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【7月24日】
  
 成田空港に集合だったので,新潟から朝一番の新幹線で上野まで行き,一週間前に開通したばかりの成田スカイアクセス経由で成田へ向かった。
 今回のメンバーは横浜の医師Wさん(60歳),奈良の教師Yさん(35歳),それに私(5?歳)の女性ばかり3名,それにツアーリーダー1名の合計4名だ。
 ロシアには昨年,カムチャッカへ行ったことがあるが数千キロ離れたコーカサス方面は初めてであった。
 予定通り成田を離陸し,10時間30分のフライトでモスクワのヴォヌコヴ空港へ着いた。
 日本で直前にモスクワは猛暑で気温34度に上昇,ウオッカを飲んで川に入って死者が数千人とニュースで聞いていたが,我々が到着した日は何と気温42度に上昇,エアコンの無いホテルの部屋では想像を絶する暑さだった。しかし夕方外に出ると気持ち良い風が吹いていて,広大な敷地の公園の散歩には良かった。早速,ビールで前祝いだ。

【7月25日】
 
 ホテルで朝食を取る。ブッフェスタイルの豊富なメニューで,私が今まで泊まったホテルのどれよりも種類が多く美味しかった。
 専用車に乗り,国内線の空港へ移動する。
 国内線の空港では,機内預け荷物と手荷物のトータルで20kgを超えた分が超過料金の対象になるらしく,ロシア語しか通じない係員が何を言っているのか分からず苦労した。
 ようやく国内線に乗って,コーカサスの玄関口ミン・ボディに到着する。パイロットの操縦技術が上手く,着陸の際には乗客から拍手がわきあがるところなんかロシアらしい。
 ミン・ボディの空港にはガイドのオレックさんが出迎えに来てくれていた。
 専用車に乗り,途中の食堂のような所でトマトとキュウリのサラダ,ラムのひき肉をまるめてオーブンで焼いたものなどの昼食を取り,広大なひまわり畑やトウモロコシ畑を通り,次第に山峡のバクサン川沿いの道になる。
 午後5時半,ようやく今回の拠点となるテレスコルの街のホテルに到着した。ベッドとシャワー設備と水洗トイレのあるまあまあのホテルだ。
 この辺一帯には古いホテルが点在しているが,最近徐々にモダンなものに改築されてきている。古いホテルは本体はそのまま利用し屋根と内装と窓枠だけをリニューアルして使って   いるようだ。
 ホテルの隣のレストランで夕食を取り,その後,装備の点検を受ける。オーバー手袋の上にするミトンが更に必要と言われたが,これは天気に恵まれたお陰で不要だった。

【7月26日】
 
 高度順応の日。
 朝食を取り,ロープウェーを2つ乗り継ぎ,更にチェアーリフトを乗り継いで,バロー小屋に着く。ここは既に富士山と同じ標高、3750mある。
 ここから緩やかな雪の斜面の登高が始まる。エルブルース山頂はすぐ手の届きそうな所に聳えているが,実際歩き始めると広大で,人は豆粒にしか見えず,なかなか近づいてくれな  い。
 太陽に照らされて雪の表面が解け,川のように水が流れていて,うっかりするとズボッと潜るので気を抜けない。
 最後は急な斜面になり,ディーゼルハット(4100m)に着く。その少し上には11番小屋があるが,今は改装中だった。今日はここまで。1時間近くこの標高で過ごした後,テレスコルの  ホテルまで下山した。
 夕食はボルシチとサーモンをグリルしたもの,ポテトサラダ等でとても美味しくいただいた。
  (バロー小屋―1:15−ディーゼルハットー0:40―バロー小屋)

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