98年5月9日のこと

 5月にしては暑かったこの日。
 yofuuくんが溝の中の落ちている仔猫を見つけた。
 4匹。目を開いてない子もいる。
 あんまりにも小さいし、その頃はペット不可の所に
住んでたし、とりあえず牛乳を持ってきてあげるけど、
全然飲まない。
 みんなヘニャヘニャで、普通に歩くことも出来ない。
今にも死んじゃいそうに見える。
 夜になるまで散々悩んだあげく、4匹を拾う。
 猫は子供の頃からすっごく好きだったけれど、
飼ったことはなかったし、
勿論こんな小さいのを育てたこともない。
 この日から、すっごく大変な日々でしたっ。 

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その日の夜のこと
 
 冷たい牛乳をあげても飲まないので、温めてみるけど飲まない。
 ネットで調べたり、動物病院をやってる友達に夜中に電話したりして
 <Yさんあの時はありがとうっ。
 「猫ミルク」ってものがあるのを知る。
 人間用の牛乳だと下痢したりしちゃうらしい。
 仔猫用の粉ミルクらしいけど、何処に行けば売ってるか判らないし、
その日はもう夜中だったしでどうしようもなく、心配しつつも夜3時くらいに寝た。
 朝までに死んじゃわないかって、凄く心配だった(-_-;)

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動物病院のこと

 拾った次の日は日曜日。
 にも関わらず、yofuuくんは仕事だったので、私が近所の日曜もやってる動物病院を探す。
 私はペーパードライバーなので、歩いていける範囲内。
 勿論うちにはキャリングケースなんてないんで、段ボール箱のまま(^_^;)
 連れて行くと意外に元気に鳴き出す。
 体重は180g<やっぱりちっちゃい!
 生後1週間から10日くらいらしい。
 先生に「食の細い子は駄目かもしれない」とか云われ、凄い心配。
 病院で哺乳瓶だの猫ミルクだのスポイトだのを買って
 <あ、スポイトはもらった。注射器の針のないやつとかも
 社宅に入る時に誰にも会わないように祈りつつ帰る。

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猫ミルクのこと

 4匹もいて、ミルク缶に書かれてる分量は当然1匹の
1日分なので、何だか判らなくなる(-_-;)
 とにかく粉ミルクを溶かして安易に哺乳瓶でやろうとする
・・・が、 まだ小さすぎるせいか、うまく吸えないらしい。
 しょーがないので、スポイトで吸って口に運ぶ・・・と、
 滅茶滅茶、飲む!!!
 死にそうだったのが(死にそうに見えてただけ)嘘のよう。
 やっぱりこんなにちいちゃくっても、生きようとする力が
あるんだなぁと感心。
 でも、ちょっとミルクが冷めるともう飲まない・・・。
 贅沢なお子達<当たり前か
 これを4時間おき・・・・・・。 気が遠くなる・・・(-_-;)
 3日後の13日くらいからは哺乳瓶で飲んでくれるようになって、
ほんのちょっと楽になる。
 が、仔猫は自分で爪を引っ込めることができないんで、手が傷だらけ。
 生傷の絶えない毎日(-_-;)

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名前のこと

 これはいつつけたんだったか・・・。
 2〜3日して、yofuuくんが、「こっちが春で、こっちが夏・・・」とか云いだして・・・。
 里親を探すつもりでいたから、名前をつけると情が移るからとかもあったけれど、
病院の診察券とかにも名前が必要だったんだよね。
 私は私で、実はちょっと考えてたんだけど、私が考えてたのもyofuuくんと
あんまり変わらず「東西南北」を使って考えてたりした(^_^;)
 春と夏はほとんど同じような柄で、でも夏の方がその頃黒っぽく、
「黒っぽくて日に焼けてるみたいだから・・・」とか云って、
yofuuくんは夏を「夏」にしたんだけど、今は全体的には春の方が黒っぽい(^_^;)
 で、漢字で人間っぽい名前にしたかったんで、私がそれぞれに考えて
今の名前をつける。
 字画とかぜーんぜん気にしない性質なので、そういうのは考えてない。
 でもこの前本屋で猫につける名前の字画の本があった・・・。

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トイレのこと

 普通は母猫がおシリを舐めて排泄させてあげるんだけど、いないので
濡らしたタオルとかでつつく。
 拾ってきて、やっと初めておしっこをしたのが3日後の5月12日。
 うんちをずーーーっとしなくって、あまりにしないんで心配で、
ネットで知り合った人に<同じように仔猫を育てた経験者
メールで相談をしたりしてるうちに、15日になって、やっとした。
 でも、拾ってきて5日間もしないってのもね・・・。便秘?

