ファシリテータートレーニング第17回スキルコースレポート


第17回スキルコースは7月18日(土)〜20日(月)の3連休に旧江草小学校を会場に行われました。
横浜、広島、静岡、大阪、滋賀、山梨からファシリテーターを含めて9名の参加でした。以下その概要を
レポートします。


日程(実績)

時間 内容
初日 8:55〜 オリエンテーション
9:10〜10:00 自分たちで与えられた時間を過ごす
10:00〜10:10 休憩
10:10〜11:07 ふりかえり
11:07〜 休憩
11:20〜14:00 ファシリテーターの準備
12:33〜昼食
担当ファシリ:Jさん、Aさん
        :Cさん、Yuさん
        :Kさん、Tさん
        Nさんはメンバー
14:00〜 実習「自己紹介」
ねらい:お互いを知り合う
Fa:Jさん、Aさん
15:07〜16:00 ふりかえり
16:00〜16:10 休憩
16:10〜17:40 クリティーク
18:00〜 実習「対人プロセス」
Fa:Kさん、Tさん
18:04〜 ペアーづくり
18:05〜 ワーク1
18:17〜 ワーク2
18:55〜 ふりかえり
19:29〜20:00 全体会
20:00〜20:10 休憩
20:10〜21:00 クリティーク
2日目 9:00〜 実習「まろ商事社員旅行」
ねらい:課題達成する過程でグループに
生じるプロセスを学ぶ
Fa:Cさん、Yuさん
9:52〜 ふりかえり
11:05〜11:15 休憩
11:15〜12:20 クリティーク
12:20〜 前半の整理と発表
昼食
Faのペアーづくり
準備
14:10〜 実習「よいチームとは」
ねらい:グループで課題を達成する時に
起きる様々なプロセスについて体験を
通して学ぶ
Fa:Yuさん、Aさん
14:35〜15:55 ふりかえり
15:55〜16:05 休憩
16:05〜17:15 クリティーク
17:15〜17:45 休憩
17:48〜 実習「価値観の順位づけ」
ねらい:自分のものの見方、考え方の
特徴について体験を通して学ぶ
Fa:Jさん、Kさん
18:46〜 休憩
18:56〜20:00? ふりかえり
クリティーク
3日目 9:00〜11:00 実習「2日間過ごしてきたことを中で
感じたことを伝え合う」
ねらい:メンバー間で感じたことを伝え
合うことによりさらに深い学びに結び
つける
Fa:Tさん、Cさん
11:00〜12:15 クリティーク
12:15〜12:25 休憩
12:25〜13:45 フィードバック
13:45〜 クロージング


二日目のこと。校舎2階の窓から見ました!



