Tuning

大まかにはチューンナップについてですが、
ノーマルは意外と遅いので
それを補う調整なども併せて解説していきます。

すべての改造行為は自己責任で行ってください。

 

ノーマルでは坂を上らないと思っている人へ

最高速を上げたいと思っている人へ

スタートを良くしたいと思う人へ

セッティングの基本

ノーマルでは坂を登らないと思う人へ

基本的に最大トルクの出る回転数で変速を始めるのが理想的である。

@プラグを交換する。

一番簡単で手っ取り早い方法だが、効果は薄いと言えます。
プラグを交換して何が変わるのか?というと最近のプラグはノーマルよりも放電力が強く、ガソリンを完全燃焼させる為、ノーマルよりも少しトルクが出る。
しかし最高回転数は変わらないので中低速の加速と始動が楽になる程度である。
俗に言う「早くなる」とは違うので混同しないように、あくまで坂を少しでも楽に登るための話ですから。
まぁ一本1000〜2000円くらいなので試す価値は有るでしょう。

交換するプラグはお店に置いてある対応表などで確認しましょう。
お薦めとしては

などです、スプリットファイアはV電極で放電が広く広がり燃焼効率が良くなりトルクが出ます。
極細電極も同様だと思われます。
イリジウムは耐久性に優れてノーマルの約2倍長持ちするようです。

体感的に変わるのかな?と思いますが、始動もスムーズですし、交換しておいて気分的に変わるかな?という位ですね。
10%以上の変化が無ければ体感できないと言うデータも有りますからね。
一応燃焼効率が上がるので燃費向上にも期待が出来ます。
まぁこれだけで変わるのは極わずかなので最終手段とかプラグ交換するならという程度で良いと思います。

先日NGKイリジウムIXプラグに交換しました。
こいつはすごいです、交換するだけでこれだけ違うのか?と思うほど変わります。
といってもやはりそれなりしか変わらないのですがどうせ交換するならこちらが良いと思います。

A変速時期(回転数)を変更する方法

変速はプーリー内のウエイトローラー(WR)が遠心力で外側に移動することでドライブフェイスとプーリーの間が締まり、ベルトが外側に移動する事で行われます。
まぁ詳しいことは他のページを見て貰ったりするとして、ここではどのくらいの重量が良いのか?
それを検討してみたいと思います。

ウエイトローラー

50ccのウエイトローラーはメーカーごとに違いますので
注意して購入しましょう。
あと50cc以上ともサイズが違います。

メーカー 直径(mm) 幅(mm)
YAMAHA 15 12
HONDA 16 13
SUZUKI 17 12

要はこれを軽くしてやれば良いのです。
簡単に軽くといってもノーマルから1g程度(合計6g)で効果はそれ以上はほとんど無いでしょう。
軽くしすぎるとかえって最高速が落ち込んでしまいます。
最高速を少し犠牲にして加速に変更するという考え方になります。

純正の重量が解らない場合は
デジタルの0.1gから量れるメーターを使いましょう。

プーリーによってこれが違う場合がありますので
社外品のプーリーの場合はよく確かめましょう。
まれに社外品ではメーカーとは違うウエイトローラーを
使用するプーリーが有りますので。

ではWR重量をどのくらい減らせばいいのか?
(減らすと言っても削ったりするのではなく軽い物へ変更します)
同時にマフラー、エアクリーナー、プーリー交換をした場合は、基本的にその指示された重量に変更してください。
それで気に入らなければ重量を少しずつ変更して行けば良いのです。
2ストロークなどのチャンバー(マフラー)を交換した場合では
高回転型だと半分(6個を3個に変更)にしたりします。
ここでは純正(ノーマル)の状態の話ですのでそんなに軽くしてしまうと加速はするが変速しないで、最高速度が異常に出なくなったり、最悪エンジンが壊れてしまいます。
基本的にWRは全部の合計重量で調整します。
あまりに違いすぎる重量の組み合わせは意味がないと思いますが、1〜2g程度ならOKです。
ホンダ製の物は10〜3.5gが0.5g毎に有るので目的に応じた重量でセットします。
ZEROから0.25g刻みのWRが販売されています。
セットするときはWRにグリスを塗るのが良いです。
(グリスを塗らないWRもあるので注意してください)

