電子申告・電子納付を始めませんか

 事務所通信 vol.62

平成18年5月20日

顧問先各位

 毎々、格別のご高配を賜りありがとうございます。地球温暖化の為か、最近は日本の伝統である四季を、はっきりと感じられないように思います。顧問先の皆様におかれましては益々ご健勝のことと存じます。

 既にご案内のように国税の電子申告・納税等のサービスが、開始されて2年が過ぎようとしております。また平成18年からは、法人市民税・償却資産税等地方税においても一部電子手続きによる取り扱いが始まっております。

今回は、電子申告・納税システム(e−Tax)について説明したいと思います。

T.電子申告・納税システムの利用方法

国税の電子申告・納税システムを利用するには、以前にも説明しましたが以下の環境が必要となります。

1)一定の水準のパソコンを所有していること

(最近購入したパソコンであれば問題ありません)

2)そのパソコンでインターネットを利用できること

3)電子証明書を取得していること

(市役所等で住基カードに公的個人認証サービスで電子証明書を付加してもらえます)

4)ICカードリーダライタを取得していること

(いままで手続きでの実印押印に相当する、電子証明書を申請手続き等に添付するにはICカードリーダライタが必要となります、最寄りの納税協会で5千円程度で購入できます。)

以上が整備できている者は、税務署に電子申告・納税等開始届出書を提出することで、e−Taxを利用する準備ができます。

U.e−Tax利用のための登録手続き

@e−Taxの利用開始の手続きとしては、所轄税務署へ「電子申告・納税等開始届出書」を提出します。

また、下記アドレスよりオンラインによる開始届けの作成・提出も出来ます。

http://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesyo/kaishi_nagare.html

A税務署から利用者識別番号、暗証番号、CD−R(e−Taxソフト)が送付されてきます。

B税務署からCD−R等が送付されてきたままではe−Taxは利用できません。納税者が、e−Taxに最初にログインする際に、

(イ)税務署より通知された仮暗証番号を、本暗証番号へ変更

(ロ)電子証明書の登録

(ハ)納税用確認番号

の登録をして初めて使用する事が出来るようになります。

V.電子納付の手続き

@e−Taxで、納付情報のデータを作成します。以下源泉所得税の納付について説明します。e−Taxを立ち上げて、利用者を選択しメニューボタンの「作成」「申告・申請等」を選択、「新規作成」を選択し「申請・届出」のラジオボタンを選択、税目のプルダウンメニューから「源泉所得税」を選択、「次へ」をクリック、所得税徴収高計算書が画面に表示されます。これに支払日や人数、支給金額、源泉税額等必要事項を記入し完成したら「作成完了」をクリック。

Aメニューボタンの電子署名を選択し、先程の作成データを選択し、「署名」を添付します。(ICカードリーダライタ、ICカード、パスワード等が必要です)

Bメニューボタンの送信を選択し、先程の作成データを選択し、「送信」をクリック。

C即時通知で正常に送信されたことを確認します。

D次にメッセージボックスに、納付区分番号通知で納付する内容の確認をします。続いて「インターネットバンキング」をクリック。

EPay-easy(ペイジー)の画面が現れますので、取引銀行を選択、お客様番号と暗証番号を入力すると納付金額等が表示されますので、内容を確認した上で支払いボタンをクリックします。

Fe−Taxのメッセージボックスに納付完了通知を確認して電子納付の手続きは終了です。

以上の手続きは、大変だと思われるかもしれませんが、慣れると電子納付等は簡単です。当事務所では導入のお手伝いをしますので申し出てください。