第15回スキルコースは6月13日(金)〜15日(日)にかけて2泊3日で行いました。
参加者はファシリテーターを含めて8名。その内訳は企業内教育担当者、コーチ、トレーナー
コンサルタント、ファシリテーターという顔ぶれでした。
日 | 時間 | 内容 |
初日 | 9:30〜 | オリエンテーション 画用紙に以下の項目について書く ・呼ばれたい名前 ・私の得意なこと ・私の苦手なこと ・私の長所と特長 ・私の短所 ・コースの期待、目標 |
9:45〜 | 2名1組でお互いに書いたものを発表。全員と行う。 | |
10:50〜11:10 | ふりかえり | |
11:10〜 | 3日間のスケジュールを創る。 | |
12:30〜13:30 | 昼食 | |
13:35〜 | Fa:Tさん。実習「悩み事の相談」 学習のテーマ:話す、聴く、観る |
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15:00〜16:03 | クリティーク | |
16:03〜16:20 | 休憩 | |
16:22〜 | Fa:HKさん。実習「誰に任せる?」 学習のテーマ:グループコンセンサス |
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16:25〜16:40 | 個人決定 | |
16:40〜17:10 | コンセンサス | |
17:14〜 | ふりかえり用紙に記入 | |
17:32〜18:10 | シェアリング | |
18:10〜18:25 | 休憩 | |
18:25〜19:40 | クリティーク | |
2日目 | 9:20〜 | Fa:Mさん。ウオーミングアップ |
9:28〜10:18 | 学習のテーマ:ラポールについて学ぶ | |
10:18〜10:28 | ふりかえり | |
10:28〜10:49 | 全体会 | |
10:49〜11:10 | 休憩 | |
11:10〜12:15 | クリティーク | |
12:15〜13:45 | 昼食 | |
13:45〜 | Fa:Yさん。 学習のねらい:?(提示なし) |
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14:17〜 | ふりかえり用紙に記入 | |
14:27〜15:18 | シェアリング | |
15:18〜15:30 | 休憩 | |
15:30〜 | クリティーク | |
17:05〜17:50 | Fa:Kさん。実習「宝石箱」 ねらい:リーダーシップの取り方の特徴や傾向について学ぶ |
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18:18〜 | 集計 | |
18:38〜 | 個人で分析 | |
18:50〜19:00 | 休憩 | |
19:00〜20:00 | ふりかえり | |
20:00〜21:00 | クリティーク | |
3日目 | 9:15〜 | Fa:Fさん。 3日目を迎えて |
9:30〜 | 学習のテーマ:自分やメンバーの価値観にらしさについて学ぶ | |
11:20〜11:30 | 休憩 | |
11:30〜12:30 | クリティーク | |
12:30〜12:40 | 休憩 | |
12:40〜 | 3日間のまとめ |
トレーニングの風景
トレーニングに行く前は、ファシリテーターの テクニックを学びに行くという感覚でしたが 参加して「自分らしさ」「その人らしさ」をだす ために必要なのはテクニックではないと感じ ました。 この3日間で得たものは「その人がその人 らしさをつかむためにどう関わっていくか」 「仮設化されたコメントに対する介入の仕方」 「学習のねらいの提示のタイミング」「自分の 発言に対する責任」「『考える』ということの 大切さ」などです。 本当にいろいろなことを考えた3日間でした。 この「考える」という体験を通して新たな発見 や学び、気づきなどたくさんのものを得ること ができました。(滋賀から参加のYさん) |
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人間関係ファシリテーションでは、既成の答え を用意して伝えることに執着することが、ファ シリターター自身をも苦しめることが分かった。 また人間関係に関する原則のようなもの(価 値観、ラポールなど)についてファシリテーター が生半可な理解に留まっていると貴重な体験 (起きていること)から得られる学びが乏しくな ることが分かった。さらにあらためてメンバー はグループ内の問題をファシリテーターやリー ダーに依存しがちであることを再認識しまし た。 この3日間は「ファシリテーターの心構え」や 「ファシリテーションの準備や実践で留意する こと」に焦点があたったものであった。 (国立から参加のFさん) |
