Change My Life 農育塾 1期生の学び
Aさん〈複合機およびソリューション&サービスの製造(構築)/販売勤務〉
1.苗代作り、お田植え、除草(ゴロカキ、手ゴロ)稲刈り、脱穀と無農薬米作りの主な作業を体験されたわけですが、
全てを終えた今、一連の体験から感じられたこと、気づいたこと、学ばれたことを書いてください。
・春(苗代)は「最後(収穫)まで遠路を通い続けられるか?」とても不安で、
自分に対してあまり期待していなかったが、通っていくうちに、自信ができて、長靴はきっぱなしの丸一日を回を重ねる度に、
より楽しめるようになってきた。
・ 第2回あたりから目標=「皆勤」にしたことで、日々の体調管理や、安全運転に注意を払うようになった。
「仕事過労気味でも田んぼもやるで〜!生き抜くで〜!(笑)」 みたいな・・・気合が平日にもあった。
・ 農作業は「やっぱり自分に向いているのかな〜?」を実感。
田んぼへ足を踏み入れるのが気持ちよかった。しんどいけど、作業に熱中し、その時間を心地よく過ごせた自分をふりかえると、
田んぼへの愛着の気持ちがあったように思う。だから、台風の晩はとても心配になった。
・ 運動不足だが、月1〜2回の草取りでも筋力が復活に向かいはじめ、日々の仕事の行動に好影響。従来以上にフットワーク軽く、
アイデアも湧いて、各地/各部門とスムーズに連携しながらバッさバッさと業務を遂行できた。脳ミソの活性化を不思議なくらい実感
していた。
・ 一緒に通っている仲間や、時々お会いする人たちとの作業や雑談が楽しかった。
目標を明確に共有している(豊作/収穫)からなのかな?
田植えの頃の連携はまだ少しぎこちなかったけれど、稲刈りあたりになると連携がスムーズになっていたと思う。
・ 七夕→節句と農暦と暮らしの関係に興味
子供の頃、七夕の雨の夜に家族で短冊や飾りをしたのを思い出して、
これからは四季をちゃんと味わいながら暮らそうと思った。
デッキで仲秋の名月鑑賞、蛍の光の暖かさ、桑の実をつまむ
・ 稲の花の美しさに感動。無農薬の田んぼはいろんな生き物がいっぱい。おにやんま、蜘蛛、おたまじゃくし、雨蛙、蟹、へび・・・
鹿や猿や猪と熊さんにはまだ会っていない。
・ 苗代シートの洗い・片付け=来年の段取り=品質に影響するということ
・ 想定外でできるようになってうれしいこと
ー竹伐り、杭を固定する紐結び(台風に負けないように固定)、藁の束ね方
・ はざかけした穂が実に美しい、芸術的。充実した一年を感じる、まさに実りの秋。
見ているだけで胃袋がグーグー、無農薬の稲穂しか鹿は食べにこない、とは・・・よく知ってるんだな。
2.この体験はあなたのこれからの人生の歩みにどのような影響を与えると思われますか
●若い頃から「いつかは八ヶ岳のそばで過ごしたい」気持ちを抱きつつ、サラリーマンに没頭してずるずると50代になってしまった。
農育塾という機会を得て、春(苗代)〜秋(脱穀)までを、あこがれの八ヶ岳の四季を感じながら、通い続けた2012年は、これまでになく
充実を感じた1年だったし、これからの私の人生や、組織での在り方の変革に向かって「一歩踏み出した」感になっている。
2013年は、会社(組織)での「在り方(働き方)」を変えることも真剣に考えてみたい。
いよいよ人口の3人に1人が高齢者となる定年延長時代に入るので、多様な働き方の選択肢ができるように、自らが”新しい働き方“の
先駆者になってみようか?とも考えている。
幼苗 |
Bさん〈輸送用機器の製造・販売勤務〉
