ファシリテータートレーニング・ベーシックコースの第3回目と4回目は4月17日(土)、18日(日)
に甲府で行われました。参加者は延べ13名で東京、横浜、浜松、埼玉、愛知、浜松、そして山梨
からご参加いただきました。
17日のテーマは「観るとサイン」。どのようなサインが見えたか、その時 会話している人たちに何が起きていたかを模造紙に書き出しグループで 検討する。 |
第3回目の日程(実績)
テーマ「観るとサイン」
時間 | 内容 |
10:13〜11:33 | ・今日のテーマについて ・自己紹介 二人向かい合って6分間で自己紹介。 時間がきたら席を移動する。 全員と会うまで続ける。 |
11:45〜12:18 | ふりかえり Fa:ちゃの |
12:20〜12:40 | Faへのフィードバック |
12:40〜13:40 | 昼食 |
13:40〜14:00 | 2グループに分かれて実施。 2名は会話する人 残りは観察者で実施(観察者は観察シートを使う) |
14:00〜 | グループごとに模造紙に書き出す。 会話者は、10分間の会話時間内で話したことと起きていたこと(プロセス)を 模造紙に書き出す。観察者は会話者が話したことと見えたサインを模造紙に 書き出す。 |
14:40〜 | グループごとに2枚の模造紙をもとにプロセスとサインの関連を検討する。 |
15:10〜15:35 | 全体会 |
15:35〜15:45 | 休憩 |
15:45〜16:50 | 今日の体験からの「サイン」と考えられるものを書き出し、その全体像を つかむ。 |
16:59〜 | 役割交替して行う。 |
17:10〜 | ふりかえり |
17:40〜 | 全体会および感想をシェアーする。 |
第4回目の日程(実績)
テーマ「聴くと応える」
時間 | 内容 |
10:18〜 | 「聴く」実習1 2グループで実施 |
10:23〜10:53 | ふりかえり |
10:53〜11:10 | 全体会 |
11:10〜11:20 | 休憩 |
11:25〜 | 「聴く」実習2 2グループで実施 |
11:35〜 | ふりかえり |
12:02〜 | Faへのフィードバック |
12:15〜12:45 | 全体会 |
12:45〜13:45 | 昼食 |
13:48〜13:53 | 「聴く」実習3 2グループで実施 |
13:53〜14:23 | ふりかえり |
14:27〜 | Faへのフィードバック |
14:45〜 | 全体会 |
15:07〜15:15 | 休憩 |
15:40〜 | 実習「答えると応える」 |
15:55〜 | ふりかえり Fa:ゆみこ |
16:40〜 | Faへのフィードバック |
2日間の感想のシェアー |
ご参加いただいた方々の感想
「きく」を扱うワークでは、3人で3回、「きかない」ロールプレイをしたところ、 どの回も話す役が充分に指示書の役割に徹しきれていないことに「これで いいのかな」との思いが残っていました。 しかし、今になってみると、どの回も話し手がいつの間にか相手に「きく」こと (応えるも)をしていたことが、わかりました。 ロールに徹することで学べることもあるでしょうし、自然にやる関わりからも 学べることに気づき、人間関係を体験学習で学ぶことの奥深さに触れた気が します。 「こたえる」を扱うワークでは、ふりかえりの時間が印象的でした。 あの時は、自分の感じていることを言葉にできず、学びきれなかったと思った ものの、今思うと、ふりかえりのあの体験中に「観て」「聴いて」「応える」こと をどのくらいしているのかを皆で扱えば良かったと思います。ワークでの縛り があるからしていなかったことと、実際に自分が素のままでしていることを比 べると、知ってはいるけれどやりきれていないことに気づくのではないかと 思っています。 あのふりかえりでは、そのことと同時にファシリテーターへの共感が生まれて いたため、何を、どう扱って良いかわからなかった気がします。 1日を通じて、他者のプロセスを扱う貴重な体験ができたと思います。 グループで過ごすと、そこに集中できず、まだまだ不自由さも感じています。 次回は、特定の誰かのプロセスとグループのプロセスに、どう関わるかが 自分にとってのテーマだと思っています。 (東京から参加のふじさん) |
先日はどうもありがとうございました。東京でのファシリテーション講座から ちょっと時間が経ってしまったので、他の参加者についていけるか不安 だったのですが、とても楽しく、またひとつ「気付きのお土産」をいただいた 1日でした。 今回のテーマ「観るとサイン」の講座で私が設定した目標は「自分の想いを 熱く伝えながらも他の参加者のサインに気付くにはどうするか!?」でした。 1日の体験学習で答えを見つけることはできませんでしたが、ヒントらしき ものは掴めたかな?という感じ。今後の実践の中で自分なりの答えを作り 上げていけたらいいなと思います。 体験学習を終えてファシリテーターにとって大事なことについて考えてみま した。それは話術でもテクニックでもなく、参加者に興味を持ち、それぞれの 参加者のことを親身になって考えることなのかな?って思います。そうすれ ば自然に参加者からのサインが見えて、自分がどのように手を差し延べた らいいのかがわかってくるのかもしれないって。 春だというのに真冬のような山梨での体験、忘れられない思い出となりまし た。またお会いできるのを楽しみにしています!!! (埼玉から参加のゆうこりん) |
