(モンテローザ登頂1日目) 2007.07.26
昨日から天候が回復してきた。今日からいよいよモンテローザ登山だ。 1日目はモンテローザヒュッテまで行く予定だ。 6時起床。朝食の前に朝焼けのマッターホルンの撮影に行く。 戻って朝食をとり、出発の時間までホテルの部屋でテレビを見て過す。 昨日、「一人でヒュッテまでいけますか?」と聞かれたが、パンフレットには"上級トッレキングコース"となっていたので、状況が分からずオフイスのM氏にガイドをお願いした。 天気は快晴だ。昼に登山電車でローテンボーデン駅に向かいで、そこでM氏と待ち合わせ、昨日来たリッフェル湖のほとりを通りゴルナー氷河に向かってハイキング道を進む。ここからゴルナー氷河まで緩い長い下りだ。 正面には真っ青な空を背景に、明日登る予定のモンテローザが聳えていた。 モンテローザヒュッテまでは、氷河体験として日本からツアーもある場所だ。 でも、年々氷河が融けて歩く所が変化し、所々危険な状態になっている。氷河の上は砂礫が積もってあまり滑らないが、深いクレバスが随所に口を開けていて、氷河経験のあまりない日本人にはちょっと怖い感じがする。マッターホルンのヘルンリヒュッテへ行くよりむしろ大変な気がした。 氷河を下り気味にトラバースし、岩や砂礫の積もった中心部を横断して、また氷河のトラバースとなる。50メートル位毎に目印の旗が立っているが、クレバスの開いたでこぼこの氷河上は細心の注意で進まなければならなかった。 ようやくヒュッテ直下の岩場に着き少し休憩した。 そこからヒュッテまでは急斜面の岩場で、そのうえに細かい砂礫が積もって滑りやすく注意しながら進んだ。 上に上がると細い平らな尾根になり、岩の上に付けられた階段を上がりようやくヒュッテに到着する。 案内してくれたM氏にお礼を言い、ここで分かれた。 夕食は6時半とのことで、まだ時間があったのでブラブラして過した。ここで明日のガイドと待ち合わせだ。 6時半になったので食堂へ行ったが、ガイドがどこにいるか分からずうろうろしていたら、小屋番の女の子に「あなたのガイドはたぶん遅れているんだと思うけど、夕食、先に食べる?」と聞かれ、「じゃあそうします」とテーブルに案内される。 食事をとっている間にガイドのミハイル・レリアンが到着し、ようやく落ち着いて食べることができた。ミハイルはブライトホルンに案内してもらったガイドの息子で、年齢を聞いたらまだ21歳とのこと。若すぎる! しかし彼は、世界の8000メートル峰の一つ、ナンガ・パルパットの無酸素登頂の最年少記録保持者とのこと。きっと幼い頃から山岳ガイドのパパに連れられて鍛えられたのだろう。 装備の点検を受け、翌朝は午前2時に朝食とのことなので早めに寝た。この小屋は150人位泊まれる(ここまでだけ往復する人が多い)とのことだが、ほぼ満員だ。それも男ばかりだった。 |
![]() |
![]() |
ヒュッテからゴルナー氷河を見下ろす | モンテローザヒュッテ |
戻る |