第12回スキルコースレポート

ファシリテータートレーニング第12回スキルコースが3月15日(木)〜18日(日)に
旧江草小学校(山梨県北杜市須玉町江草)で行われました。
参加者は7名。内訳は経営者、企業の人事、研修担当者で参加者全員が企業の方
でした。(ちなみに参加者全員企業の方というのは初めてでした。またファシリテーター
枠の参加者は全員女性でした。)

最終日。クロージングも終わっての記念撮影。


4日間の内容(実績)

時間 内容
初日 10:30〜 オリエンテーション
10:40〜12:20 自己紹介
画用紙に以下のことを書く
・呼ばれたい名前
・目標
・私の長所、特長
・今の気持ち

画用紙を使って、インタビューによる自己紹介
12:20〜13:50 ふりかえり
13:50〜14:40 昼食
14:40〜16:00 準備(ファシリテーター:Yさん:「あるミーティング・バージョン3」、
Hさん「話し手と聴き手」、Iさん「宝石箱」、Sさん「江草尋常
小学校」)
レクチャア(参加者:別室でラボラトリー方式による体験学習と
循環過程、コンテントとプロセスの説明)
16:15〜 F:Yさん担当 実習「あるミーティング・バージョン3」
16:50〜17:50 ふりかえり
17:50〜18:02 まとめ
18:15〜19:45 クリティーキング
2日目 9:05〜 F:Hさん担当 実習「話し手と聴き手」
9:35〜10:58 ふりかえり
10:58〜11:03 まとめ
11:15〜12:20 クリティーキング
12:20〜14:10 昼食
14:10〜 F:Iさん担当 実習「宝石箱」
14:45〜 正解
14:50〜15:00 個人作業(リーダーシップチェックリスト)
14:55〜15:00休憩
15:03〜 集計表の配布
15:15〜16:03 ふりかえり
16:03〜16:40 まとめ
16:40〜17:00 休憩と体操
17:00〜18:15 クリティーキング
18:30〜 F:Sさん担当 実習「江草尋常小学校」
19:15〜 正解
19:28〜20:50 ふりかえり
21:00〜21:45 クリティーキング
3日目 9:20〜 前半をふりかえる
目標達成、新たな目標づくり
10:00〜11:30 発表
11:30〜15:00 準備
12:40〜
15:35〜 F:Hさん担当 「コミュニケーション」
伝え方、聴き方に焦点を当てたコミュニケーションの効果的なあり方
について学ぶ。
15:42〜 ラウンド1
15:53〜 ラウンド2
16:04〜 ラウンド3
16:20〜17:45 ふりかえり
18:00〜18:40 クリティーキング
18:50〜19:25 F:Sさん担当 実習「ローマの休日」
グループで起こる様々な事柄を通して、自分と他人の言動や
感情の違いを知る。
19:35〜20:52 ふりかえり
21:10〜21:45 クリティーキング
4日目 8:37〜8:58 F:Iさん担当 CF:STさん 実習「3分間スピーチ」
グループメンバーへの効果的な質問とはどのようなものかを学ぶ。
8:58〜9:44 ふりかえり
9:44〜9:58 まとめ
10:00〜 クリティーキング
11:05〜 F:Yさん担当 実習「私の大切なもの」
「自己概念」と「他の人から見た私」を知る。
11:30〜 ふりかえり
12:42〜 クリティーキング
13:20〜 クロージング


