金時山  1212.5m   戻る

登山月日 2008.01.13

 新年の関東山行きは「金時山」に決まった。
 金時山は箱根外輪山の最高峰で「金太郎伝説」でも知られる。
 早朝、ムーンライトで新宿に着き、東海道国府津から御殿場に8時半過ぎに到着する。
 駅の構内で朝食を取りタクシー(2800円)で乙女峠登山口へ向かう。
 みやげ物店の前には可愛らしい金太郎と熊が相撲をとっている像がある。登山道は道路を渡って反対側だ。水害でやられたとのことで登山道はかなり荒れていた。
 緩やかに30分ほど登ると乙女峠に到着する。ここは日本武尊が東征の際越えたと言われる歴史の道。展望台がありここから富士山が望めるとのことだが、あいにくの天気で視界はない。
 峠から左に折れ長尾山の小広場を過ぎると、次第に急峻な地形になり、2万5千図を見ると等高線が極端に込み合っており下を覗くと深い崖になっているのが分かる。
 転落しないように手すりやロープが設置されているので安全だが、注意して進む必要がある。
 アップダウンすると右側が次第に開け、正面には休憩舎が見えてくるとまもなく山頂だ。
 小雪が舞い暗雲立ち込め、一面の銀世界で視界はまったく無い。しかし山全体が霧氷に覆われ、遠くから見るとまるで桜が咲いているようで美しかった。
 下山は矢倉沢峠を通り仙石まで、登りのルートよりいくらかなだらかで歩き良かった。
 山頂の金時茶屋を一人で切り盛りする「金時娘」は新田次郎の「強力伝」のモデルになった強力の娘さんでここの人気者であるが、あの横柄な態度はちょっと?ですね。
 「金時うどん」600円を食べ体を温めた。
 帰りはいつものごとく普通列車を乗り継ぎ、格安の旅を終了した。
熊さんと金太郎 乙女峠
長尾山 山頂にて