堂津岳  1926.6m

所在地    長野県小谷村と新潟県妙高市の境
登山月日   2008.05.06
コースタイム 駐車場ー0:30−自然園入り口ー0:30−吉池の先ー1:30−稜線ー1:00−堂津岳直下ー1:00−山頂ー2:30−駐車場

 この山は信州百名山のうちの一つであるが今のところ登山道がなく残雪期の山である。
 登山口の奥裾花自然園は水芭蕉の群生地で有名だ。十数年前同じ稜線にある東山に登った折、自然園を訪れたことがある。
 ただ、そこに至るまでの道路は残雪が多く、開通するのが4月末頃で道路状況を確かめて行く必要がある。
 長野の山仲間O氏からその道路が開通したと連絡があり、天気を見計らって日帰りで出かけた。
 記録によると、稜線に上がる場所が垂直の雪壁で苦労したものが多く、東山の時も大変だった記憶がある。今回は単独なのでどこから取り付くか課題だった。
 夜中に自宅を出発し、自然園の駐車場に着いたのが7時過ぎだ。
 駐車場から自然園までバスが運行されているが、始発が9時過ぎなので歩くことにした。
 足早に30分ほど歩くと、休憩舎のある入り口広場に着いた。遊歩道はまだ残雪に覆われ朝方の冷えでガチガチに凍っていた。水芭蕉もまだのようだ。
 遊歩道を行き吉池からブナ林の残雪の上を行く。しばらく行くと尾根が張り出していたのでここを登ることにする。
 所々雪が解けてやぶを漕ぐところもあったが、何とか張り出した尾根に上がることができ、その尾根を伝って登ると一旦平らな所に出る。
 そのまま尾根伝いに登っても良かったが、斜面を斜め右上に登るようテープが付いていたのでそれを辿った。
 最後はものすごく急斜面になったが、雪壁もなく奥西山手前の稜線にひょっこり上がることができた。
 あとは稜線漫歩だが、小さなアップダウンがあり堂津岳直下まで1時間もかかってしまった。1部やぶも出ていた。
 さて、いよいよ堂津岳直下に到着し、ここからはアイゼンを付けた。雪の上を少し登るとガレた岩場の痩せ尾根になり転落しないよう注意が必要だった。
 上からガイドツアーらしき一行が下ってきた。岩場ではザイルで確保しながら下っていた。
 そこを過ぎるとやぶに突入だが踏み跡があった。やぶがまた深くなると右の雪渓に出て雪の上を登る。雪が割れていてルートを選びながら滑落に注意しながら慎重に登った。
 たどり着いた山頂は360度の大展望だ。白馬から鹿島槍に続く北アルプスや火打、焼などの頚城三山、高妻山、戸隠連峰・・・とまさに絶景を独り占めだ。
 この連休は父の怪我やら何やらで気が滅入っていたが、この山で完全に払拭された。
早朝の北アルプス 自然園入口
奥裾花自然園は雪の下 吉池
火打山 稜線からの堂津岳
雄大な展望を独り占め 堂津岳(左)
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