弥彦山 634m

所在地  新潟県西蒲原郡弥彦村と長岡市(旧三島郡寺泊町)の境
登山月日 2010年4月18日
三角点  無

 今年は低温の日が続いているため,花の時期が遅くなっている。
 いつもならほとんど終わっているはずの雪割草やカタクリが,まだ充分楽しむことができる。
 カタクリはどこの山でも見ることができるが,平成20年に県の草木に指定された雪割草は自生地が限られていて,近くで見ることができるところは,この弥彦,角田,国上山塊である。
 いつもの弥彦神社前の表参道駐車場に車を止め,本殿の左脇からロープウェー乗り場方面に進む。途中左側に鳥居と赤い小さな橋の所が登山口だ。
弥彦神社

 鳥居をくぐって進むと右に茶屋がある。杉林の中にジグザグに付けられた道を行き,4合目を過ぎると尾根に出て見晴らしが良くなる。
 5合目で右から道が合わさり,その先トラバースの道になり足場の悪い岩場になる。
 3月にあった残雪はもうすっかり消え,手すりがでていて安心だ。カタクリがぱらぱらと咲いていた。回りこむように進むと,里見の松と書かれた東屋のある休み場に着く。以前,ここに松の木があったが今はない。
途中の水場

 更に左へ回り込むように行くと,このコース唯一の水場がある。冷たくて美味しい。
 もうロープウェーの終点は近い。最後は日当たりのよい斜面のジグザグで9合目に出る。右はロープウェー乗り場,左が山頂奥の院,御神廟だ。「十宝山」の標石があった。
十宝山の標石

 多宝山のことで,昔「原三角点」が設置されていたはずだが,今の一等三角点設置の際,排除したものと思われ残っていない。(「原三角点」は現在日本に3か所しか残っていない貴重なものである)
 左に折れ,階段を登ると一旦平らになり,終点が奥の院だ。奥の院は見晴らしが良く,日本海や周りの山々を望むことができる。
奥の院 奥の院から多宝山を望む

 さて,時間も早いし,同じところを戻るのもつまらないので,八枚沢コースを下る。このコースはほとんど階段が設置されている。雪消えが遅かったせいで,中腹から上はちょうど雪割草とカタクリが見頃で藪の中を飾っていた。

 妻戸山の三角点
を過ぎると一気に急な下りとなる。一昔前はまだ知られていなかったコースだ。下のほうは平らな松の生えた尾根で,新しい四等三角点が設置されていた。
 最後は急になって沢まで下る。ここから三山縦走路まで道があり,回遊できる。
 縦走路まで登り返して,尾根伝いに能登見平まで進む。この稜線はあまり花は多くない。
 能登見平から裏参道コースを下る。このコースは西生寺から登るもので,途中,スカイラインが横切っている。
 ここも雪割草とカタクリがちょうど見ごろで素晴らしかった。
  
 奥の院まで登り返し,表参道を下った。登山口の茶屋でコーヒーを御馳走になり,よく味の浸みたおでんで腹を満たした。
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