菱ケ岳   標高1129.1m

所在地   新潟県上越市
登山道   有
三角点   一等三角点
登山月日 2008.06.15

 菱ケ岳のふもとにはキューピットバレイスキー場があり、そこのゴンドラ山頂駅周辺に最近遊歩道が整備され、またその近くの新潟・長野県境に2007年「信越トレイル」といわれるトレッキングルート(登山道)が切り開かれた。
 今まで牧峠から関田峠を通り斑尾山まで延長50kmのルートがすでに完成していたが今年の9月には牧峠から天水山まで延長30kmのトレッキングルート(登山道)が完成する予定だという。
 菱ケ岳はこのトレッキングルートから至近距離にあり、ゴンドラ山頂駅から菱ケ岳を通って信越トレイルを回る周遊コースが付けられた。今回はここを巡るツアーに参加した。
 この辺りは新潟県の中でも豪雪地帯で、ゴンドラ山頂付近は冬には7mも雪が積もるという。
 ゴンドラに乗り一気に千メートル近くの標高の山頂駅まで上がる。駅周辺は平らな広場になっていて、遊歩道が整備された。今までの菱ケ岳登山口の50m左側にもう1箇所登山口が作られ、途中で今までの道に合流する。
 遊歩道脇には、ちょうど見ごろになった水芭蕉とシラネアオイが咲いていた。
 沢筋にはまだ残雪があってその上を進むが、雪が薄くなっているところもあり、注意して進んだ。雪消えの後からショウジョウバカマが咲いていた。途中403号へ出る道と分かれると、急な登りとなる。足元にはオオイワカガミが満開だ。潅木の中を進み、視界が開けてくるとまもなく山頂到着だ。山頂は眺望が良く一等三角点と不動明王のお堂があり、5.6人は雨宿りできそうだ。
 少し休憩して先へ出発する。山頂から来た時の反対側の急斜面を下り、小さな沢を渡って須川峠方面に向かって登りとなる。須川峠からは以前ルートがあったように記憶している。ユキグニミツバツツジ、ムシカリ、タムシバ、ムラサキヤシオなどが咲いていて目を楽しませてくれた。
 須川峠手前で信越トレイルに上がる階段があり、そこで昼食タイムとなった。須川峠はそこから往復20分とのことなので、お昼もそこそこに1人で往復した。
 さて、そこから昨年切り開かれ今年の9月には天水山まで全線開通するという信越トレイルの稜線に上がる。ルートを左に取り、出来立てほやほやの稜線を進む。ネマガリタケの根があって歩きづらい所もある。
 新緑がまぶしく快適な縦走路だが、以外にアップダウンがありつらい。この縦走路は全線完成すれば総延長80kmにもなるロングトレイルだ。
 木々の間から上越の山が見え隠れしている。標高1131mまで進み、そこから縦走路と分かれ左に一気に急斜面を下る。切り開いたばかりでまだ完全には整備されていないので注意して進む必要があった。
 小さな沢のある鞍部まで下ると、辺りは見事なブナ林が広がっていた。沢をはさんで反対側は昔、炭焼きをやっていてブナが伐採されたとのこと。ブナ林の中はひんやりとして気持ちいい。
 ゴンドラ山頂駅に向かって最後の登りでひょっこり駅前に出た。遊歩道は観光客で賑わっていた。ここから不動滝を巡るコースも整備された。
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