参加者の学び
後日、参加者の方々からご提出いただいた「4日間のふりかえり」から抜粋しました。

トレーニング全体については、書籍などで見聞
きしていたファシリテーションを今回体感する
ことができたことと、、またそのつど「ふりかえ
り」があり非常に分かりやすかった4日間でし
た。
またファシリテーターのスタンスやファシリテー
ションはその人により様々でよいことも体験から
理解できました。
ファシリテーションを意識することで様々な場面
で今後活用できると思います。
(参加者枠で岡山から参加のUさん)
「自分らしいファシリテーター」とは何か?また
目指す姿への阻害となっているものは何か?
がいくつか分かりました。いくつかの疑問も
抱いて帰ったが、そのことが逆に継続的な
学びにつながっています。職場での全ての
場面が今、学びのチャンスになってきている
ので面白いです。
前述の「ファシリテーターのあり方」で早速職場
でのプロジェクト会議で試してみました。ほぼ
全員が思っている考えを「自然に」言い合って
葛藤を合意にもっていくその様子を観てほくそ
えみ納得しました。(京都から参加のIさん)
ゴールを共有することで、短い時間でも良い
グループ、またチームワークの発揮できる組織
が形成できることを体験できました。ここで得ら
れた人脈や経験は一組織の中で行き詰った時
や広い視野を必要とするときにいろんな形で
自分を支えてくれるものだと思います。
また参加者同士でワークを組み立てたり、お互
いのファシリテーションをクリティークしたりした
ことは十分に役に立つことでした。ぜひグルー
プ会社の教育提案に活かしていきたいと思っ
ています。(神戸から参加のSさん)
トレーニング全体については、学びを深めると
ともに、多くの人と触れ合い、エネルギーをいっ
ぱいチャージできたので「すごく満足!」です。
また、、ねらいに沿っての学びを深める介入が
どんなものか少し分かった気がします。ともする
と自分はいろんなことをどんどんメンバーに聞き
たくなってしまうところがあります。引き際を意識
して「ここまでで止めよう」と思ったときに自分の
気持ちをどうコントロールするかなどが今後の
課題です。(京都から参加のYさん)
普段自分自身がトレーニングする立場にある
ので参加者として参加した場合、つい構えて
しまうことが多いが、通常の環境下でないこと
や、ファシリテーターの介入具合、今回の
メンバーの雰囲気などで4日間没頭できました。
このトレーニングで理解できたことは、これまで
行ってきたトレーニング時での自分の思考に
近いと感じながらも人間関係ファシリテーション
はやはり奥が深いと思いました。また自分を
追い込んだり、限定的に考えたり、定義づけ
しすぎていた自分の特徴を発見できました。
(参加者枠で東京から参加のSTさん)
良いメンバーに巡り合え、また自分とは何
なのか、他のメンバーに見える自分を知る
ことができました。
心のエネルギーももらえました。そして人へ
の思い、関わり方が分かり自分が今何を
するべきかが見えてよかったです。
もう少しファシリテーターとはどのようなもの
か、どういう目的でやるのかが知りたかった。
一方でファシリテーターは返ってくるものも
大きいのだと思いました。
(参加者枠で神奈川から参加のJさん)
今まで何かしらのヒントを身につけたかった
「介入」について、目の前の霧が晴れました。
また「今、循環過程のどこにいるか」を強く意識
することでメンバーへの関わり方を現状よりも
アクティブにできるように感じています。
「介入」を実践する際に、どのようにしたらいい
か。また実践した際にメンバーから戻ってくる
反応をどのように受け止め、場作りをしていけば
よいのか。どのようにメンバーに尋ねることが
効果的であるか。頭だけの理解でなく懐に落ち
たように感じています。自信を持てました。
(大阪から参加のHさん)


トレーニングの風景

初日に自己紹介で使う。今の時点でのメンバー
への援助の目標が明らかにされる。
実習の正解を解こうとするグループ。
ファシリテーターはSさん。
校庭で打ち合わせをする。 「3分間スピーチ」でのひとこま。
ともにお疲れ?!かな。 最終日のクロージング


ファシリテーター(まろ)から
今回の体験であらためて、人は人から学ぶという体験的なことを「それぞれの学習」というものに
変換する役割を果たすのがファシリテーターだろうと思いました。
人と関わることの大切さとその重要性を思うと身震いしますが、同時に今回の7人の仲間から
いっぱい学ばせていただき感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。
人間関係ファシリテーションは組織に対して、社会に開かれた組織風土をつくり、同時にそこで仕事
をしている人々には気持ちの良いエネルギーをもたらすものだということが再確認できた4日間でした。

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