1.苗代作り、お田植え、除草(ゴロカキ、手ゴロ)稲刈り、脱穀と無農薬米作りの主な作業を体験されたわけですが、
全てを終えた今、一連の体験から感じられたこと、気づいたこと、学ばれたことを書いてください。
一連の作業を全て経験する事は、それぞれの作業のポイントを理解し、後工程の効率を上げるためにとても重要だと感じました。
特に、田植からの後工程は、全ての作業が後工程に影響を及ぼすと言う事を、身を以て体験しました。
例えば・・・
田植:横のラインはガイドの糸で真っ直ぐに植えられますが、垂直方向を如何に真っ直ぐ植えるかが、後のゴロ掻き、稲刈りの
やり易さに効いてくる。
ゴロ掻き:如何に苗の近くを掻けるかで、手ゴロの辛さが変わってくる。これは、前工程の田植が如何に縦横真っ直ぐ植えられて
いるかに影響を受ける。
稲刈り:刈った稲を束ねる時には、なるべく稲穂を先端に集めておくと、脱穀の時に取り残しが少なくなる。
紐の締め具合が緩いと、脱穀後に束をまとめた後、縛った稲が抜けることがある。
田植の時の足の運び方と植え方、はざ掛けの時の刈った稲を置いておく位置、如何に無駄な動き、移動を省くかだと思います。
ただ、これはAさんには向かなかった様です。身長の差が要因かと。
時期的なタイミング、水の量や温度管理、野生動物からの防御、台風対策、等々、教えて頂かなければならない事が残っていると思います。
そして蛍。
作業面におけるあうんのチームワークを感じていましたが、キャラクターのチームワークも感じました。
農育塾1期生のチームワークですね。
FBにも記しましたが、とにかくこの年になってこれ程のマイブームを見つけられたことは、自分の人生にとって大きなインパクトです。
まさか、自分が独りで園芸ショップに足を運ぶなど考えたこともありませんでした。
そこで、稲に合う“土”を探している自分に驚きです。
今までその価値を感じていなかった、オーガニックの貴重さが、理解できるようになりました。恐らく、今後の食材選びには今までになく
拘りを持つことになると思います。既に、レタスについては、我が家の食卓から遠ざかることになりました。
稲を眺めていると、その成長の微妙な変化に気付くことができ、変化の度に感動していたものです。大袈裟ですが、母親が子供の成長を
日々目の当たりにして、一喜一憂しているのと同じ心境だったのだろうと思います。それだけ自分にとって、心動かされる出来事でした。
感じています。
“田植”や、“稲刈り”といったお米作りの花形イベントだけではなく、一連の作業を経験する事で、それぞれの作業の大切な部分が理解
できると思います。
ただ、企業で働いていると中々お米作りのタイミングと仕事の都合が合うかと言うと、難しいのは、十分わかっているのですが・・・。
・・・一方、代掻きした土に素手を突っ込むだけでも、コンクリートの上だけを毎日歩いている者にとっては、刺激的でリフレッシュになる
とも思います。
星空や、蛍watching含めて。
レンゲ |
Cさん〈コンサルタント業〉
1.苗代作り、お田植え、除草(ゴロカキ、手ゴロ)稲刈り、脱穀と無農薬米作りの主な作業を体験されたわけですが、
全てを終えた今、一連の体験から感じられたこと、気づいたこと、学ばれたことを書いてください。
スケジュールを今年を参考に既に入れました。
・一本植えをしても稲の茎が分かれ、きちんと実をつけていた。人間であれ、植物であれ、相手を信じることから始まる。
相互信頼が成長の糧になることを実感した。
・無農薬の米はとてもおいしい!