参加者のふりかえりから

3日間で得たものを挙げてみると、
・他人と自分はあきらかに違うということを再認識できた。
・他者の気持ちを想像することは仕方がないが決めつけ
 はすごく危険。
・確認し聞いてみて、事実にもとづくことが大事。
・また相手が言葉に出していてもそれが本音とはかぎら
 ない。 
・前提に信頼関係があれば、少々のことは大丈夫である
 などです。
この3日間の体験で、日常見逃していることを多く発見
できたことはとても大きいです。しっかりとメモに残し、
定期的にふりかえりながら更なる学びを深めたいと思って
います。(広島から参加されたYuさん)
今回特に感じたことは、ワーク(実習)設計とふりかえり
時のファシリテーターの関わり方は切っても切り離せない
ということでした。ねらいがずれていたために(または
適切にしていなかったために)ふりかえりの関わり方に
ついてもずれが生じてしまった体験を、ファシリテーターの
時に得ました。時間的な制約から、設計と関わり方の両方
についてクリティークで扱うのは難しいと思います。
個人的な話で恐縮ですが、ワーク設計については、ここ
1年の自分の課題のひとつでもあります。できればスキル
コースとは別にワーク設計に焦点を当てたコースの開設を
お願いします。スキルコース→ワーク設計コース→スキル
コースという過程を経ることによってファシリテーターとして
の関わり方についてもより学びが深まるのではと思い
ました。(横浜から参加のKさん)
3日間の体験から、自分勝手に理解していたファシリテー
ターの役割を多くの方からフィードバックしていただき感謝
しています。特に不適切なファシリテーターに不快感をスト
レートに出してフィードバックしてくれたTさんにありがとう。
ファシリテーターの役割である「場を保証する」ことがよく
認識できました。
またこのトレーニングで得たものは、ファシリテーターは進
行役ではなく、「場を保証する」役割があること。またファシ
リテーターが介入する機会を「介入しなかった場面」を事例
に指摘していただいた時がファシリテーターの着眼点である
ことが認識できました。
(横浜から参加のAさん)
3日間の体験はそれほど満足していません。
トレーニングに参加している時は、それぞれのメンバーと深く
関われたと思っていたのですが、最後に二人でフィードバック
するところで、まだまだ見てなかったと感じるところが沢山あり
ました。その時の自分自身の関わり方が今、分かったように
思います。そのことがもしかしたら、場での発言の少なさと関係
しているように思いました。そんな自分の有様が不満です。
今回参加して、今まで理解できなかったことが腑に落ちた気が
しました。
トレーニングで得たものは、ファシリテーターとしてのあり方。
メンバーの時も、他のメンバーのためにという思いをもつこと。
スキルに囚われ雁字搦めになっていた今までの自分のあり方
が分かりました。(大阪から参加のJさん)
トレーニングでは、人と向き合うことで得られるものの大きさに
気づきました。特にTさんとの関わりは、私が今後生きていく上
で大きな転機になったと思います。今までは、よい関係を
作りたいと思った人としか向き合わなかったし、それはそれで
よいと思ってました。でも今回初めてそこを乗り越える体験が
できたと思っています。
また「大切なのはワークよりふりかえりだ」とか「ふりかえりとは、
ねらいに沿って行うものだ」といった今まで「そういうもの」として
捉えていた事が、本当の意味でどうなのか、ということに気づく
きっかけをもらいました。(今まで表面的にしか捉えていなかった
ことに今回初めて気づきました。)
二人でファシリテーターをすることは、とてもよい経験でした。何か
をするということも大事ですが、一緒にやる人との信頼関係が
とっても重要なんだと気づきました。(滋賀から参加のCさん)
トレーニング全体については、集中的に学習できた。ファシリ
テーターのまろさんの話は、その場での体験に基づいた話だっ
たが、講義のようだった。バランスを取るのは難しいと思った。
(講義内容としてはよかったが、体験学習とのバランスは?)
3日間の体験から理解したことは、ワークのねらいと内容の
バランス、ファシリテーターのあり方、グループが状況に流され
易いこと。満足感と学びの深さは関係ないことがあること。
自分と他人のもつ感覚の違い、自分が反応を起こしやすい
対象、似たような物に注意すること、表面上の派手さや面白さ
に惑わされないようにすることなどです。
またトレーニングで得たものは、自分の感覚を大切にすること。
メンバーを信じることなどです。
ファシリテーターの関わりで感じられたのは、まろさんがかなり
疲れていたようだった。また早く成長させるために話が多かった
ような気がする  (静岡から参加のTさん)
トレーニング全体については、他のメンバーへの理解が深まっ
たし、また私も理解してもらえたのでほぼ満足しています。
ここで体験したことは、他人と関わるときに、どこに気をつけ
たらよい関係ができるのかを具体的に理解できたことです。
3日間の体験で得られたものは、素の自分で他人に関わるこ
との重要性。そのためには自分の人間性について深く考える
ことが必要だということ。またメンバーに助けてもらっていると
いう実感。また、グループのプロセスに効果的に関わるために
どうしたらいいのか。ファシリテーターとメンバーとしてファシリ
テートするということの根本的な違いの理解ができました。
なお今回メンバーとして参加しました。受け入れてくれたメン
バーのみなさんそしてファシリテーターに感謝しています。
(山梨からメンバー参加のNさん。写真右端。)


今回最終日に、ファシリテーターも入ってお互いにフィードバックする時間をつくることが
できました。そこで僕自身に対してメンバーからいただいた言葉がその時、とてもありがた
かったことと、もらってとても気が楽になったことを今でも覚えています。Tさんの感想にも
書かれていますが、僕のお言葉的発言はきっと「教える」ものであったと思います。
なぜそのような姿勢になっているのか、また、それはどこから来ているのかを考えなさい
という大切な指摘をもらったと思っています。きっと以前からそれはあったのだと思いますが、
今まで誰からも指摘をされずに来ただけだったように思います。
今回の体験を区切りに新たに精進をしなければならないと心に誓いました。
私にとっても学びの多い3日間でした。ご参加いただきましたみなさんありがとうございました。
(まろ)

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