この週末(28日)まで、期間限定で両津港から登山口までバスが運行されるので、それを利用して佐渡の山へ花見に出かけた。
早朝のジェットフォイルは割引があって(片道3000円)有難いが、駐車料金が高いのが難点だ。
両津港に着き、8時50分、ドンデンライナー(バス700円)に乗り、9時20分、ドンデン山荘前に着く。ここは以前「大佐渡ロッジ」があった所だが、一昨年に「ドンデン山荘」として新規オープンした。
バスを降りて歩き出すとすぐ、足元にはヒトリシズカやスミレが群生している。山荘の左脇にドンデン山やその先の金剛山への登山口があるが、今回はそれを通り越し、左の車道をしばらく進み、アオネバ登山口へ行く。車道の脇には様々な色や形のスミレ(スミレは種類が多くてなかなか名前が覚えられない)が咲いていた。
15分ほど舗装された車道を歩くと、アオネバ峠入り口となる。入り口から入ると、ニリンソウの群落があり、エゾエンゴサクも咲いていた。また、道の両脇にはあちこちにシラネアオイが咲いている。一箇所、登山道が崩壊していて迂回路ができていた。
マトネまではまさにシラネアオイ街道で、カメラが忙しく足がなかなか前に進まない。マトネ手前で突然登山道に牛が現れ驚く。傍を通るのがいやで迂回した。マトネの広場にも牛が4頭いた。怖くて走ると追いかけてきた。熊がいないかわりに牛に注意だ。
マトネからアップダウンの稜線を進む。芝生には一面エチゴキジムシロの鮮やかな黄色い花が広がっていた。
縦走路にはシャクナゲが多いが、まだつぼみだ。雪解けが遅かったのか、カタクリやキクザキイチゲやオオイワカガミの群落があちこちに見られた。距離はそんなに長くないが、この稜線はアップダウンが激しいので、意外と時間がかかる。金北山がすぐそこに見えているが、なかなか到達しない。「役の行者」辺りでは2箇所ルートが変わっていた。
金北山の登りにはまだ残雪があり(急斜面なので要注意)慎重に登った。山頂へ続く稜線にも豊富な雪があった。今回は横山へ下る予定だったので、山頂手前の分岐から左へ入る。最初はハッキリとした踏み跡だったが、ダム方面への分岐から分かれて進んでいくうち、踏み跡はあるが、あまり人が歩いていないらしく下草が登山道を覆い、岩は苔むし、はたして横山へ下れるかどうか不安になるほどだった。でも、途中に冷たい水場もあり、ブナ林やブナの大木が素晴らしかった。
何とか車道に降り立ち、そこから更にバス停までの長い道路をいやになるほど歩いた。(横山〜両津 バス240円)
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