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Column食事 ●動物たち ホテル 働く人々
旅の疲れを癒すホテル。
ここでも、思わぬ習慣の違いを発見!
垣間見えた「らしさ」をご紹介します。
1.そこは迷宮だった
2.やっぱりお風呂がすき!
3.“Don't Step!!”
ホテル●水難の相あり?! page /3

ボウネスのオールド・イングランド・ホテル。掲げられているのは、サッカーファンにはおなじみのイングランド国旗。その昔、高円宮も泊まったことがあるという由緒あるホテルなんだけど…。



眺めのいい部屋。が…微妙にずれている窓ガラス(両端はきちんとしまっている!)。そういえば、テーブル・ライトもつかなかったっけ。


素敵なバス・ルーム。写っていないが、写真の右手に大きなバスタブがある。鏡の前には、バラの香りのシャンプーやリンスなどの小さなボトルが。


ツアーとはいえ、ひとり旅。心配だったのは、「ヨーロッパのシングルは狭い」ということだった。ひどい時は、「階段下の布団部屋」に当たってしまうこともあるとか。また、バスタブが無く、シャワーのみの部屋も珍しくないという。「ホテルと食事には期待しない」というのが、出発前の決意だった。

 

1.そこは迷宮だった

 

ツアー初日は、20時間以上のフライトの末、到着したその足で朝からチェスター観光をして、湖水地方へ移動するというハード・スケジュール。たどりついた最初のホテルは、ボウネスのオールド・イングランド・ホテルだ。ここに2連泊。

蔦のからまるスレート造りの荘重な建物。一歩足を踏み入れると、「わあ…」と思わず感嘆のため息が出る。ロビーは、いかにもイングリッシュな落ち着いた雰囲気。パイプをくわえたホームズが出てきても不思議ではないような。座ると深く沈みこむ大きな肘掛け椅子がいくつも置かれ、窓からは、雨にけむるウィンダミア湖がすぐ近くに見え…。疲れも忘れて、うきうきと割り当てられた部屋へ移動。わたしは322号室だ。頭の数字が階ですよ、と添乗員さん。

エレベーターがあったが、これが狭い! 2人が肩を寄せ合ってようやく乗れるくらい。そこで、ちょっときしむ赤じゅうたんの階段を上って2階へ上がる。あれ?階段はここまでだ。3階に上る階段は、別にあるのだろうか?
そういえば、ホテルに来るまでのバスの中で、添乗員さんが「イギリスの古いホテルは迷路ですよ〜」って言ってたから…と、ツアーのメンバーで話しながら階段を探す。廊下は二手に分かれていた。3段ほどの小さな階段がある方へ行ってみる。が、3階へ続くような階段は見当たらない。きしむ廊下は、緩やかに曲がりながら続く。かまわずにずんずん進む。やっぱり無い。
…すると逆方向から、同じツアーの人が来た!顔を見合わせて「あれ〜!?」 廊下は建物を1周してつながっており、ぐるッと回って元の場所に戻ってしまったのだ。つまり、この建物に3階は無い!! やられた〜。思わず吹き出してしまった! まるで忍者屋敷の探検みたい。
ようやく、ロビーの奥の扉に「310〜〜」というような札が下がっていたことを思い出した。1階に下りてロビーに戻ると、やっぱりそうだった。300番代は別棟(たぶん増築された新館)だったのだ。

こうして幸か不幸かホテルを1周して、自分の部屋にたどり着いてみると、そこは心配していたような「布団部屋」ではなく、ウィンダミア湖を望める素敵な部屋だった。ベッド脇のサイドテーブルには、2冊セットのかわいらしいウェインライトの本が置かれている。バスルームもとても広くて、安いビジネスホテルにしか泊まったことがない貧乏人、「映画みた〜い」と感動ひとしおだった。

部屋にはクローゼットのほかに大きなキャビネットがあった。ヨーロッパでは連泊が当たり前だというから、荷物を入れるのに使うんだろうなーと、上から順に引き出してみる。と……中に、1枚のお皿とふきんが……。お皿には、食べかすらしきものがこびりついていて、明らかにずいぶん前に入れられたままの状態だ。…見なかったことにしよう…と、そのまま引出しを閉める。ことなかれ主義の日本人、2泊してホテルを発つ日に、問題の引出しをさりげなく開けてくるのが精一杯でした。

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