2011年ベーシックコース第1回のレポート


2011年ベーシックコースが3月からスタートしました。今年からファシリテーションとファシリテーターに
必要な事柄の焦点を、@体験学習のサイクルの大切さとその理解Aファシリテーションの効果性とその
目的Bファシリテーターの目をもつの3点に絞り、基本編3回と実践編2回に分けて行うことにしました。
第1回目(基本編)のテーマは「コミュニケーション」。参加者は8名で、都内、東村山、八王子、横浜、
千葉、浜松、川越から参加されました。

話し合いの様子を観察者が外側から見ている場面。


1日の内容
(実績)

時間 内容
10:03〜 簡単に自己紹介をする
10:15〜 ペアーをつくり「お互いに知り合う」10分間
10:25〜 同じペアーで「先ほどの時間で思っていたり感じたりしていたのだが
相手には話してないことについて話す」10分間
1035〜 2回の違いについて4人組みを作って話す
10:52〜 全員でシェアーする
11:15〜11:20 休憩
11:25〜12:00 FA:なおみさん 「田崎のファシリテーションについて」
12:00〜13:00 昼食
13:03〜13:30 「よいコミュニケーションとは」グループの見解を時間内(30分)に出す
田崎もグループに入って行う
13:32〜 FA:なおみさん
14:30〜 2グループに分かれる
コミュニケーションの実習「ピースを使って」無言で作業
15:00〜 ふりかえり
15:30〜 観察してみて
16:07〜 コミュニケーションの実習「価値観の実習」
ねらい:自分のコミュニケーションの特徴を知る
16:45〜 ふりかえり
17:10〜 観察してみて
17:40〜 一日を終えて
・私が驚いたのは…
・私が気づいたのは…
・私が嬉しかったのは…
・私ががっかりしたのは…
・私が学んだのは…
を記入
17:50〜 発表



参加された方の感想
(いただいた順に原文のまま掲載しています)

☆2011ベーシック@をふりかえって☆
今回のテーマはコミュニケーションということで、専門用語ではないテーマに、なんとなくとっつきやすい
イメージを持ちましたが、やはりどうしても緊張して参加しました。
印象深かったワークは、ノンバーバルで行うパズルです。ふりかえりの時、他のメンバーとどう思って
いたのか確認した時、見えていたサインの意味が受け取った意味とずれていたり、そんなこと考えて
いたのかと気づかされたりすることが多く、言葉で会話することの大事さを痛感しました。
普段は、しぐさや行動を見て、勝手に相手の気持を察したつもりになっているので、「心は見えない」と
いう意味を実感しました。
外で見ていた人の話を聞いたとき、私が送ったつもりがないサインに気づいていたのが驚きで、心の
動きが外で見えることもあるのだということも気づき、サインだけではプロセスは正確には見えないが、
プロセスを引き出すポイントなのだと思いました。
1日終ってみて、自分のプロセスも、相手のプロセスも扱う難しさも感じましたが、同時に扱う重要性も
感じ、この体験を日常生活に活かしていきたいと思いました。
あと、その場その場を感じる体験学習の醍醐味を感じて嬉しかったです。
ありがとうございました。                                (浜松から参加のYさん)
ベーシック講座(1回目)
・気づいたこと、学んだこと
相手への興味が大切。相手の態度や言葉から、疑問に思ったことについて自分で勝手に解釈する
のではなく、相手の考えやそうした理由を聞くことにより、間違った解釈をしないですむし、相手の思い
を知ることで自分が安心し、より理解しあえるきっかけになると思った。
・自分に必要なこと
相手への興味をもつこと。フラットな状態で相手に向き合うことは大切だと思うが、環境や相手、その
時の自分の状態によって難しい場合もあると思う。日住生活の中で、今回気づいたことを活かせるよう
に行動するのが課題。

1回目はしかっりとした目標もなく体験したことから何か気づくことがあれば…と思って参加しました。
2回目も構えることなく参加したいと思いますが、もう少しファシリテーターの関わりにも注意してみたい
と思います。
                                               (千葉から参加のUさん)
ベーシック・コミュニケーション講座を終えて
T気づいたこと、学んだこと
これまで自分のコミュニケーションを振り返った時に、相手の目に見える部分(コンテント)ばかりに
関心があり、相手の目に見えない部分(プロセス)に意識が向いていなかったことに気がつきました。
しかし、今回のベーシック講座を終えて、相手とコミュニケーションをとるときは、相手のプロセスに
自分の意識を働かせ、感じ取ることが非常に重要であると感じました。
また、ふりかえりを行うことで自分の中で思っていたことが整理でき、自分を成長させてくれると思い
ました。
U今後の生活にどう活かしていくか
今後、家庭や職場、友人などどコミュニケーションをとる時には、相手のプロセスに意識を向け、しぐさ、
声の大きさ、表情などで相手がどう思い、どう感じているのかをキャッチできるように頑張っていきたい
です。もちろん短期間でできることではないので、日常生活から意識し、習慣づけていきたいと思い
ます。
V全体を通して
私自身初めての参加だったため、最初はかなり混乱しましたが、徐々に雰囲気にも慣れ、楽しく学習
することができました。今回初めて会う方も結構いたため、交友関係も広がりまたファシリテーターと
いうものにも興味が湧きました。
短時間でしたが非常によい経験ができたと感じています。また次回も日程があえば是非参加したい
です。
                                             (千葉から参加のMさん)

ファシリテーター雑感
今回、初の試みとして、「体験」→「ふりかえり」→「田崎のファシリテーションを取り上げる」という流れで
ファシリテーションとファシリテーターに関して学ぼうというものでした。
しかしながら当の本人からすると、これほど気持の悪いものはなく、まな板の上の鯉の心境でもありました。
もう少し自然な感じで僕自身のメンバーへの関わり方、姿勢をみんなで考察するということができない
ものかと思っています。次回そのような雰囲気を作りながら進められればと考えています。

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