ハーティルーム2(お兄ちゃんになったHART)


2003年9月


はじめの10日間

 3522gと予想以上に大きく生まれてきたSATS。HARTは2904gで骨と皮ばっかりで「大丈夫?」と言う気がしたが、それに比べてSATSはふっくらでしっかりしているなと言うのが第一印象だった。

 HARTを母乳で育てたので、SATSも何の問題も無く母乳でいけるだろうと思い込んでいたが、入院中、SATSの体重の減少が止まらない。HARTの時は3日目で減少が止まって増え始めた。おなかが空いて、泣いて、乳首を食わえるところまではいいのだが、直に吸うの止めてしまう。母乳が出ていないと言うわけでもなく、こればかりはSATSが吸ってくれるのを待つばかり。

 退院予定日、まだ体重は減っている。生まれてから約1割の減少。しかたなく糖水を少しだけ飲ませたようだ。私が迎えに行く前だったのだが、その時のSATSはぼうっとして視点が定まらないような感じだったとか・・・。血糖値が急にあがった?のかなとも・・・。
 元が大きかったこともあるのか次の土曜日に再度診てもらうことで予定通り、退院となった。もし、このまま母乳を吸ってくれない場合は、また糖水をあげてとのことだが、果たして大丈夫なのだろうか。

 さあSATS、これからいよいよ我ら4人家族のスタートだよ。

 そう言えば「4人家族だね」と最初に口のしたのはHARTだった。SATSが生まれた後、部屋に戻ってやっと落ち着いた時だ。朝から12時間以上の長丁場を、特に後半は一人でしっかりと待ってくれたHART。「SATS、お兄ちゃんだよ」とすぐに挨拶していたし、受入体制は万全な様子。

 ところで我が大人達はと言うと・・・、HART以来、丸4年ぶりの新生児。覚えているようでほとんど忘れてしまっている育児。とりあえず、ひととおり何でも出来るHARTとの楽(?)な生活からの激変に、しかも体重減少の不安をかかえたまま乗りきれるのか・・・

 まず、我々を助けてくれたのはSATS。助産院ではほとんど飲まなかったのがうそのように、HIROとの母乳の需要と供給のバランスがうまく行く。これで直にひとつの不安が消えた。何しろ翌土曜日の検診で体重測定をした時に、体重の増加率に先生達が感嘆のため息をついたほどだ。
 今のところ、夜も思っていたよりも寝てくれる。

 また、退院の日から約1ヶ月の予定でHIROのお母さんに来ていただき、家事やHARTの送迎をしてもらってている。おかげでHIROはSATSの世話に集中できるし、私とHARTも何の問題もなく仕事と保育所に行ける。
 保育所へは途中で休憩したり虫を探したりのんびりと歩いて行くので、通常ならHARTの足でも20分程度のところを1時間以上かけて登所している。毎日つきあうのも大変だ。
 他にも寝る前の絵本などを読んでもらったり甘えさせてもらって、私も楽チン。その分、1ヶ月検診後、帰ってしまった後が恐い。

 そして、何といってもHARTが頑張っている。時々寝ているSATSの前で大きな声を出したり、ちょっかいを出して注意される以外は、赤ちゃん返り等もなく、「SATSの○○が終わるまで待っててね」と言うと納得してくれて我慢しているようだ。
 事ある毎に「SATSかわいいねー」と頭をなでている。今のところいいお兄ちゃんぶりを発揮してくれている。「抱っこしたい」ともよく言ってくれる。ただ、少しでも泣かれると「お父さん、抱っこする?」とか「もうおろす」となってしまうけれど。

 果たしてSATSが動きまわるようになってHARTが遊んでいるおもちゃやプラレールに手を出し始めたとしてもいいお兄ちゃんでいられるかな。