釈迦如来(二七日) 稲荷(トウカ)山 「浄妙寺」  (臨済宗建長寺派)    


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御真言;のうまくさんまんだ ぼだなん ばく
釈迦如来は、たくさんの如来の中で歴史上に実在した唯一の仏様である。
仏教の創始者で釈尊とも称されている。釈尊は現在のネパールで釈迦族の
王子とし誕生、19歳で出家し、35歳で菩提樹の下でさとりを開き入滅する
80歳迄行脚し、多くの人々を導いた。「如来」とは本来正しくさとりを開いた人
という意味であり、実際さとりを開いて仏になったのは釈迦如来しかいないが
他の如来が仏ではないということではない。釈迦如来の役割は人間の苦しみ
から解脱の道、この世の真理を発見し人々に説いた釈迦は永遠なる仏と考え
られるようになり、その大いなる力ですべての人々を救うための仏として存在
している。釈迦三尊は釈迦如来の脇尊として普賢菩薩と文殊菩薩の二体の
組み合わせである。
報国寺を出て、金沢街道を東に進み左側奥に浄妙寺がある。山門を入り拝観料100円を払い
朱印をここでお願いし、本堂に進む。こちらは鎌倉五山第五位に列する。本堂を参拝し、
境内を散策する。居心地の良いお寺である。境内左には杉苔の手入れの行き届いた庭園が
あり、喜泉庵という庵が復元され抹茶を楽しむことが出来る。散策を終え、山門で朱印を受取り
十三仏最後の明王院に向かう。