 だけどみんな、別に教えた訳でもないのに、トイレをちゃんと覚える。
 本能かなぁと妙に感心。
 最初はほんとの砂っぽい猫砂を使ってたんだけど、紙の猫砂に変更。
 ↑この砂の方が固まりやすいけど、団地住まいだったんで、捨てるのに困る。
 紙砂なら燃えるごみで捨てられるし。
 色々試して「たんぽぽ」というのを今も使ってる。
 <「ブルーノ」っていうのと半々くらい。

 最近、花王で新しく出たトイレと猫砂を購入したのだけれど、
慣れないのかそのトイレで全然しない(-_-;)
 これでしてくれるようになると、便利なんだけど・・・・・。

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目のこと

 唯一目が開いてなかった秋が、目が開いたのが5月16日。
 仔猫の頃は、みーんな青灰色の瞳をしてる。
 本で読んだんだけど、小さい頃はみんなこういう色らしい。
 どうしてかは判らない。そういうもんなんだろう。
 里親探しの記事とかで「青い目の・・・」とか書いてあると
「色、変わっちゃうよー」って思う(笑)
 このまま大きくなってくれないかと思ったけど、
 大きくなって、やっぱり金色の瞳になった。
 まぁ、日本猫だしね。

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風邪のこと

 猫ミルクをあげてると、口の周りとかがたれたミルクでかぴかぴになったりするんで
猫達を洗ったときのこと。
 乾かし方が足りなかったのか、夏の具合がおかしくなる。
 全然動かなくて、ミルクにも口をつけない。夜も眠れないらしく、起きてぜーぜーしてる。
 次の日病院に連れて行くとやっぱり風邪で、栄養剤と抗生物質を注射。
 あんまり洗ったりしなくていいらしい・・・。反省・・・。
 この1回きり以外、風邪をひいたことがない。

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サナダムシのこと

 名前は聞いたことはあっても、実物を見たことはなかった生き物。
 何回か、秋のおシリから白い細長いモノが垂れてるのは知ってたけど・・・
 私はまた変な紐でも食べたのかなぁ程度に思ってた。
 <カーテンがほつれた糸とかを口に入れたりしてたんで
 yofuuくんが、落ちてたそれが動いたのを見つける!
 いやーーーーっ(>_<) 思い出しても気持ち悪い・・・(-_-;)
 早速病院へ。
 サナダムシ・・・。野良猫だったんだから仕方ないと。
 虫下しの薬をもらい、何日か4匹みんな飲ませることに。

 薬を飲ませるのが、また意外と大変。
 獣医さんは簡単そうに飲ませてたけど、猫達は知らない人が駄目だから
 病院では怯えて大人しくしてるだけで、うちでは薬を嫌がる。
 飲んだかな?っと思っても、ぺって吐き出しちゃったりする。
 今は、頭を叩くといいとか、鼻先を触ると絶対舐めるからそれで飲み込むとか
 そういうテク(?)を本で読んだりしたけれど、この頃には知らなかったので
 それを試す機会が未だなし。

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離乳食のこと

 うちの4匹は、なかなか乳離れしてくれなかった。
 ミルクを飲む方が楽だからか何なのか知らないけど、
 離乳食を食べるようなお年頃になっても、離乳食の皿には足を突っ込んでは
自分の身体を汚すばかりで、食べ物だと判ってくれない。
 そのくせ歯が生えてきてるから、哺乳瓶の乳首に穴をあけて噛み切っちゃうし。
 離乳食を指で口に突っ込んだりして、どのくらいかして、スプーンでも食べるようになった。
 でも、お皿からはなかなか食べてくれなかったなぁ。
 ドライフードへの切り替えも、結構遅かったと思う・・・。

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栄養不足

 yofuuくんが出張かなんかでいなくって、私が夜中にチャットしてたときのこと(^_^;)
 冬の様子がおかしい。
 何か前足をびっこひいてる<でも時々なんだけど
 病院に連れて行くと、「栄養不足では」ってことに・・・。
 何で? 獣医推薦のドライフードあげてるのに。
 夏場だったせいもあって、ドライフードをあんまり食べてなかったんで、
 時々猫缶もあげることに。
 この頃の写真を見ると、冬は確かにすっごい痩せてる。
 今は一番小さい春が、この頃には一番大きくて、いっつも食べてたのに
 いつから一番小さくなっちゃったんだろう・・・?

