スタートを良くするのに一番てっとり早い方法としてはクラッチスプリング交換です。
これはノーマルよりも強い物へ交換することで高回転でクラッチを繋ぐことが出来ます。
ただあまりにも強化すると返って悪くなることが有ることが報告されています。
そこで交換するにもスクーピーやズーマー用にはクラッチスプリングは出ていません。
そしてスーパーディオ、ライブディオ系とも形状や長さの違いで装着することが困難です。
そしてクラッチ全体を交換してもライブディオZX用も適合しないので装着してもクラッチが機能しません。
クラッチシューが3枚の物は長さが短いので適合しないでしょう。
シュー二枚のスーパーディオ用もスプリングの大きさが小さいので取付が不完全となります。
※ライブディオJかSのクラッチスプリング(23233-GBL-J20)も使えて
1000rpmアップだそうです。
そこで同じような形状で少し太いクラッチスプリングを使用します。
それはYAMAHAのチャンプのクラッチスプリングです。
純正部品で頼んでも一個160〜300円前後とかなりの安さです。
詳細な仕様は検索して貰えば出てくると思いますので割愛致します。
YAMAHA系のクラッチスプリングには様々な長さとレート(引っ張り強度)が有ります。
加重についてはモトチャンプの2000年9月号に載っているという事です。
たぶん下になる程スプリングは強めになると思います。
24G≦2JA<3VR<50Wの順に強くなると思われます。
長さはウエイトにかける部分の内側の距離です。
YAMAHA
24G-16626-00(チャンプ/RS用クラッチスプリング)
YAMAHA 2JA-16626-00(87'JOG用クラッチスプリング)
この二つは形状がほぼ同じです。(2JAは水色)
YAMAHA
3VR-16626-00(99'JOG用クラッチスプリング)
これは2JAに比べ若干太くて少し長いです。(黒に塗られています)
YAMAHA
50W-16626-00(91'7PS JOG用クラッチスプリング)
これは3VRと同じ太さで少し短いです。(2JAよりは長い)
これらは見た目ほとんど変わらないので使用することは可能だと思われます。
このスプリングを二個使用します。
下がノーマル、上がジョグ、JOG(87’)用(純正)
ジョグにはいろいろな種類が有りますので純正がスプリング二本使われているジョグの物を使用します。
チャンプ用は現在生産はしていないので在庫のみとなるので早めに頼みましょう。
いろいろ調べるとスプリングレートだけの違いの用で3VRを3本使っている7PS
JOGも有りますので
どれも使用可能ではないかと思われます。
88’〜99’BW’S50、メットインJOG、90’JOG(2JA)、アクシス、チャンプRS/CXが同じ物です。
交換はクラッチアウターを取り外しクラッチを取り外します。
詳しい取り外し方はこちらで
クラッチアウターの穴にシザーズホルダーを掛けて14mmのレンチでナットを外します。
クラッチ、ドリブンフェイスを引き抜きベルトを外します。
クラッチ、ドリブンフェイスはバラさずに横からスプリングだけ取り替えます。
ギアーをライブディオ用に換えるとライブディオ用クラッチASSYが組めるのでは?
とか考えたりしてます、ちなみにスクーピーノーマルギアではライブディオ用は使えません。
先の曲がったラジオペンチだと楽に作業できます。
スプリングを挟んで少し引っ張ればすぐにはずせます。
ラジオペンチが曲がっていなくても、もちろん可。
このように取り付けることが可能、まるで純正みたいでしょ?
このスプリングだとノーマルより約500rpmほどクラッチミートが高くなります。
マフラーを換えて、出足がもたつくなぁ〜なんて時には効果絶大です。
もちろんフルノーマルでも効果アリ!!
お試しあれ!!
ちなみにチャンプの強化品だと強すぎて回転が高すぎてプーリーが先に変速してしまいます。
かといってWRを軽くすると最高速が下がり、完全に変速出来なくなります。