・一緒に米作りに取る組んだ仲間と仲良くなれてよかった。。。
・製造業に携わる方は、米作りに向いている。仕事が丁寧。機械を動かすのも得意。助かった。。。
・田植えも稲刈りも、1時間ぐらいやっただけならと遊びになってしまう。やった実感がわかない。草取りも含め
10時間ぐらいやってよかった。
・体調が良くなった。針やマッサージに行く回数が減った。
・埼玉で野菜作りの講習会に参加したが、近すぎて、気分転換にならなかった。江草は3時間かかって遠いが、いい車に乗って
遠く離れた場所にいくのは気分転換になる。さらに作業の後、囲炉裏やまきストーブのある11LDKの大きな古民家があると
気持ちが安らぐ。
・米作りは、計画性があるので、楽しい。
2.この体験はあなたのこれからの人生の歩みにどのような影響を与えると思われますか
・自分の食べるものは自分で作るので、安全に、おいしく食べられる。人生全体に安心感と自信と与える。
・米作りの体力を維持するために、日ごろの体力作りに実がはいる。結果として体力が維持できる。
・米作りコミュニティをつくって、いい仲間を作っていけると幸せ。
・体調が良くなる。
・ライフスタイルを変えていくことができる。2週間に一度(1日か2日)は、江草にいくためにも、家を借りたい。そうすれば、
ライフスタイル自体が変わる。そうすれば、キノコ作り、魚釣り、保存食作り(味噌など)山菜とりなど、他の活動も進む。
雑草 |
Dさん〈輸送用機器の製造・販売勤務〉
1.苗代作り、お田植え、除草(ゴロカキ、手ゴロ)稲刈り、脱穀と無農薬米作りの主な作業を体験されたわけですが、
全てを終えた今、一連の体験から感じられたこと、気づいたこと、学ばれたことを書いてください。
・一連の作業をチームで行うことで、チームプレーや連帯感が醸成されると思います。自分の関わるグループでも
ワークショップ的にできたらいいと思います。
・体力がかなり落ちていることにも気づき、それから少しずつ走るようになりました。
・体を動かした後のご飯はとてもおいしいので、そういう機会を増やしたいと思いました。
・自然と向き合うことは、いのししに荒らされたり、台風で牛が倒されたりなどがありましたが、そういうことを感じることが
できてよかったです。
自分は自然界に生きていることを考えるようになり、自然をより意識するようになりました。
2.この体験はあなたのこれからの人生の歩みにどのような影響を与えると思われますか
・11月は全ての週末がワークショップなどで埋まっていたのですが、体を動かさずに室内で考えたりPCに向かってばかりいては
ダメだと思いました。
これも今年の稲刈りの経験があってこそと思います。来週はフリーになりそうなので、自然を感じるところへ行こうかと思います。
・体を動かすことを継続的にするようになるかな。
・食べるものに関して、無農薬のものを意識するようになりました。
・お金を意識しているわけではないのですが、お金に頼った生活をしている部分もあると感じました。
もっと自然の生活から楽しみを見出すことをしていきたいです。
・弊社のような金の亡者のような企業を、少しずつ変えて行くことはやはり必要だし、企業間FCで資本主義経済から次の社会への
移行を考えていくうえで(大きなことを言っていますが)、後からきっと役に立つと思います。
Eさん〈医療用医薬品の製造・販売勤務〉
1.苗代作り、お田植え、除草(ゴロカキ、手ゴロ)稲刈り、脱穀と無農薬米作りの主な作業を体験されたわけですが、
全てを終えた今、一連の体験から感じられたこと、気づいたこと、学ばれたことを書いてください。
私の場合は手ゴロと収穫祭での昔ながらの脱穀体験のみの参加ではありましたが、まろさんをはじめ農育塾の塾生や畑に関わる
皆さまが私を受けいれてくださったことから、“美味しいお米の貰いもの“ではなく“自分自身が関わったお米を食べている“
という実感を得ることができていることに今本当に感謝しています。
農育塾では自然とこのようなことが起こっていますが、会社や一般の社会ではなかなか起こり得ない貴重な経験だとおもいました。
(一度もお会いしたことのないCさんでさえもとても身近に感じられるのは本当に不思議です)
思いを寄せる機会がさらに頻繁になり、お米に対するありがたみや自然の中で育っていってくれたのだなという実感につながりました。
2.この体験はあなたのこれからの人生の歩みにどのような影響を与えると思われますか
農業の中でもお米さらにはその一部のみの体験ではありましたが、時間や手間ひまをかけることの意味やその価値について
考える機会になりました。
これらはお米作りにとどまらず、社会サービスや生活に通じるものと思いました。すべてに対して時間と手間をかけることは
できませんし自己満足でもいけませんが、何かを自分に対してや他人に対して行う時にそれらに対する意味について考えてゆきたい
と思いました。
以上、1期生5名の方々が2012年4月から10月までに行った一連の田んぼ作業を終えてから記入いただいた「ふりかえり」の項目1,2を
原文のまま掲載するものです。
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