2012ベーシックコース基本編最終回レポート

ベーシックコース基本編3回目(最終回)のレポートです。参加者はファシリテーターを含めて8名でした。
今回のテーマは「協働力」と「個人やグループへの援助のあり方」。テーマを学びながら、ファシリテーターの
目を持つ(観察のしかた、あり方)ことの大切さを理解することをねらいに行われました。

 お互いの自由な関わりから思わず笑いの出る時間があり、
援助的な雰囲気が作られました。

当日の内容(実績)

 時間  内容  ファシリテーターの言動
 10:00〜 オリエンテーション
自己紹介
今日のテーマ「協働力」の提示
学習のねらいを板書で提示する。
・協働力の学習を通して、ファシリテーターの目をもつ
・個人、グループへの援助のあり方を学ぶ
 10:10〜  ペアー、4人組をつくる  〈進め方を説明する〉
できるだけ知らない人とペアーをつくる。
ペアー2組で4人グループをつくる。
・どちらかのペアーがお互いに自己紹介する
・別のペアーがその様子を観察する。
・時間は6分間
・時間がきたら観察したことを報告し、観察内容について意見を
交換する。
これを繰り返す
観察報告の時間は6分間としたが、実際は10分以上とした。
 11:00〜  全体会  
 11:30〜  まとめ  観察するという体験から、気づいたこと、感じたこと、学んだことを
記入し、全体でシェアーする。
インタビュー形式を予定していたが、全員で共有化した方がよいと
考え、記入してからシェアーするようにした。
 11:55〜12:05  休憩  
 12:05〜  資料配布「観察のしかた」
ワーク「協働」の準備
 予定では午前中にワークまでを考えていたが、ワークの導入のところ
までとなる。
 12:20〜13:20  昼食  
 13:22〜  ワーク「協働」  観察者2名を決める。てーちゃん、まなまな。
Aチーム:ハヌル、なおみさん
Bチーム:こうちゃん、ゆきちゃん
Cチーム:おぶっちゃん
 13:41〜  ふりかえり用紙に記入  
 13:55〜  ふりかえりのシェアリング  観察者は自由に入ってもらうことになる。
 14:45〜  全体会  
 15:10〜15:25  休憩  
 15:30〜  ワーク「追跡」  学習のねらい
・リーダーのあり方と協働力を学ぶ
・目標の明確化、共有化、お互いの役割のあり方などについて学ぶ
観察者2名を決める。ハヌル、こうちゃん
メンバーの数の問題でファシリテーターがメンバーで入る。
 16:20〜17:33  ふりかえり用紙に記入、
シェアリング
 
 17:33〜17:42  休憩  
 17:42〜  全体会  資料配布「協働とは」「ベックハードのモデル」
 18:00〜  今日一日のふりかえり  

3月から始まった基本編、その最終回が終わりました。ご参加いただいた方は延べ22名でした。
参加者の感想などが届きましたら、その都度このページに掲載していきます。
6月に実践編(今回は都合により23日の1日のみ)があり今年のベーシックコースが全て終了となります。

午後のワークにメンバーとして参加したファシリテーターの独り言
久しぶりに、メンバーとして参加しました。ファシリテーターの役割から解放され、素の自分の
行動をすることができたと思います。それだけにメンバーから指摘されたことがとてもありがたく
素直に受け入れることができました。それはリーダーのあり方に関するものです。私がメンバーとして
リーダーには求めるが、メンバーとしてリーダーを援助することをしなかったことです。その理由として、
リーダーはこうあるべきではないかという固定的な考えが私にあったのではないかというものでした。
観察者のハヌルから、メンバーがリーダーを支援することがみられなかったという観察結果をうかがい、
ハッとしました。リーダーのあり方にはいろいろ気づきがあったのですが、自分自身がリーダーに何か
支援的なことをしたかどうかという問いかけに言葉を失いました。その後に、まなまなから職場の話を
うかがい、自分のなかにある固定的なリーダー像が既成概念化していることが分かりました。
あらためて個人としての自分の中に潜む枠組みを知ることができ貴重な時間となりました。
                                                        (まろ)
 
 「チーム分け」することの魔力を感じた体験でした。
同一内の「グループ」でチーム分割されると、どうしても自分の所属する「チーム」に目が向いてしまい、「グループ」
であることが意識から外れてしまいました。
さらに課題遂行の制限時間が拍車を掛け、まるで見えない壁ができあがっているかのようでした。
それを破ったのは、Nさんの「みんなはどうしている?」のひとことでした。
グループで合意を取る、というと、全員が一箇所に集合して語り合うというイメージがありましたが、
シンプルな声掛けでも同じ効果が得られることに気づきました。
特に時間がないとき、このような声掛けを発することの重要性を体験しました。
ただし、問題に気づくことが前提ですが、少なくともグループの誰かが気づいたときに気軽に発信できるよう、現実
では課題に向かう前にグループの雰囲気を醸成することが大切だと思いました。

                                               (横浜から参加のKさん)


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