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当初自分の目的として持ってきていたプロセ スのすくい上げ方ができなかった。でもメン バーであった時の自分はできていたと思う。 Co-Faciliからもメンバーではできていたのに なぜファシリテーターの時はできなかったのか という感想をもらった。 これからじっくり時間をかけてファシリテーター のシーンだけではなく全ての過程をふりかえっ ってみようと思う。いずれにしてもファシリテー ターとして何もやれなかったことがとてもショック でした。だからといってファシリテーションが いやになるとかファシリテーターになることに 恐れを感ずることはありません。それらを全部 ひっくるめてありがとうございました。 (横浜から参加のHKさん) |
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トレーニングで一番得たものは、今一番必要な 「混乱」だったと思っています。ファシリテーター を経験する中で、多くの「できるはず」のことが できずに終わりました。たとえば「メンバー同士 の会話で、注目すべき点にクローズアップし取り 扱うこと」などは下手ながらもこれまで行ってき たことです。それができなくなってメンタル面で の「ダメージ」がふりかえりに影響を与えてしま いました。この体験は貴重だったと思います。 その他「ワークの設計で大事なこと」「ファシリ テーターの位置づけ」「ファシリテーターのあり 方」「取り扱うべき出来事と人」などについても 学ぶことができました。 (静岡から参加のTさん) |
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ファシリテーター役が1回しかできず、クリティー クでの学びを試すことができなかったのがとて も残念です。また期待していた(ファシリテーター のスキルを感覚で学ぶこと)が満たすことができ ませんでした。 一方で得れたものは、自分自身の課題、弱みを 強く意識しました。時間内できちんとやろうと場 (人)をコントロールしようとする癖、自分では 意識してなかったのですが、指示型で相手に 言っていること、厳しいフィードバックを受け止め ず釈明していること、価値観が違う人、物事を 決められずにいじいじする人に対してイライラす ることなどです。 (調布から参加のMさん) |
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ファシリテーターを目指す方や、すでに仕事でス キルを使われている方が集まったトレーニング でしたので、みんな意識が高く自分自身への 学びの刺激になりました。私自身はファシリテ ーションについて勉強し始めたところで、何が 正しくてどうするのが間違っているのかという ことが、自分の中で混乱している状態でした。 参加前はこのトレーニングで何かテクニックを 得ることを望んでいたのですが、私がファシリ テーターを担当した際のクリティークでメンバー やFaciliからテクニックの部分ではなく、まず雰 囲気を読む力や、メンバーの気持ちを汲み取る ことが大切だと話していただきとても気持ちが 軽くなりました。ファシリテーションを学ぶ心構え ができたと思います。(大阪から参加のKさん) |
ご参加いただきましたみなさん3日間ありがとうございました。
今までスキルコースは3泊4日で行ってきましたが、コースに参加したくても休みがとれないという声を
多くの方々からいただいてましたので、今回1日短くして行ってみました。(次回からも3日間ですが)
ご参加のMさんの声にもありますように、ファシリテーター役が1回しかできないということクリティーク
での学びをファシリテーターとして試す機会がないということが浮き彫りにされました。
この経験を生かすためにこれから工夫が必要と考えています。
さてスキルコースとはいえそれはテクニックに特化したものではないと考えています。特に人間関係を扱う
私たちにとっては、自分自身のあり方の理解が一義的に重要なものです。(そのためにベーシックコース
を用意しています)なぜかというと、そのことと他人への関わり方は見事にリンクしているからです。
今回みなさんからいただいた3日間のふりかえりからもそのことがいえます。自分自身のありようの理解の
うえに、スキルは存在するものであることを教えてくれた3日間でした。
今回Co-Facilitatorを置いて行いました。初のCo-Faciliの役割を見事に務めていただいた大阪の神瀬さん
にこのページを借りましてお礼申し上げます。2名でやることの楽しさと学びの多さそしてお互いの呼吸の
感覚の重要性にあらためて気づきました。しばらくは2名のFaciliで続けたいと考えています。(まろ)
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