倉谷山〜駒形山〜裏の山〜魚止山縦走
(くらたにやま・こまがたやま・うらのやま・うおどめやま))
登山月日 2005.04.30〜05.01
標  高 倉谷山802.3m 駒形山1071.8m 裏の山912.8m 魚止山1078.6m
三角点 駒形山・裏の山 三等三角点
登山道
所在地 阿賀町(旧東蒲原郡上川村)
2万5千図 「室谷」「駒形山」
コースタイム 広蔵橋ー0:20−倉谷林道分岐ー沢を渡渉ー1:50−雨量観測小屋ー2:00−倉谷山ー3:20−駒形山(三角点往復40分)(幕営)−2:15−裏の山ー2:50−テント場ー2:30−矢筈岳分岐ー2:10−魚止山ー2:00(林道歩き1:00)
【記 録】  川内の山は僅か千メートル前後の標高しかないが登山道が整備されておらず、豪雪、蜜藪、急峻な地形でなかなか人を寄せ付けない。今回誘われて縦走した。
 倉谷山は以前、大久蔵沢と駒倉沢の合流地点のダムから登ったことがあるが、今回は倉谷林道入り口から沢を渡渉して標高544mピークを通って登る予定である。
 かやぶきの里に集合し車を進めると、ちょうど中間地点の広蔵橋まで除雪が終わっていて入ることができた。例年なら終点まで入れるのに、今年はやはり雪が多い。
 身支度をして20分歩くと倉谷林道入り口に着く。倉谷沢のダム湖の下流を渡渉する予定で沢まで行くと、天気が良いせいか、雪解け水が腰以上の深さでごうごうと流れており、とても渡ることはできない。
 魚止山から登ることに変更して歩き始めた。ダム湖の上流を見ながら歩いて行くと、中洲が広くなって流れが穏やかで浅い場所が見つかった。「やっぱり、ここ渡ってみる?」という訳で、急な崖を沢に下りた。何とか渡れそうなので靴を脱いでズボンをまくり渡渉する。(帰りは増水で多分渡れなかったと思う)雪解け水は冷たいのを通り越して、足がしびれるほど痛かった。
 さて、無事に渡渉が終わり、今度は垂直に近い崖を木々につかまりながらよじ登る。
 標高544mへ続く尾根には薄く踏み跡があるが、ほとんど藪に返った状態。所々残雪を拾いながら進むと、突然目の前に小さな小屋が現れた。今は使っていないようだが、踏み跡はここにくるための道だったのだろうか。
 小屋を過ぎると残雪のある広い快適な尾根になり、倉谷山まで難なく進んだ。倉谷山は低いが眺望は良く、遥か遠くに目指す駒形山を望むことができる。ここで昼食タイムとする。
 倉谷山の先は少し藪こぎをしたがすぐに残雪に乗り、駒形山までは先ほどと同じく、ブナ林の快適な登りとなる。標高1005mは右側をトラバースして鞍部に出た。ここからは僅か20分で山頂に着く。駒形山の三角点の場所は更に先なので、荷物を置いて往復した。登り着いた所にテントを張った。
 翌朝、4時起床。サブザックで裏の山を往復するために出発する。稜線は992m峰のほうが高く裏の山より目立った。
 1096m峰からは蜜藪の下りだ。痩せ尾根になると藪は薄くなり歩きやすい。残雪は所々割れて長くは続かず、一歩誤れば数百メートル滑落するような急な斜面のトラバースが所々にあり緊張させられる。
 藪の割合のほうが多く、なかなか前に進まなかった。途中に岩場があり右側を巻く。ひたすら忍耐で藪をこぎ続けようやく裏の山山頂に到着した。運良く三角点が顔を覗かせていた。この山は目立たないピークだが矢筈岳、駒形山、中の又山、毛無山、小金花山、東岐山・・・等、360度の大パノラマが広がっていた。
 帰りのほうが時間がかかってしまった。テント場に戻るとぽかぽか陽気でお昼寝をしたい気分。でも先は長い。荷物をまとめ魚止山に向かって出発する。1096mからは長い下りだ。藪は深く、残雪もズタズタに割れて思い通りに下れない。矢筈岳から魚止山へ行く途中、駒形山を往復するパーティがあるというが、これは大変だなあという印象だった。
 2時間くらいすると漸く広い斜面になり、残雪の上を歩けるようになった。矢筈岳分岐までは豊富な雪が残っていた。分岐は絶好のテント場。振り返ると駒形山が遥か遠くになり、歩いてきた長い尾根を感慨深く眺める。
 ここから魚止山手前の1120mまでは殆ど夏道だった。(ここには踏み跡がある)絶壁の痩せ尾根や岩場が2箇所あったが、雪が無かったので、難なくクリヤー。以前登った時はまだ残雪があって恐い思いをしたが・・・
 1120m峰で名残惜しく縦走した峰々にお別れした。あとは魚止山から一気に下るだけ。でも、この下りは意外と難しく、GPSがおおいに威力を発揮しました。
倉谷山山頂から登ってきた尾根を見下ろす 倉谷山から駒形山(最奥)を望む
駒形山から登ってきた尾根を見る 駒形山三角点(かなり傾いている)
駒形山からの矢筈岳 テント場
裏の山(あまり目立たない)(奥は中の又山) 裏の山三角点
裏の山山頂にて(雄大な展望を背景に) 裏の山から中の又山に続く稜線
駒形山から矢筈岳へ続く稜線(半分以上藪) 矢筈岳分岐から駒形山を振り返る
魚止山へ向かう途中にある岩場(雪が無くて良かった) 魚止山手前1120m峰から歩いてきた尾根を振り返る
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