ベーシックコースの第3回「観るとサイン」を受講し、発する言葉と非言語 (アイコンタクトや表情、身ぶり、姿勢など)の相関や、非言語のサインに ついて、多くの学びを得ることができました。 自己の課題である「人の気持ちに気づき、関わること」も、少しは向上した かと思います。 今回の参加のきっかけは、ある団体が主催する向上研修の「ファシリ テーション」を受講したことからでした。 そこでは、ファシリテーターの体験もしましたが、グループのメンバーが 無意識に表出している非言語のサインに、一瞬気づいても見逃してしまい、 関わることがなかなかできませんでした。 今回の受講で、そもそもサインに気づいてないことも多いと気付かされ、 これまで、相手の顔=表情や目を中心に着目していましたが、それだけで なく、身体の細かい部位までサインが出ていることを発見。 例えば、話している最中に、無意識に指を小刻みに動かすなど。。。 言葉で自分の意見や想いを伝えるのに、語彙を豊富に理解していることが 必要なように、サインに気づく・理解するには、まず、サインについてより多く 具体的に知ること。 皆で、ポストイットにサインを書き出し可視化したことで、サインの幅が広が りました。 そして、サインに気づくためには、感受性を豊かにする。 それには、相手に興味・関心を示し、相手をよく視ることだと。。。 う〜ん、奥深いです。 その上、参加された方々からフィードバックを頂いたことで、自分の新たな 発見もありました! 私は、身ぶり・手ぶりは人並み程度、ほとんどない方だと思っていました・・・ が、となりの席の方の視界にたびたび入るほどその身ぶり・手ぶりは、大きく 多かったとのことでした(^ ^; 私は、声も大きい方ですので、豪快なイメージでしょうか??? 今回1日だけの参加でしたが、ファシリテーションのスキルを身につけること は、人間性を高め、人間関係を良くすることにもつながると実感。 仕事だけでなく、普段の人間関係に活かせるファシリテーション力を、さらに 習得したいとますます思わずにはいられません。 また、参加メンバーの気づきやご感想を聴くことで、価値観が広がり、新たな 発見もでき、有意義で貴重な体験となりました。 (愛知県から参加のれいちぇる) |
3回目、4回目それぞれのテーマにおいて学びがありました。 1.「観るとサイン」について ノンバーバルなサインをキャッチすることは大切というと、サインを掴もうと 懸命になりがちですが、役割としてのファシリテーターや観察者の立場を担っ ているのでない限り、相手のサインを細かくチェックする必要はないのだと思 いました。日常生活においては、相手の言動と表出されているサインとに食 い違いがあれば心のどこかに引っかかりを感じます。通常そのような違和感 は、特におおきなものでない限りそのままにして、話や行動を続けたりしがち になります。しかしそういった小さな食い違いが積もって大きな齟齬を生む ことになります。 大切なのは、サインを見逃さないようにチェックすることよりも、自分の心の中 の小さな声に敏感になること、そしてその声が聞こえたら、すかさず相手の 真意を確認することだと思いました。 2.「聴くと応える」について まろさんの指摘してくれたなっちゃんの「答える」が応えるに感じ、ふじさん の「応える」が応えるには思えなかったのは何故なのかをあれからも考え 続けました。テーマ選定の際、なっちゃんは私がどのテーマを取り上げたい のかを聞いてくれました。一方ふじさんは、その課題自体がやりたいことなの かを尋ねてきました。無論私は課題を遂行したかったし、さらに扱いたいと 思っているテーマもありました。しかしながら、成り行きでみんなの意見を聞く 立場になったため、自分の意見表明は後回しにしようと考えていました。 なっちゃんは、まさにどんぴしゃのタイミングで問いかけてくれたのです。また 内心不自然なグループの状態をどうしようかと悩んでいる時に、なっちゃん は、ちゃのちゃんにノートをつけるのをやめるように頼んでみたら?と助言を くれました。 私の視点からは、なっちゃんは自分の考えを有した上で、私の気持ちも考え てくれているように感じ、ふじさんの場合は、ふじさん自身の意見や考えを排 して私のことをケアしているようにみえました。 この発見が直ちに「応える」の違いに結びつくかは分かりませんが、ひとつの 手がかりとしてもう少し考えてみようと思います。 (横浜から参加のこうちゃん) |
「観る」 「サイン」 今回の目標は、サインを読んだらどのように関わるかを自分のテーマにして 臨みました。 しかし、関わるどころか、私は見逃しているサインはたくさんあるというのが 分かりました。 サインの種類をポストイットにあげることによって、今まで無意識で流していた サインを意識して読むことができると思います。プロセスと行動は伴わない けれど、プロセスとサインは伴っている場合が多いので、サインを読むことの 重要性を感じました。 サインを読んだ時、どのように関わるかはまだ先の目標になりそうです。 「聴く」「応える」 最後にやった「レスポンス」と「アンサー」のワークが印象的です。 難しくて自分の中で解釈するのも時間がかかっています。そのワークで初めて ファシリテーターをさせてもらったのですが、人生初めての体験で、良くも悪くも いい体験ができました。 ファシリテーター袴田としての第1歩として、これからも勉強を重ねていきたいと 思います。 (浜松から参加のゆみこさん) |
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