例をあげると(ノーマル 6.5g×6個=39g)

  • 6g×6個 (36g)
  • 6.5g×3個 + 6g×3個(37.5g)
  • 6.5g×4個 + 5g×2個(36g)
  • 6.5g×2個 + 6g×2個 + 5g×2個(35g)

といった感じになります。
3個か2個でセットする場合は交互にバランス良くセットするようにしましょう。
(3個だと120度ずつ、2個は180度で)
偏ったセットをするとプーリーが変形したり、ベルトが偏摩耗して滑ったりします。
WRはメーカーによって値段や強度が違いますのでよく考えてから購入しましょう。
デイトナなどは3個で1000〜1200円程度します。
重量は色により分けられています。(メーカー毎に違ったりするので注意してください。)
またベルト、WRは消耗品(削れます)ですので2000〜3000kmでの交換をお薦めします。
耐久性はノーマルでは5000km、高耐久の物で一万kmくらいが目安になります。
オイル交換と同時にされると良いかも知れません。
ベルトは強化品を付けるのも良いでしょう。
摩耗は使用状況により変化しますのであくまで目安です。
最高速が下がってきたらWRと一緒に交換するのが良いです。
最悪ベルトが切れて駆動系がめちゃくちゃになるといった場合も有ります。

Bエアクリーナー(フィルター)とメインジェットを交換する。

エアクリーナー、フィルターを交換して吸気効率を上げてより多くの混合気(ガソリンと酸素)をエンジンに送り込んでパワーを出す方法です。
今現在スクーピー用のエアーフィルターは発売されていませんので、ノーマルクリーナーBOXの加工やパワーフィルターの装着がその方法となります。
キジマとK&Nからズーマー用の循環対応のパワーフィルターが発売されています、これはスクーピーにも使用可能です。
以前カブ50のエアクリBOXを取り払っただけで乗っていました(笑)
意外にトルクが出ますがこのままではもちろん混合気が薄いのでいずれ壊れてしまいます。

そこでキャブレター内にある「メインジェット」を交換します。
メインジェットはガソリンを通す穴が空いておりその大きさを番号で表す。
番号の大きい物ほど多くガソリンが出るという事である。
その変更の目安

  • エアーフィルターを社外品に交換 #0〜5上げる。
  • パワーフィルターに交換 #10〜20上げる。
  • エアクリーナーレス化 #20〜30上げる。

メインジェットはノーマルでは#72が付いていますので
フィルター交換ならそのままか#75へ。
マフラーなどを交換している場合はもう少し上げて#75〜78へ変更します。
混合気の濃い、薄いはプラグの焼け具合を見て「きつね色」に焼ける様に調整します。
薄いと白く、濃いと黒くプラグが焼けます。
薄すぎるとエンジンが焼けてしましますので注意してください。
アクセル開度の1/4〜3/4位の微調整はジェットニードルのリングの位置を変えて上下させることで、有る程度調整が可能です。
ちなみに規制後のライブDIOZX用も同じ物です。
種類は「京浜(ケイヒン)丸形・小」という物です。
あまり大きく番手の空いたセットではなく#2〜3程度毎のセットを買う方が良いでしょう。
もちろん一個ずつでも売ってます、ZXは#75が付いてますので友達に貰っても良いかも。

 

 

最高速を上げたいと思っている人へ

最高速を上げる方法にはいくつか方法が有ります。

  1. ハイスピードプーリーに交換する
    もしくはノーマルプーリー加工
  2. プーリーボスの交換
  3. CDIを交換する(リミッター解除)
  4. ギヤーをハイギヤーに交換する(他の車種からの流用など)
  5. リアタイヤのサイズを変える。

ハイスピードプーリーに交換する

基本的にはノーマルと交換するだけで変速比が変わり、
最高速が伸びるようになっています。
物によっては最高速はそれほど上がらないが加速が良くなる設計の物も有ります。

