富士山  登頂年月日 2006.07.02

 今回は私がリーダーとして会山行に計画した。
 富士山は冬に1回、当時小学生だった子供2人を連れて登ったのが1回、3年前に会山行で登ったのが1回で、今回で4回目である。
 朝6時新潟駅前を出発し、上信越道経由富士スバルライン五合目に予定通り12時に到着する。
 五合目で昼食を取り、12時半出発する。今日は山開きで多少混んでいるが、最盛期に比べればずっと人は少ない。
 幅広い道を緩やかに下り気味に1kmくらい進むと、山道になり、ガレ場のジグザグ登りとなる。
 総勢10名、ほとんどの人は富士山が初めてだという。富士山は他の山と違って標高が3776mで高いため高山病に対する注意が必要だ。とにかくゆっくり歩くこと、時々深呼吸をすること、水分を取ることなどを注意しながら、3時間あまりかかって八合目、標高3200mの白雲荘に到着した。
 山頂方面はガスっているが、下界は見晴らしが良く、眼下に山中湖や河口湖や町並みが良く見渡せた。
 小屋も空いており個室をゆったりと使うことができた。夜は川口湖畔から花火が上がり、夜景も大変素晴らしかった。
 翌朝、1時45分起床、2時15分ヘッドランプを点けて出発する。外国人の登山者も多く小屋の前には大勢のグループがいた。
 小屋からジグザグの登りが続く。真っ暗なので登山道を外れないよう注意しながら、ゆっくりゆっくり登る。
 八合目が終るころから次第に霧が出始め、強風と共に辺りを覆い始めた。九合目手前辺りから団体客で登山道が渋滞し始めた。気温が下がり手が冷たくなっきたが、なかなか列が動かない。十歩歩いては立ち止まり、また十歩歩いては立ち止まりという登りが続く。ジーンズとスニーカーで登っている登山者もいて、この寒さに大丈夫かと心配になる。高速道路のように走行車線と追い越し車線があればいいのだが・・・でも、このゆっくりがかえって高山病予防には良かったのかも知れない。次第に雨混じりの大荒れの天候になり、それに時々瞬間的に吹く強風にバランスを崩さないよう注意する必要があった。
 渋滞で思うように前に進めなかったが、それでもカタツムリのように歩いていたので、日の出前には何とか全員無事山頂に到達した。
 しかし、辺りは話す声も聞こえないほどの暴風雨になり気温が下がり、山頂の小屋も次から次へと避難してくる登山者で溢れかえり身動きができないほどになった。しかたないので剣ケ峰は諦め、早々に下山することにする。人数を確認して全員揃って下山道を下り、八合目辺りまで来ると、下は山頂の大荒れと打って変わり晴れていて、これから下る下山道が良く見渡せた。ここまで来ればもう安心だ。あとはそれぞれのペースで須走のように軽快に下る。
 登山は下り方を見ればその人の実力が分かるというが、入会したてのSさんは実に軽快に下っておられた。
 下山道には山小屋はないが七合目にトイレがあるので、ここまで来て一旦休憩する。
 ところがここで、後から降りてきた参加者の一人に、早く下ったとひどくお叱りを受けてしまった。リーダーは何かと気苦労が多い。
 剣ケ峰まで行かなかったので帰りは時間が余り、ワイン工場を見学したり、温泉に入ったり、来た時とは別ルートの秩父回り関越道経由で新潟まで戻った。
八合目から下を見下ろす 白雲荘から山中湖を見る
八合目からの夜景と河口湖畔から上がる花火(片岡 勲さん撮影)
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