夏季ベーシックコースのレポート

2009年夏期ベーシックコース第3回(8月29日)と第4回(8月30日)のレポートです。
参加者は延べ8名でした。神戸、長野そして地元山梨からご参加いただきました。
今回は参加者が少ないことからファシリテーターがメンバー受講したこともあり
カメラでの撮影をすっかり忘れてました。画像なしのレポートになりました。
2日間の日程と参加された方々からいただいた感想を掲載いたします。


第3回の日程(実績)

コミュニケーション力をあげる@ 「観るとサイン」

時間 内容
10:00〜 「ファシリテーション」「プロセス」について
資料配布
10:55〜 今日のテーマについて
コミュニケーションの4つの要素
11:20〜 「観る」ワーク@
11:30〜 観えた事柄について
12:30〜13:30 昼食
13:30〜 「観る」ワークA
13:40〜 見えた事柄について
14:15〜 資料「対人関係のプロセス」配布
14:45〜 休憩
15:00〜 「観る」ワークB
15:15〜 ふりかえり
16:20〜 ロールプレイング他について
17:40〜18:00 今日の体験から一言




第4回の日程(実績)

コミュニケーション力をあげるA 「聴くと応える」

時間 内容
10:00〜101:15 自己紹介
10:15〜 今日のテーマについて
10:20〜 ロールプレイング@「聴く」
10:25〜11:00 二人でふりかえり
11:00〜 全体会
12:00〜13:00 昼食
13:00〜 ロールプレイングA「聴く」
ファシリテーター:Iさん
13:05〜 二人でふりかえり
13:40〜 全体会
14:05〜 休憩
14:15〜 ファシリテーターへのフィードバック
15:15〜 ロールプレイングB「ある相談」
ファシリテーター:Sさん
15:30〜 二人でふりかえり
16:20〜17:00 全体会
17:00〜 ファシリテーターへのフィードバック
17:50〜 今日の感想


ご参加の方々の感想

今回、貴重なファシリテーションの体験ができいろいろ感じることがありました。
ファシリは、見るとやるでは大違い。
フィードバックをもらう前は、いつもビクビクします。
ファシリの力量を上げるには、場数を踏むしかないんでしょうが…
その場を作ること、場数をこなすこと、フィードバックを活かすこと、ぼつぼつ
続けたいと思います。

「聴くと応える」・「聞くと答える」
日常の中では、ゴチャゴチャに使われているように感じます。
気持ちを聴いて欲しい時に、情報だけ答えられてもしっくりこないだろうと思い
ました。

また、まろさんの不思議な体験
「聞くまい」と思っていると、押し付けがましく、ゆがんで聞こえる。
現実の生活では、ゆがんで聞いているだろう人はいろいろなところに存在
します。そういう人と交渉しなければならない場面も、多々あります。
その場合、どうすれば”聴く耳”を一ミリでも開けるか?新たな疑問がわきました。

私にとって、「聴く」は、行のようです。
自分を空にして、相手の言葉と気持ちに耳と心を傾ける。
一生かけて磨いていくスキルのように感じます。
(長野県佐久市からご参加のIさん)
ワークでは、様々なことを学ばせていただきました。今日も昨日の発見を改めて
感じる場面が3つありました。
 私が昨日、今日で発見したことは、
・私が思っているより、1歩、いや2歩または3歩待てば、自分の知りたいことは
自分から求めなくても(尋ねなくても)おのずからやってくることがある。
・立場によって感じ方が違う。
 ということです。私にとっては本当に不思議な感じです。というのも、これまでは
思うようにいかないと感じたり相手のせいにしたりするような場面も、自然現象の
一つとして感じたからです。
大げさに言えば、世界はすべて自然現象なんだなあと感じるきっかけになりました。
(きっと当たり前のことなのでしょうが・・・。私にとってはだからこそまた不思議な
感じがするのです。)
(神戸からご参加のMさん)
久しぶりにメンバーとして体験しました。そして貴重な学びをしましたので感想を
掲載いたします。
ロールプレイングBでクライアントの気持ちや状態よりも相談員としての自分考え
や忙しい状況を優先する役割をした時の体験です。
僕が試みたことは、まずしっかりと役をとってみようと考えたことです。それは以前
の僕であれば、役に徹するよりもその時の自分自身の心の動きが勝り、役を取れ
ないことが多かったからです。もちろんそこから学ぶことは多かったのですが、
違う自分を見ることはできませんでした。ああやっぱり僕は気持ちを大切にするん
だという学びです。同時にそれが何か当たり前すぎて?が出ていたことがありました。
今回は頑張ってみました。クライアントの声に決して耳を傾けないでおこう。このクラ
イアントは自分にとっては困った存在(役の設定から)だから耳を傾けまいと。
出かけないといけない(設定状況)のでこの相談は早く切り上げたいと。その結果
懇願するクライアントの相談が僕には押し付け的に伝わってきたのです。クライアント
の「困ってるんです!」が困っているように聞こえず聞き流せたのです。
聞かないぞ!と考えればできたということになりますが、こんなこともありました。
ロープレ中に2回ほど思わず笑ったことがあります。役に徹しきれない自分への苛
立ちなのか、この場から逃げ出したくなるような自分への罪悪感からなのか今の
ところよくは分かりませんが、ある程度役に徹することができたことの恐ろしさと
やはり徹することができなかった安堵感と自分への不満でしょうか。複雑なものが
入り混じった不思議な体験でした。
聴いて欲しいのに聞いている人への不満と諦めの体験はありますが、逆の立場に
立ってみて聞き流せる体験は恐ろしさを感じました。つまり「聞く」は「答え」を生み
お互いに一方的であるのに対して、「聴く」は「応える」を生み関係を作るんだという
頭で理解していることが、「どうだ!」と言わんばかりにものすごい勢いで僕に迫り
ました。(まろ)

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