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いわしのこと

 猫缶はどんなのがいいのか判らず
 <ヒ○ズのはちょっとお高かったし、あんまり食べなかったので
 いろんな猫缶を試す。
 ・・・で、ある猫缶をあげたときのこと。
 みーーーーんながゲーゲー吐き始める。
 胃に吐くものがなくなっても、白い胃液みたいなものを吐く。
 病院で、猫によって食べ物が合わないこともあると云われ、
思い当たったのが、いわしの入った猫缶。

 この時もらった薬は、粉薬だったので、お湯で溶かしてスポイトで吸って
口に入れた。
 溶かすのは面倒だけど、錠剤みたいに吐き出したりはしなかったかな。

 未だに、皮のついた魚の入った猫缶はあまり食べないので、
うちの猫達には合わないんだと思う。
 今では、総合栄養食のモンプチのビーフがほとんど。

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里親探しのこと

 拾ったとき、ペット不可のところに住んでたこともあったし、
4匹も飼うのは無理だろうってことで、里親探しを一応した。
 実家や友達に聞いてみたり、インターネット上の
里親探しのHPに、いくつか載せてもらったりもした。
 何人かメールが来たんだけど、結局話が続かなかった。
 自分達に自覚が足りなかったり、文章だけのせいか
相手を信じられなかったりしたし、写真を送ったのに
返事が来なかったりした<駄目なら駄目で、
そういう返事がもらえないとこっちも判らないんだけど

 だけど今は、里親が見つからなくって良かったと思う。
 4匹揃ってこその「春夏秋冬」だしね♪

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避妊手術のこと

 12月も終わりに近づいて来た頃。
 猫達の様子がおかしくなった。変な声で鳴いたりする。
 もしかして・・・と思ってるうちに、ある日、夏と冬がきょうだいなのにも関わらず!・・・(^_^;)
 早々に手術をしてもらわないと。
 で、病院に予約を入れてとりあえず秋と冬から。
 帰ってきた秋と冬は麻酔がまだ切れてなくて、瞬膜が出たまま
 ぼーーーーーっと、くたーーーーってしてるだけでかなり心配。
 夏のときはお腹の毛を大きく剃られて、縫われたところがかなり痛々しげ。
 春だけは年明けに1泊で手術されたのだけど、1泊してにおいが変わったのか
 夏に嫌われ威嚇されまくり。春の方は夏に怒られて訳が判らない風。
 でもそのうち仲良くなってました。

 手術をするとオスは太るとか云われてるけど、うちの猫達は
これと云って目に見えて太った感じはしない。
 仔猫の性格をそのままに大人の猫になる、というのはそうかもしれない。

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ワクチンのこと

 最初の年に2回。
 それ以来は年に1回、混合ワクチンを打ってもらいに病院に行ってる。
 4匹いるので値段はバカにならないけど、私としては犬が予防注射を打つように
 猫も打って当たり前なんだと思ってたんだけれど、
 何かで猫のこのワクチンを打ってる人は1割くらいだって云っていた。
 は? そんなに少ないの?
 だって、必要なことでしょう???

 このワクチンを打ってもらいに病院に行くときが、ちょっと大変。
 家でケースに入れるにもみんな逃げるし、
 病院に行ってからも、ケースから中々出てこない(-_-;)
 無理矢理引っ張り出してしてもらうんだけど、
 注射自体のことには全然気付かない風<注射されても反応なし
 気付かないほど、知らない人が嫌なのかもしれないけど(^_^;)
 また次も行くんだからねー。

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上から夏、春、冬、秋
滅茶苦茶ちっちゃい!
目が開いて5日くらいの秋
里親探しのHPに載せてもらってた写真
右から、春夏秋冬

必死で飲んでる冬
春はもうお腹一杯なのかよって来ない

  猫との出会いから1年くらいまでのエピソードです 
1.拾った時のこと 2.拾った日の夜のこと 3.動物病院のこと
4.猫ミルクのこと 5.名前のこと 6.トイレのこと
7.目のこと 8.風邪のこと 9.サナダムシのこと
10.離乳食のこと 11.栄養不足のこと 12.いわしのこと
13.里親探しのこと 14.避妊手術のこと  15.ワクチンのこと