製作過程1 栓のベンチ 栓、タモ、ウォールナット
近所の方から、玄関に置くベンチを急いで作って欲しいと依頼が来る。
おじいさんと同居されているのですが、脳梗塞を患って、玄関で靴を履くときに必要とのこと。
簡単なベンチを日曜大工で作ればよいかなって思ったら、
折角だから耳つきの板にしてほしいと・・・
そこで、4年前、我楽多工房さんにお世話して頂いた「栓」を使うことにした。
桟積みしてあった板を引っ張り出してきたが、幅が340mm位あるので、
頼りの自動カンナ盤が通らない。
幸い、反りが少ない素直な板に見えるので、手鉋で削ることにした。
地下工房に運び込みました。
厚さ約60mm、長さ約2m、とても重い。
力が無いので、持ってくるだけで大変でした。
無心になって、鉋掛け。
汗をかいて運動しているように気持ちよいが、
翌日、筋肉痛に襲われる。
でも、研ぐ、掛ける、切れ止む、研ぐ・・・・・繰り返し。
荒削りが終わった所で、1.5mに切る。
丸ノコで40mm位の深さに切って、後は手鋸で切る。
これで、機械に材料を当てずに移動できるようになった。
木口を削り仕上げる。
おっ!予想していたより結構削れる。
最近、頻繁に研いでいるから調子が良い(^_^)v
残りの50cmの材は、脚に活用する。
無駄が無いので、なんだか気持ちいいな。
ここで、墨を入れます。間違えたら大変です。
同じような材料も無いし・・・さすがに慎重になります。
いつもは、音楽を大音量で聴きながら作業していますが、
この時だけは音楽を消して、静かに作業しました。
角のみで、ホゾ穴を掘っています。
ふところが少ないので、届かない部分が出てしまいました。
仕方が無いので、ボール盤で丸穴を掘ります。
後で、ノミで仕上げようと思います。
端材の中から、ちょうど良い大きさの
タモとウォールナットを見つけてきました。
これで部材一式が揃いました。ふぅ〜っ。
早く完成させて、お届けしないといけないのですが、
フレームもトッキンも並行して製作中。
焦らず慌てず、安全第一で作業しようと思います。 (2006.09.11)