しかしエンジン特性などによって最高回転数まで回りきらない場合も有ります。
このあたりはウエイトローラーやクラッチ側のセンタースプリングの交換などで調整します。

ノーマルプーリーを加工する事でもハイプリと似た効果を得ることが可能です。
細工用のルーターを使用する事で楽に削ることが出来ます。

プーリーボスの交換

プーリーボスを短い物と交換すると変速域が高速側になります。
簡単に言うとプーリーとドライブフェイスの間が狭くなるのでベルトがより外側に移動する。
要するにハイギア化するので最高速が伸びます。
逆に長くする(ワッシャを入れるなど)することで低速側に振ることが可能。

CDIを取り付ける

実際CDIのみ交換してもさほど速度が出ないことが報告されています。
WRの交換などで変速のタイミングを変えたり、吸排気(エアクリ、マフラー交換)などでパワーを出してから使うのが良いかも知れません。

リアタイヤの交換

ZZは120/70-12というタイヤを装着しています。
これを130/70-12など少し直径の大きな物へ変更してやれば
理論的にはハイギア化する事が出来ます。
この辺りをクリアすれば若干ハイギヤにすることが可能です。
フロントタイヤはサイズ変更をシナイ方がメーター誤差も無くコーナリングが良いです。
リアが太くなるので多少コーナリングが悪くなりますがグリップ力がアップします。
あまり大きくするとボディへの接触や
パワーロスで逆に最高速が落ち込む事も。
あくまでバランスが大事です。

 

スタートを良くしたいと思う人へ

クラッチを軽量強化クラッチへ変更

軽量強化クラッチはミドルクラッチとか言われています。
スプリングも組み込んであるので初心者向きです。
ノーマルエンジンでも効果があります。
手軽ではありますが少し値が張ります。

クラッチスプリング(ウィナースプリング)の交換。

クラッチシューに付いたスプリングを交換する事です。
高回転でクラッチを繋げばダッシュするというのは理解できると思います。
具体的にどうするか?クラッチのスプリングの交換方法を解説します。
あまり強力な物は取付に技術と工具と根気と体力が必要です。
自信のある人だけやることをオススメします。

 

 

セッティングの基本

セッティングの基本的なことです。

バイクを走らせる為にエンジンを掛けて
5分ほど走行するとアイドリングなども
安定してくると思います。

この状態を「暖気」状態と言います。

この暖気の状態で(想定して)セッティングをしないと
走ってるうちに熱ダレと同じ症状で
その原因がわからずにセッティング地獄に陥ります。

キャブにしてもチョークが効いていたのでは、
実際の走行時間の大半はセッティングから外れている。
といえる状況になりますので。

駆動系は50〜70℃くらいになりますので
火傷しないように軍手や手袋を必ずしましょう

セッティングをする前に一度、
出来れば5〜10分走行して
それからセッティングを煮詰めましょう。
キャブの場合は出来るだけ濃いめの安全側で
セットしてからにしましょう。

駆動系の熱ダレと言う物がありますが
センタースプリングは駆動系の熱くらいでは
熱ダレを起こしたりはしません。
せいぜい1%前後の変化しかしません。
40kgだとしても39.8とか、その程度の変化で

熱の影響をもっとも受けるのはベルトです。
暖まることによって滑りやすくなりますので
同じウエイトローラー重量でも速く変速する事になります。
逆を言えばベルトをケチると思わぬトラブルを招きます。

なのでパワーバンドギリギリでセットして
平地での加速も最高速も十分だ〜なんてセットだと
数分後の坂道で「もわ〜」っとしてとても登ることが出来ません。

なので冷間時にセットする場合はウエイトローラーは
少し軽めでセットしておくことをオススメします。

エンジン掛けた直後は加速が良すぎる、
てなぐらいで十分だとも言えます(ある程度ですが)
まぁ数万kmを走行した物ならへたっているという
事も有るでしょうけど、それでも通常利用の範囲であれば
特に問題になるようなレート変化はないと思われます。
スクーターレースでもするなら別問題ですけどね。