| ハーティルーム2(お兄ちゃんになったHART) |
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SATS誕生 〜 HARTのながーい一日 〜 二人目は予定日より早いとよく聞くし、検診でも「1週間くらいかも」ということですっかり9月の3連休に心の準備をしてしまった。なので何だか予定日を過ぎてしまったような気分。連休後の検診で「もうこれ以上大きくならなくていいね」と言われ(どうすりゃいいんだい)、もういつでもどうぞ状態。 そして検診の日の夜、ついに“おしるし”があった。さていよいよだ。 次の日、HIROのおなかも特別に変わった感じもない様子。それにしても「今日には来るかな」と毎日心配して大きなおなかを抱えて大変そうだ。私にしても気ばかりがあせってしまってはいけないと言い聞かせるのだが、無意識のうちに「今日かなあ」と期待してしまっている。 気持ちを切り替えよう。そうだ。HARTの予言(?)では19日の女の子だったではないか。もし予言通りだったらすごいじゃないか。 18日の2時頃、HIROが周期的におなかが張るようになった。その後も布団で横になるが、頻繁に時計のライトに手を伸ばす。周期を確認しているのだ。そして4時過ぎ、7〜10分間隔になったところで助産院に連絡。「腰が痛くなったら早いかもしれないからこれから来てください」とのこと。 二人目は陣痛が始まってから早いって言うし、産後はHIROも休養するだろうし、HARTの保育園と私の会社の荷物も準備し車で出発、ほぼ5時に助産院に到着した。 私はすっかり、すぐにでも分娩室行きかと思っていたら、「陣痛が始まるまでは休んでいてください」と3人で朝まで寝る。朝食後もまだ落ち着いているようなので、HARTと外で虫探しで気分転換。さあて、いつ生まれるのか。 部屋に戻るとHIROは助産婦さんに腰をさすってもらっていた。午前中に生まれるかな。 HARTは少し飽きてきたようで「お父さん一緒に遊ぼうよ」と手を引っ張る。もう外で遊ぶわけにもいかないので、待合いフロアにあるおもちゃで遊ぶ。 11時を過ぎても状況はかわらず。私は、なかなか分娩室にいけないのは午前中の検診が終わるのを待っているからか、分娩室に入れば二人目だしすぐなんだろうなと、勝手に考えていた。HIROの昼食が出されたが、それどころではないので私が食べた。 しかし、午後になっても状況は変わらず。HIROについてくれていた通いの助産婦さんは午前中で勤務終わりの予定だったが、残ってくれたのでとても助かった。 HARTの時は、3日で5人が出産のラッシュで、しかも夜中ということもあり、部屋でHIROの腰が痛いと時には、私がさすったり押したりしなければならなかった。見当違いなところを押して「違うよー」と何回言われたことか。 3時を過ぎても大きな進展は見られない。専門的なことはよく分からないが、子宮口は開いているが位置がまだ高いらしい。HIROの疲労の色も濃くなり、弱きな発言もこぼれ始める。「先生まだですかー」、「先生すすんでますー」、「もうやだー」、「・・・」 ついていてくれた通いの助産婦さんも、次の予定が詰まっているようで「頑張ってね」とHIROを励ましてから、名残惜しそうに帰っていった。 とにかく、横になったり四つんばいになったり椅子に座ったりといろいろと体制を変えながら、位置が下がってくるのを待つしかない。しかし気が焦ってしまうか陣痛のタイミングも何だかバラバラ気味になってしまった。 助産院の先生が「一度休んでからね」と気分転換を進めてくれた。 部屋に戻り少し横になる。時計を見ながら、このままHARTの予言通り、本当に明日になったりしてと考えてしまった。でもそうなったらHIROは大変だろうな。 この気分転換が功を奏したのか、再び陣痛が始まる。HIROに言われたところを押したりさすったりしてあげる。こうしているとHARTの時を思い出す。今回は助産婦さんがついてくれた時間も長くどこを押せばいいかHIROもよくわかっていたので、そんなに見当違いにならずに済んだ。 そういえば、HARTは?HARTがなかなか文章に出てこないぞ。そう、HARTは一人でよく遊んでくれた。何回か「赤ちゃんまだー、お父さん遊ぼうよー」と来たが、「お母さん今頑張っててお父さん一緒にいないといけないから一人で下で遊んでいてね」と言うとおとなしく待ってくれた。いつもなら昼寝が出来ないと愚図り出してもおかしくない時間なのに。 「少しお昼寝していていいよ、赤ちゃん生まれるときは起こしてあげるから」と言っても、首を横に振り、「赤ちゃんが見たいからいいの」と頑張っていた。 5時過ぎ、ついに分娩室へいくことになった。朝の5時に来てすぐに生まれるかと思っていたのに、5時には違いないが12時間も経っていた。今度こそもうすぐだ。 でも、「チコツケツゴウ」がなかなかはずれないらしく思ったほど早くは進まない。そういえばHARTの時にも同じ単語を聞いたが、これはHIROの体質なのかな。 HARTも一人で遊び待ちつつも、時々分娩室のドアを自分で開けて入ってくる。こんなこと産婦人科の病院では考えられないことだろう。 ここまでくれば、今までのこともあるしカウントダウンに入ったようなもの。 そしておなかの赤ちゃんも、その難関を突破するとあっという間にクライマックス。「もうすぐだよ」の先生の言葉の後、ついに赤ちゃんの頭が見えた。 「オギャー、オギャー」 赤ちゃんが産声をあげた。午後6時21分、3522gの男の子、我が家の二男、そして、HARTの弟が誕生した。 夜の8時過ぎ、HIROと赤ちゃんがやっと部屋に来て、HARTと私と4人となった。 赤ちゃんに向かって「あーかーちゃん、かわいいね、お兄ちゃんだよ」、そして嬉しそうに我々を見ながら「4人家族だね」とHARTが言った。 そうだね、4人家族のスタートだねHART、お疲れ様HIRO、そしておめでとう!! |
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