二王子岳 1421m  二本木山 1424m 登山月日2006.07.30  所在地 新潟県新発田市   戻る

この山は飯豊の前衛峰で、晴れていれば山頂から飯豊連峰の大パノラマが広がり圧巻である。
確か2001年頃の新聞だったと思う。「二王子岳にオオサクラソウが咲いていた」と載っていたのは。その記事が載っていた数日後、早速見に登った。
 でも、あちこち探したが、ハクサンコザクラは一面に咲いていたものの、オオサクラソウはついに見つけることは出来なかった。
「きっとハクサンコザクラの間違いだわ」と思いつつも、山の会のメール仲間に聞いた。その時は明確な答えは無かったが、その翌年から毎年「あったよ!」と画像付のメールをもらっていて、是非見てみたいと思ってた。
 今年は梅雨が長引き、毎日天気予報は雨マーク。週末も雨が続き、雨なら花は開いていないだろうと、時期が過ぎてしまうのを気をもみながら待っていた。
 そしてようやく今週末「晴れ」マークが出た。
 朝早めに家を出て6時前に登山口の二王子神社に到着した。支度をしている間にも次々に登山者が来る。
 杉林の中を何回か小沢を渡りながら進むと大きな一本杉ある一合目に到着する。
 見晴らしのない岩のごつごつした急な道を行くと、大きな岩が寄り添う「神子石」が左にある。そしてそのすぐ先に水場があり、冷たい水で喉を潤す。
 その先も急登が続き、傾斜が緩むと一王子避難小屋に到着した。小屋の周りはきれいに刈り払いされていた。
 少し休憩して出発する。この山は急な所と平な所が交互に現れるので比較的登りやすい。四合目ブナの樹林帯を過ぎ、五合目独標に到着。ここに電柱のような柱が立っていて、1mごとにテープで目印が付けられていて、冬の積雪を測る目安となっている。今年は5mを超えたとのこと。
 冬は登山口まで車が入れないので登る人は限られているが、車が入れるようになるとどっと人が押し寄せるので、登山道は深く抉れて荒れてきている。
 油こぼしと言われる地肌がむき出しになった急斜面をロープを頼りに登ると七合目。次第に展望が開け、正面に山頂のオレンジ色の避難小屋が見える。
 ルートは次第になだらかになり八合目のお花畑(水場)に到着する。お花畑といってもそんなに花はない。まだ残雪もありイワイチョウがパラパラあるだけだ。その先の湿原にはニッコウキスゲが咲いていた。水場で冷たい水を飲んで休憩していると、会のOさんが登ってきた。そしてお目当ての「オオサクラソウ」もたった1輪だけ見つけることができた。三王子神社から山頂まではなだらかな稜線漫歩。ヒメサユリ、ゴゼンタチバナ、ニッコウキスゲが僅かに咲いていた。
 山頂から飯豊の大パノラマが望めるはずだが、30分待ったが、ほんのわずかに望めただけですぐガスってしまったので、二本木山を往復して下った。二本木山まで行く人は少なく、そのせいか登山道は所々藪に覆われていた。二王子岳は次から次へと登って来る登山者で賑やかになった。

オオサクラソウ