2012年のファシリテータートレーニング、ベーシックコース基本編の1回目が甲府で
行われ、山梨県、東京、横浜、静岡県から8名の方々が参加されました。
以下に当日の内容をファシリテーターの動きを入れてレポートします。
また参加者から感想などが届きましたら随時掲載していきます。
終わって記念撮影となる。みなさんすっきりした顔ですね! |
今回の学習のねらい(当日ファシリテーターから提示)
◆コミュニケーションの学習を通して、プロセスを理解する
◆体験学習の学習方法を体験的に理解する
内容(当日の午前中の実績)
時間 | 内容 | Fa(ファシリテーターの言動) |
9:50〜 | オリエンテーション | 今回の学習のねらいの提示 Faの期待「白紙で臨んでほしい」を告げる |
9:55〜 | 「ある実習」 実習の「経験」 |
Faから「ちょっとある「経験」をしてみませんか」と提示 「経験」のあと、Faから短い体験を通して、体験学習の学習方法を ひもといてみようと提示 今の「経験」を 以下の3つの項目にもとづいて付箋に書くように告げる。 ・自分がとっ行動 ・その時に考えたり思ったりしていたこと ・その時間の気持ち |
10:13〜 | 自己紹介 | Faから「ここで自己紹介をする。自己紹介には、講座が始まる前の 気持ちと、ある「経験」を終えた今の気持ちについて話してもらうように 告げる。 (ここでの自己紹介はレッスンプランと異なる) |
10:30〜 | 実習の「指摘」 ボードに付箋を張り、 説明発表する |
書いた付箋の使い方を参加者に委ねる(参加者に委ねたのは、その時 の判断) |
10:52〜11:05 | 発表を聞いて 気づいたこと、 感じたことを話し合う |
4人グループをつくるように告げる |
11:08〜 | 全体会 | |
11:18〜 | 実習の「分析」 | 個人で分析をする 指摘で挙げられた項目の理由やその背景を考察するように告げる |
11:45〜 | 「分析」結果の発表とお互いに 相手に思ったことを伝え合う |
新しい4人グループを作って話し合う |
11:54〜 | 資料配布 | 黙読。Q&A、以下を強調する。(強調はその時の判断) サイクルを意識化すること 左回りにならないように 「指摘」と「分析」を扱うのがファシリテーションで大切になる |
12:25〜13:15 | 昼食 | (ここまで指摘と分析を丁寧にやるほうがよいと判断、レッスンプラン からは40分遅れる) |
内容(当日の午後の実績)
時間 | 内容 | Fa(ファシリテーターの言動) |
13:21〜 | ペアーで話し合うテーマ 「私のコミュニケーションの特徴」 |
話し合いのテーマを予定していたものから変える。 話し合いの時間は10分間 |
13:32〜 | 話の内容を板書する | どんな内容の話だったかをたずね、板書する。 |
13:45〜 | ペアーで先ほどの10分間に起こって いたことについて話し合う |
「起こっていたこと」とはをサイクルを使って、また午前中の指摘の ところを使って話す。 時間は10分間 |
13:58〜 | 同じペアーでFaの提示された項目を もとに話し合う |
以下の項目を提示する(レッスンプランにはない) 最初の10分間と2回目の10分間の話し合いを比較して ・どちらが難しかったか、やりにくかったか その理由 ・どちらがお互いの距離が近くなったか、親近感が強くなったかその 理由 ・どちらが深まり具合が深まったか その理由 時間は10分間 |
14:08〜14:42 | 全体会 | |
14:42〜 | 休憩 | |
15:00〜 | 資料配布説明 | プロセスのレベルについて説明する 各プロセスと関係を説明する |
15:17〜 | 4人グループで取り組む テーマ「よいグループの条件とは、を時間内に 決める」 |
ここまでの学習の消化状態をたずねる。(レッスンプランにはない) (テーマおよび次の進め方はレッスンプランとは異なる) 時間は30分間 |
15:50〜 | ふりかえりの項目の提示 | ふりかえりの項目(6点満点)を提示する ・課題は達成されたか その理由 ・今の4人グループはよいグループであったか その理由 ・プロセスはどれほど扱えたか その理由 |
16:00〜 | よいグループの条件の発表とQ&A | |
16:20〜17:20 | 全体会 | 各グループから発表、話し合い 2グループとも、課題の達成、またよいグループだったということだが 高い点数になってるが、それらに較べてプロセスの扱いがやや低い のはなぜなのかという疑問を投げかける。 また何が働いてよいグループということになっているのか、についても たずねる。 終了時間が15分ほど伸びることを了解してもらう。 (この段階で次の2つのステップを考える) |
17:25〜 | 同じ4人グループで以下のテーマで話し合う 「今日一日をふりかえって学んだこと」 |
コンテントをここで話してもらって |
17:52〜 | 続けて同じグループで 「今このグループに感じることは」 |
次にプロセスを述べてもらう (ここはレッスンプラン通り) |
18:07〜 | 終えるにあたって | 一言いただく |
参加された方の感想
2012年ベーシック第1回を受けて。 刺激的な1日ありがとうございました。 今回印象に残ったことは、プロセスのことです。 話をする時、プロセスを明らかにして話す方が相手との仲が深まるというワークを体験した時、 以前から知っている相手でも、違いを感じました。普段の仕事の会議などでは、初対面の場合は 少なく、知っている・わかっているだろうではなく、どんな関係でもプロセスを重視することが大切 だと実感しました。 次のワークでは、自分のプロセスを出し、相手のプロセスを引き出そうと試みました。 すると、プロセスのことで頭がいっぱいになりました。(プロセスに引っ張られました。) 普段の状況では、コンテンツを重視して話す場面が多いため、プロセスに引っ張られすぎては 話が成り立ちません。話をしながらプロセスを扱うことができるようになるという課題が見えました。 そして、せっかく体験学習の講座に出席しているので、もっと試してみたいなと、今まで以上に 思いました。流れを止めてでも、自分の気づきを表に出してフィードバックをもらう方が成長でき そうです。 次回も参加する予定ですので楽しみです。 (4月3日投稿 浜松から参加のYさん) |
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