★ 回路図です。
・トランジスタはNPNとPNPを各一個づつ。hfe≧100 程度あれば良いでしょう。
・ダイオードはスイッチングタイプでないほうがいいかな。いちお、うちのは動いてますが。(^^;
・マザー側のコネクタからは直接GNDとってませんが、ケースからGND取ったほうがいいでしょうね。
・メイン電源のコネクタはM/Bに普通に挿しますので、サブ電源コントロール用の線はエレクトロタップ
などを用いてこの回路に引いてきます。
ATX電源の電源供給コネクターの資料はこちらです。
ご参考にしてください。
★回路の解説
a.予備知識
「Main Power ON」の信号線をGNDにすると、電源が動き出す
電源が入ると、今度はマザーがこの信号線をGNDにし続ける。 電源を切る処理は、この信号線がオープン
状態になり、電源ユニットが停止する。
b.実際の回路の動きは
まずマザーに接続された電源SWを押すと「MainPowerON」の信号線がGNDレベルになります。
その信号をエレクトロタップで分岐してこの回路に引いて来ていますので、D1を通してサブ側の同じく
電源起動端子(Sub Power On)をGNDレベルにし、サブ側の電源もOnになります。
サブ側の電源がONになると、サブ電源ユニットは各電圧(12V、5V、3.3Vなど)を出し始めます。
その中の5Vがこの回路に供給されます(Sub 5V)。
先ほどのエレクトロタップで分岐して来た線が今GNDレベルなので、R1を通してQ1がONになります。
そしてC1が充電されます。 C1が一杯になると、R2を通してQ2がONになり、これもサブ側の電源起動端子を
GNDに落とすことになります。
こうしてD1とQ2の両方でサブ側の電源起動端子をGNDに落とし続けます。
サブ側の電源はD1からのGNDレベル信号と、Q2がOnになることでGNDレベルにされていることのどちらかで電源
稼動状態になることに注目してください。
今度はマザーの電源が切られた状態を解説します。
マザーが「MainPowerON」の端子をオープンにしてしまいますから、ここでメイン電源はOffになります。
D1からのSub電源起動能力はなくなり、R1を通して電流が流れなくなるのでQ1もOFFになります。
ところが、C1はまだ充電された状態です。 R2を通しQ2がONになっていますので、この段階ではまだSub電源
は稼動しています。
しかし、徐々にC1はR2、Q2を通して放電され、やがてQ2はoffになります。
Q2がONの状態ではサブ側の電源は起動し続けています。 よって、マザーがわからメイン側の電源がOffにな
ったあとC1に蓄えられた電荷の分、サブ側の電源が遅れてなおも動き続けると言う仕組みです。
私の実際の回路ではC1とGNDに100kΩ程度が入っています。 これを入れたほうがより安定しますね。
もう一度システムとしての動きをおさらいしときますと、
1.メインの電源がONになるとすぐさまサブ電源もONになる
2.メインの電源がOFFになると数秒後にサブの電源もOFFになる。
とまぁ、長々説明しましたが、簡単な動きを実現しているだけなんですけどね^^;
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