第14回スキルコースを終えて


第14回スキルコースは2007年10月25日(木)〜28日(日)にかけて行われました。
参加者は8名、千葉、八王子、大阪、京都、滋賀から経営者、ファシリテーター、トレーナー、
企業の管理者、社員の方々が参加されました。

最終日。後列左からSHさん、Yちゃん、Kさん、Sさん。前列左から
F子さん、Fr子さん、チャイナ、Wさん。


内容(実績)

時間 内容
初日 10:35〜 自己紹介
10:57〜 「チームづくり」の体験
12:10〜12:30 ふりかえり   記入
12:30〜13:20 シェアリング
13:20〜14:45 昼食と休憩
14:45〜 実施の準備
15:42〜 「あるミーティング・バージョン2」Fa:Yちゃん O:F子さん
16:08〜17:00 ふりかえり ・リーダーがテーマを決定する時に誰がどのように関わっていたか
        ・リーダーの進め方をどのように感じたか
        ・グループの変化について
シェアリング
17:00〜 クリティーク
18:22〜 「キャッチ&レス」Fa:Wさん ロールプレイヤー:F子さん、チャイナ
19:20〜19:40 ふりかえり
19:40〜 休憩
19:50〜20:35 クリティーク
2日目 9:15〜 Kさんを迎えて 自己紹介
9:32〜 「あるミーティング・バージョン3」Fa:F子さん  O:Yちゃん
9:55〜 ふりかえり ・役割カードによってどのような影響を受けたか
       ・他の人をどのように思っていたか
       ・その他感じたこと、気づいたこと
シェアリング
11:02〜 休憩
11:15〜12:30 クリティーク
12:30〜13:50 昼食と休憩
13:50〜 「ワークライフバランス」Fa:Fr子さん O:Kさん
・今あなたが考えるワークライフバランスとは
・あなたのワークライフはバランスがとれてますか
14:17〜15:30 ふりかえり
15:35〜 休憩
15:45〜17:00 クリティーク
17:30〜 「2日間をふりかえって」Fa:Kさん O:Wさん
・正直なあなたでメンバーに関わり、メンバーを知る
17:47〜18:47 ふりかえり
19:00〜20:05 クリティーク
3日目 9:15〜 前半を終えて
10:10〜 発表とシェアリング
11:00〜 ニーズ別グルーピング&準備
(12:00〜) (昼食)
15:05〜 「あるアイスブレイク」Fa:F子さん O:Kさん 
Kayanosoto:Sさん、Fr子さん
15:25〜 ふりかえり ・最初に課題を聞いたときどのようなことを感じたか
       ・影響を受けたのは誰のどのような時か
       ・アイスブレイクについて感じたこと、思ったこと
クリティーク
17:15〜17:40 「あなたの理想の結婚相手」 Fa:Kさん O:Fr子さん
Kayanosoto:SHさん
17:40〜 ふりかえり ・自分の意見や考えは十分に言えたか その理由
       ・テーマについて取り組む前、、取り組み後の状態
17:50〜 シェアリング
18:20〜 休憩
18:30〜19:05 クリティーク
19:35〜 「What's facilitation's キャッチコピー」Fa:Yちゃん O:Wさん
19:35〜 ふりかえり
20:50〜 クリティーク
最終日 9:24〜10:46 「キャッチ&レス」Fa:Wさん O:
10:46〜 ふりかえり
11:10〜11:35 クリティーク
11:45〜 「メンバーを知る」Fa:Fr子さん
12:25〜 ふりかえり
クリティーク
クロージング


研修のひとこま

Wさんのファシリテーション。 校舎横の紅葉が赤く染まっていました。
打ち合わせかな。 実習「What's facilitation's キャッチコピー」
F子さんの面白いアイスブレイクの実習。 最終日。Fr子さんのフィードバック実習。
部屋(教室)から外を見る。 校舎の正面階段で記念撮影。


