不動明王(初七日) 飯盛山 「明王院」(ミョウオウイン) (真言宗御室派)


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御真言;のうまくさんまんだ ばざらだん せんだん まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
不動明王は、大日如来のもとでその手足となって、命をうけて現実世界で衆生の
利益のために働き、悪を懲らしめる使命を持っている。
形相は怒りに満ちたもので、これは人々にあえて怖い形相でせまり、仏心を
起こさせる為であり、人々に自分の内面を見て反省を促し、もっと頑張れと
励ましているとも言われている。左手には羂索(ケンジャク)という縄を持ち、煩悩を
縛り上げるという役目をもち、仏心を起こさない者を縛りひきずり目覚まさせる
為に用いるほか、煩悩の中で迷っている者を引き上げて助けるためにも使う
ことがあるという。また右手には宝剣(智剣)を持ち、すべての煩悩を断ち切ると
いわれ三毒の煩悩(貧・瞋・痴)を断ち切ると言われている。
浄妙寺を出て、金沢街道を東に進み明石橋の交差点の手前を左折し進むと明王院の山門がある。
手前駐車場にバイクを止め境内に入る。この辺は鎌倉幕府政所から見て鬼門の方位であり、
鎌倉の安泰を願い、鬼門除け祈願寺として五大明王(不動・降三世・軍荼利・大威徳・金剛夜叉)
を祀った。山門の冠木門をくぐると茅葺き屋根の趣がある本堂が建っている。本堂前で参拝し、
納経所で朱印を頂き、一番目が結願打止めになってしまった。寺を後にし、逗子・葉山の「湘南
七福神」へ向かう。