石裂山
(おざくさん)
登山年月日  2005.04.23(土)
標    高   879.4m
所 在 地   栃木県鹿沼市
コースタイム  加蘇山神社ー2:20−石裂山ー0:10−月山ー1:10ー加蘇山神社
 「石裂山」と書いて「おざくさん」と読むこの山は標高が千メートルにも満たない低山ではあるが、梯子、鎖場が連続し、変化に富んだ山である。
 また、加蘇山神社の二股になった杉の大木は樹齢700年を超えると言われており、途中にある「千本桂」は栃木県の天然記念物になっている。
 更にこの山は、「花の百名山」「関東百名山」にも選ばれ、「ハルトラノオ」「アカヤシオ」でも有名である。前回登ったのが昨年の2月末だったので、今回は花を見るために会山行に計画した。
 参加人数が多く、マイクロバス2台で出発する。
 バイパスの電光掲示板では、福島で季節外れの雪が降ったらしく、高速道猪苗代辺りはチェーン規制が行われていると伝えていた。今回は磐越道、東北道回りの長道中である。
 曇り空も次第に回復し、もっとも東北道に入ったらもともと晴れていたようで青空が覗いていた。
 4時間半あまりかかって登山口の加蘇山神社下の宮に到着した。15台位止められる駐車場は既に車で満杯である。
 ハルトラノオ 身支度をして出発。するとまず登山道脇には「ハルトラノオ」が群生している。
 10cmくらいの高さの小さな花である。知らなければ、単なる雑草として見過ごしてしまいそう。
ハルトラノオ
エイザンスミレ
沢沿いに進むと右側に3mくらいの「竜ガ滝」が眺められ、東屋のあるところに到着する。ここでまず休憩。
エイザンスミレも咲いている。
この先で道は左右に分かれ、左は奥の院方面、右は月山方面で周遊コースになっており、どちら回りでもここに戻ってくる。(一般的には奥の院方面を上りに使い、月山方面を下りに使うようだ)
そして、すぐ先には栃木県の天然記念物「千本桂」があった。
 道は急登になり、登りきると東屋のある広場の中の宮休憩所に到着する。
 千葉から来たという30名くらいの団体が食事をとっていた。我々も休憩した。
 さて、ここからいよいよ核心部。奥の院に向かってまず20mくらいの鎖場がある。ここは三点確保で登れば鎖は不要。登りきった突き当たりの梯子を登れば奥の宮である。ここは割愛した。
 トラバースして痩せ尾根の登りにかかる。木の根っこにつかまりながら登らないと不安である。両側はスッパリ切れ落ちている。途中にアルミの階段やヒゲスリ岩の脇には人工歩道がある。
 ようやく稜線に達すると所々ピンクの「アカヤシオ」が満開になっており、緊張感を和らげてくれた。
 東剣ケ峰からの下りは40m位の垂直な梯子が取り付けられており、両側はスッパリ切れ落ちていて最大の難所。
 全員通過するのにかなり時間がかかった。
 ようやく全員梯子を下り、今度は西剣ケ峰に向かって急登だ。
 西剣ケ峰からの下りも急な梯子だが、先ほどの緊張感はない。そしてまたまた急な登りで石裂山分岐に着く。石裂山は稜線から50mほど離れている。
アカヤシオが満開 石裂山山頂三角点 アカヤシオが満開
 石裂山山頂は狭く僅かに北側が開けているのみだ。
 山頂を後にし、再度鞍部まで下りまた月山に向かって最後の急な登りである。この山は距離は短いがアップダウンの激しい稜線だ。
 たどり着いた月山山頂はアカヤシオに埋まり、遠く日光連山が望める素晴らしい所である。
 花や展望を楽しみながらゆっくり昼食を取り、別ルートから加蘇山神社に下った。
月山山頂からの日光連山 アカヤシオが満開
アカヤシオが満開 月山山頂
 2カ月前に日程を決めなければならない会山行ではあったが、グットタイミングで満開の花に会うことができラッキーだった。
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