craft WAKU   


製作過程2   本棚    ラワン

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「霰(あられ)通しほぞ」を仮組みしました。
この接ぎ方、加工が大変ですが、とても頑丈で気持ちよいです。

側板と底板、天板を仮置きしてみました。
思ってたより、大きいです。
持っているハタガネでは、長さが足りなくて使えません。

本体部材の加工の間違いがないか、仮組しながら確認しています。

天板の加工です。
バンドソーで切った後、反り台鉋で形で曲面部分を作ります。

本体部材が完成したので組立てます。
完成した重量物を地下工房からロフトに運ぶのは危ないので、
設置場所であるロフトに本体部材を運んでから組み立てました。
養生で薄いベニア板(t2.3)を下に敷いています。

ハタガネの代わりに、長ネジ、ナット、座金を使用しています。

木工ボンドが乾燥したら、長ネジを取り外します。


扉の製作です。

框組みで、扉を作ります。
トリマーで溝を掘って、鏡板を入れるだけのシンプルな扉になります。

 

扉枠の部材ができたので、仮組みしてみます。

ラワンは柔らかいのでホゾを1mm程度大きくして、木殺しした後、玄翁で打ち込みました。

デザイン的には、ほとんど考えていないので、イマイチですが、思ったように組めると嬉しいものです。

これから鏡板を考えます。

 

 

鏡板を作ろうとラワン材を探したが、ストック分を使いきってしまったようで見つからない。(3mmのガラスを入れることも考えたのですが、ロフトで子供が騒ぐと(加えてオヤジも騒ぐ(笑))割ってしまいそうで危ないので却下)

木目のきれいな杉板ならあるぞ。ということで、依頼主である家内に相談した。「ダメ〜〜。和風になっちゃう〜〜〜。やめて〜」と即、却下。(>_<)

ラワン材の端材なら一杯あるぞ。ということで、今回出た端材を寄せ集めて鏡板を作ることにした。これで、ほとんど端材が出なくなり、木材の有効活用になります。貧乏性のWAKUは、なんか幸せ〜な気分になります。

 

一枚づつ、反りやひねりを修正した後、自動鉋で厚さを9mmに揃え、大きさを合わせていく。
これがまた、地道な作業の繰り返しなんだなぁ。音楽聞きながら、鼻歌気分で、ロボットのように作業する。昔から、根気だけはあると言われたものなぁ・・・。約70枚製作。実は3日位、同じ作業してたような・・・(笑)

その後、サネ加工をする。なかなか進まない。
あ〜〜〜、ラワン材を買いに行った方が楽だったなぁ・・・。

 

な〜んにも考えず、ひたすら鏡板を作っています。
サネ加工した後、一枚ずつペーパーで仕上げますが、数が多いので人間機械となっています(笑)
きっとコストを計算したら、よほど上手くやらない限り、合わない加工でしょう。プロだったら、やらない加工と思うのです。

でも、このラワンはWAKUの父親が40年位前に棚を作ろうと購入したものであったり、親戚の材木店が廃業するときに昔から放置されてたものを頂いたりしたもので、色々思い出が詰まったラワンなのです。端材を簡単に捨てたりできません。

 

 

 

扉を並べてみた。
想像していたより、いい感じです。

仕上げは柿渋と決めていたのですが、色々なラワンの色が混じったなんとなくいい雰囲気なので、そのまま残したくなった。
柿渋だと均一な色になりそうなので、オイル仕上げに変更か?

 

午前中、扉をロフトに運んで、仮固定してみました。

無事に扉が取り付いたことで、もう少しで完成しそうな気がします。
嬉しくなって、しばらく眺めていました。

取手は、ずいぶん前に近くのホームセンターで安価に購入したものがあったので、付けてみることにします。(写真は、両面テープで貼って様子をみています)

これから、オイル仕上げ作業となりますが、音がしない作業なので、夜間作業とします。
貴重な休日昼間は、次回作品(工作?)の荒木取りなどで過ごしましょうか。


 

ついに仕上げに入りました。
いつもの亜麻仁油を使うことにして、扉を1枚塗ってみました。
しっとりとした感じで、良さそうです。

コントラストが、はっきり見えるようになってしまいましたが、これはこれで良しとします。

 

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(2007.2.2)