンプです。対象は小中学生です。
回数 | 期間 | アーティスト | 参加者数 |
第1回 | 2022年8月11日〜14日 | 書家 田中紫花 | 6名 |
第2回 | 2023年3月25日〜28日 | 大道芸人 老門一郎 | 9名 |
第3回 | 2023年7月29日〜8月1日 | 書家 田中紫花 | 15名 |
第4回 | 2024年3月23日〜26日 | シンガーソングライター 荻原崇弘 |
その他、大人も含めたカナダでのキャンプ(Camp in Canada) も行ってきました。
Camp in Canada
第1回目は1997年の春休みで、前年までサマーキャンプの英語の教師であったエレン・クレイグさんとジョイント
で企画したキャンプで「カナダBC州の自然と人間と文化そして歴史を体験的に学ぶ」を目的に9泊10日で行いま
した。ホンビー島を中心とした大人のコースに17名、エコーベイでのアウトドアーキャンプを中心にしたユースの
コースに21名が参加しました。
第2回目は同じくサマーキャンプの英語教師デレック・マーチンさんのON州
に舞台を移し、1999年に高校生だけで、2000年にも高校生で3回目を、2003年には高校生と大人の参加で4
回目を同じくON州で行っています。
そして5回目は中学生と高校生を主な対象に2007年3月27日(火)〜4月4日(水)にかけてバンクーバーから
カルガリーそしてON州で行いました。