参加メンバーの感想

同じ実習に参加していても、それぞれ
感じていること、気になっていることが
異なるということをはっきりと知ることが
できました。
また自分が、無意識のうちに気になった
ことや何か違うと感じていることを、その
場で明確にせずにやり過ごしてしまって
いることも分かりました。プロセスが何か
は理解できた気がしますが、自分自身が
敏感にプロセスを見ることはできなかった
と思います。また自分が仮説化しているこ
とにもあまり気づかなかったと思います。
(大阪から参加のSHさん)
参加者の方々から気づきを得ること
ができました。具体的にはふりかえり
でのサインの扱い方、実習における
場の流れの把握、オブザーバーの
位置。見るべきポイントなどです。
トレーニングで得られなかったものと
しては、場をつかむこと、特に場の流
れがまだつかみきれていません。
またコンテントとプロセスの両方の
レベルがまだまだ自分で満足いくまで
に至っておりません。
(千葉から参加のWさん)
話し合いの中で互いのズレに気づかず
に話すことは当然衝突するのは当たり前
のことです。プロセスにフォーカスして
お互いに理解しようとすれば素晴らしい
人間関係になるということを学びました。
ファシリテーター希望者とメンバーとして
の参加者とが同時に行うという研修で、
課題をファシリテーター希望者が作り
それを全員でやるということは参加者に
とって不信感が生まれると思いました。
それは勉強中の方に教えられていると
感じるからです。でもそれが逆にファシリ
テーターとは何かを知るきっかけになった
と思います。(大阪から参加のチャイナ)
今まで考えていなかった部分を気づかさ
れ考えさせられたと思います。
人間関係を築くなかで今までとは違った
方向から関係を作っていけると思います。
今までどれだけひとつの点に集中していた
かが分かり、もっと周りを見れるようになる
と思います。特に会社の会議でこの体験を
活かしたいと思っています。
トレーニングで得たものは自分の気持ち
や内面に隠れていたもの(水面下にあった
自分の価値観や言葉)、他人から見た
自分、言葉にとらわれない相手の気持ち
です。
(大阪から参加のSさん)
今回参加して、ファシリテーターは
自分の気持ちを脇において、メンバー
間のズレ、左回りに介入するということ
がやっと腑に落ちました。
また人間関係ファシリテーションは全て
のファシリテーションの基礎になることも
納得しました。Wさんの2回目のファシリ
テーションで「場に起こっていること」の
顕著な体験ができました。
合宿で得たものは、背景の違うメンバー
との出会いが新鮮でした。また寝食を共
にし学びあうことでひとりひとりのパーソ
ナリティに触れ関係が深まりました。
(八王子から参加のF子さん)
今の自分にとって必要な体験と場面に
出会え満足しています。
理解できたことは「介入」の意味と必要
性の有無。コミュニケーションの「ズレ」
を扱うことの感覚と観察力の必要性。
そしてファシリテートする中で「自分の
感情・解釈」を横に置くあり方の必要性
などです。
このトレーニングで得たものは、過去の
解釈ではなく「今ここ」を取り扱うことに
ブレないこと。ファシリテーターを経験し、
「介入のポイント」を上手く取り扱えな
かった混乱の経験と学びです。
(滋賀から参加のKさん)
みんなで学びながら、楽しく時間を共有で
きたので満足しています。
ここでの体験は、自分の実習で試せたの
でどんなところが仕事で活かせるかを確認
できたの役に立つと思います。
得たものは、自分の感情を横において、何
が起こっているかを見ることが少し体験
できました。またどこで、どんな時に介入す
るかが分かってきた気がします。
(京都から参加のYちゃん)
初日はゼロ(無)の状態だった私が最終日
は「ファシリテーションとは何か」だけでも
分かりはじめることが出来たので、十分
満足しています。
参加者として参加しているときに、ファシリ
テーターから普段何気なくしている癖や
態度をサインとして指摘され、最初は居心
地が悪かったが、ファシリテーターの役割
(サインを見逃さない)を理解した後は気が
楽になりました。2回目のファシリテーション
は見よう見まねで満足はしていません。
もう一度試してみて今度は「ふりかえり」で
のプロセスまで触ることができたら満足
できるかな(千葉から参加のFr子さん)

「プロセス」は人間関係ファシリテーションでの主要なテーマでその理解がファシリテーターとして
必要になります。この理解を妨げるのが「今までのその人の経験」つまり「仮説化」であるという
ことが体験を通して学べた4日間であったと思います。当たり前なのですが今まで過去の経験を
もとに様々なことを判断してきたのですから、「今目の前に起こっていること」を解釈せずにそのまま
拾い上げるということはとても難しいことなのです。場で起こっていることをそのまま「観る」ことが、
人間同士お互いに理解を深めるために重要なことだとあらためて思いました。
参加されたみなさんありがとうございました。(まろ)


ファシリテータートレーニングに戻る