夏季ベーシックコースのレポート

2009年最初のファシリテータートレーニング・ベーシックコースは3月14日(土)、15日(日)甲府で
行われました。参加者は延べ19名。千葉、東京、神奈川、静岡、山梨、長野からのご参加でした。


実績
第1回:3月14日(土)
テーマ「ファシリテーションを体感する/ファシリテーションの有効性」

時間 内容
10:06〜 「自己紹介をしながらファシリテーションを体感する」
・ペアーで自己紹介
10:20〜 ・新しいペアーで自己紹介
 お互いの関わり方をふりかえる
10:56〜 ・3人組で自己紹介
 先ほどのふりかえりを生かしながら
11:30〜11:40 休憩
11:44〜12:05 ・5人組で自己紹介
12:05〜12:30  ふりかえり
12:30〜13:30 昼食
13:30〜14:30 午前中のまとめ
14:30〜 ・実習「Fish Bowl」
15:43〜  役割交代
16:30〜17:00  全員でふりかえり
17:00〜18:00 ・今日一日の感想の交換


第2回:3月15日(日)
テーマ「ファシリテーションを体感する/プロセスの重要性」

時間 内容
10:03〜10:28 ・実習「ファシリテーターとメンバー」
 役割を決める
 実施
10:55〜11:55  ふりかえり
 役割に分かれてふりかえり
 全員でふりかえり
12:00〜12:10 休憩
12:10〜12:45 ・午前中の体験からQ&A
12:45〜13:45 昼食
14:30〜15:38 ・実習「キャンプ」
15:38〜16:00  ふりかえり記入
16:00〜16:15 休憩
16:15〜17:15  ふりかえりのシェアリング
17:15〜18:00 2日間の感想の交換


参加者の感想から

静岡から初参加のKageさん
ブログにアップしてみました。
相変わらずダラダラと長い文章になってしまいました。
しかし、書ききった感覚にはとうてい至りません。
脳の小人達はもっともっと想いを吐き出したい様子。
端的・要約・簡潔は引き続き私の課題であります。

顛末記1
http://anshinbiz.eshizuoka.jp/e281459.html
顛末記2
http://anshinbiz.eshizuoka.jp/e282275.html

昨年に引き続き神奈川から参加のKちゃん
2009年春ベーシックコース第1回、2回ふりかえり
昨年も受講したのですが、ベーシックコースの第1回目、2回目はプロセスがテーマということもあり、私にとっては外せないものでした。前回の受講からやっとプロセスというものが見え始め、以来スキルコースや研究会などでファシリテーションを経験してきたのですが、8ヶ月経過した今、自分が見ていたのが本当にプロセスであるのかを検証する意図をもって参加しました。そしてこのコースで大きな3つの課題を発見しました。
1.残り時間が気にかかりはじめたとたん、メンバーへのケアがおろそかになること
Fishbowlのワークで表れました。内側のサークル時に観察結果の共有方法にダイナミズムが感じられなかったため、一通りの発表の後、問題点を提起しようと考えたのですが、同時に残り時間も気になっていました。みんなの発表の間、なるべく穏やかな言葉で自分の感想を述べようと思っていたにもかかわらず、その場になると「この発表の方法はつまらない」と過激な言葉が飛び出してしまいました。当初、案を提示したぶんちゃんには気をつかって様々なノンバーバルなサインを意識して出したのですが、直前の発表者のときさんの状態には何ら注意を払っていませんでした。更に言えばときさんが気を悪くするだろうことすら予測していませんでした。直前の発表者への気持ちへの配慮は、オブザーバーのすーさんに指摘されたことでしたが、全く思いつきもしなかったことにショックを受けました。
また私はあの時の理由を発表会みたいだと表現しただけで、残り時間が気になりそれ以上詳しく説明しませんでした。メンバーにはそれで伝わるだろうと思い込んでいたのです。時間に追われた時にどうするか。対応方法はまだ見つかっていませんが課題として残りました。
2.キューと心の状態は必ずしも一致していないこと
同じくFishbowlでのことです。なおみさんの質問に対するぶんちゃんの拒絶に、なおみさんがショックを受けていたことに気づきませんでした。ふりかえりでは40%くらいのショックという話でしたが、顔は笑っていたので気持ちを拾うことをしませんでした。その時はなおみさんの表情をきちんと確認していただけに悔いが残ります。今にして思えば体を後ろに倒すなど大袈裟な挙動があったのですが、正反対の気持ちの表れだとは思い至りませんでした。真相が分かった今でも正しくサインを読み取る自信はありません。第3回への課題です。
3.慢心があったこと
最大の衝撃でした。少しはファシリテータースキルが身についたという小さな自信がいつのまにか慢心となり、仲間ーというより場に対して謙虚な気持ちを忘れてしまっていました。2日目の午前のワーク終了の休憩後、まろさんがたっちゃんの疑問に応えるためにワークの意図開きをしていた時でした。たかさんは指示書の表現に執拗にこだわっていました。私もいくつかのワークを作った経験から、意図開きが批判めいたものに変わってまろさんは大変だなーと思っていました。それが過去のグループの出来事を分析するに及んで、まだやるのかという思いに変わり、声を出して笑ってしまいました。特にたかさんに対する苛立ちなどはなかったのですが、たかさんは随分と経験したはずなのにどうしてこんなに意味のないことを掘り下げていくのだろうかという思いで満ちていたのです。その後休憩時間になってKageさんから片隅に呼ばれフィードバックを受けたのですが、私は失笑の理由付けをしてしまいました。そして2日後Kageさんからメールをもらいました。研修終了後の帰路でたかさんと様々な話をしたそうです。その中にはあの「ざらついた」感についての話題もあり、その一部は私の失笑が原因でもあったとのことでした。
ここに至ってようやく自分が謙虚さを失い、傲慢になっていたことに気づきました。ほんとうにショックでした。いかなるときもマインドだけは失うまいと思っていたのに、いつのまにかたかさんの気持ちを尊重することを忘れていました。おそらくたかさんとの関係性に対する甘えもあったのだと思います。しかし、こういった自分では気づかない小さなズレが、いずれは取り返しのつかない大失敗を招くのだと思いました。たかさんには申し訳なかったですが、ラボの中で気づけて幸運でした。もう一度去年の6月に、まろさんにこてんぱんに言われた時の気持ちに立ち返ろうと思います。
1月末の三島での経営者のためのファシリテーションを含めつくづく感じたことですが、こうして持ち帰ってあらためてふりかえることによって、より大きな気づきを得ることができることを実感しました。またそれを気づかせてくれる仲間の存在もとてもありがたいものだと思いました。                              2009.3.21 K


ぶんちゃんのお子さん。こんな場所でもニコニコ
していて参加者の気持ちを和ませてくれました!
ありがと!!


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