第一話 着装せよ!! シェフダー(後編)


Written by 小島


 激しい、音と光、そして振動が過ぎた後校庭には異形の人影があった。
「ハハハハハハハハハハ…!!」

 煙が晴れるにしたがってその数が一つ又一つと増えていき最終的には30を越えるの人影が突如として校庭に現れ
た事になる。

 校庭から聞こえる高(バカ)笑いに校舎の中にいた生徒達が我先にと窓にへばりつく、瞳と薫もその中にいた。
(あれは一体?……サザナーミの連中かしら?)
(あれはこの星で最初に作ったバイオボーグ……!?
 ジロー将軍がいるということはミオー元帥の命令(ワガママ)か?)

 その時、一際異彩をはなつ異形の怪物が高笑いを止めた。
「愚かなる下民どもよ、我が軍門に下る時がきたのだ!!」
 背中に巨大な蝙蝠の羽を生やし、身体をメカニカルなプロテクターや機械らしきものをつけ、隙間からは短い灰色の
毛に覆われた生身の部分が覗いているが、顔は人間の男、美形の少年の顔をしたその怪人は高らかに声をあげて悦
に入っていた。
「我らは、サザナーミ皇国地球制圧軍の先遣部隊だ、地球征服の先駈けとしてまずはこの学園を征服する!!」
 隣に立っていた豹のような動物を模した胸甲を持つ、漆黒のプロテクターをしたネコ耳の男がげんなりとした顔で首を
振っていた。
(なんだか知らないけど洗脳装置で洗脳できなかったから、リスティ様に頼んで服従の呪詛を遺伝子レベルで刻み込ん
でもらったけど、この性格は矯正できなかったのかなー?)
「まあいい、行け!!バイオボーグ一号エロ蝙蝠!!」
 途端に倒れるエロ蝙蝠と生徒たち。
 生徒たちの爆笑を聞き、屈辱に震えるエロ蝙蝠。
「もう少し、ましな名前は無かったのか!?」
「知らん、ミオー様が決めたのだ大人しく従え。」
(こ、この高貴な私が、この氷村遊様が、エロ蝙蝠だと…あのガキいつか殺す。)
 服従の呪詛のせいで、そう言われると反抗できないエロ蝙蝠は復讐の念を胸に刻みつつ、周りにいた黒い毛並みを
した半獣人たちに自分に続くように命令すると校舎へと向かった。


 その頃耕介は、授業が無いので職員室で書類整理に追われていた、高い集中力を持つ彼は、余りに集中しすぎてこ
の事態に全く気付いていなかった。


(ミオーめ、うちに知らせず作戦を始めるなんて…。)
 薫は、ミオーに対して怒りを覚えてはいたが、事態を静観する事にした。
 隣にいた瞳は周囲の生徒達がしだいに、笑いから開放されるのにあわせて席に戻っていた。
(くっ、今教室を出たりしたら怪しまれるわ。)

 その時校門の方から混乱を始めた校庭を横切って、猛スピードでエロ蝙蝠に迫る小さな影があった。
 その影は、一気にエロ蝙蝠達の前に出ると、その道を塞ぐように立った。
「遊!!、こんな所で何してるの!?」
 それほど遠くない所にある私立中学の制服に身を包んだ凛々しい目をした小柄な少女がエロ蝙蝠に抗議をしはじめ
た。
「昨日氷村の叔母様から連絡があってからずっと探していたのよ。」
「ちょっと待て、さくら!!俺は10日以上前から家に帰ってなかったんだぞ!!」
 うるさい事に大声で聞き返すエロ蝙蝠。
「ええ、そう聞いてるわ、昨日ようやく家にいない事に気付いて、よく考えてみたらここしばらく姿を見てなかった事に気
付いたって。」
「何だそれは!!」
「うるさいのがいないもんだから夫婦水入らずで過ごすことができて良かったけど、できの悪い息子が人様に迷惑をか
けているかもしれないから、面倒だとは思うけど一緒に探してくれないか?ですって。」
 どうやら両親にまで見捨てられているような感じがするエロ蝙蝠は、この場にいない両親に怒りを燃やしていた。
「なんだとー!!あの万年新婚夫婦め!!」
「遠くから、馬鹿笑いが聞こえたから来てみれば、何そのみっともない格好は?」
 さくらという少女はその美しい顔に侮蔑の表情を浮かべながらエロ蝙蝠に質問をする。
「くっ、う、うるさい邪魔をすると言うなら義妹といえど容赦はしないぞ。」
 そう言って少女に襲いかかるエロ蝙蝠。
 そこにジロー将軍から命令がとぶ。
「待て!!女性を傷つけることは許さん、おまえは教職員や反抗しようとする者を早く抑えろ。」
「しかし…。」
「早く行け、エロ蝙蝠」
 その名前を聞いたとたん少女は笑いの発作に襲われてしまい、屈んで必死に声をあげるのをこらえる。
「え、エロ蝙蝠……な、なんてぴ、ぴったりなの。」
 さくらを苦々しげに見ながらも服従の呪詛には勝てないらしく校舎に入っていくエロ蝙蝠。
 校庭には、笑いをこらえ続けるさくらと、校庭のど真ん中でつまらなそうに立つジロー将軍が残された。


 その少し前、さくらとエロ蝙蝠が口論している頃ようやく事態に気付いた耕介が人気の無い教職員トイレに飛び込んで
いた。
「くそ、俺としたことがこんなミスをするなんて。」
 耕介はそう毒づきながらも周囲に人影無いことを確認する。
 そしておもむろに右手を高く掲げると一言「着装!!」と小声をあげた。
 次の瞬間耕介は赤い光の球体に包まれながらトイレを飛び出し、廊下伝いに一階の昇降口を目指した。

 ここで着装のプロセスを解説しよう。
 耕介の右手につけている腕時計は、実は亜空間に待機している耕介専用の超次元戦闘母艦「キッチンコロシアム」と
の通信を兼ねるもので、「着装」のキーワードと共に粒子状に分解されている耕介専用コンバットスーツを転送・再結合
すると共に装着するのだ、この間の時間は0コンマ1_秒にすぎない。

 光の球体に包まれたまま昇降口まで来た耕介は、ちょうど昇降口から中に入ってきたエロ蝙蝠とその配下の獣人兵
を体当たりで外へと吹き飛ばす。
 外に出た勢いもそのままいっきに校舎の屋上に昇ると光の球体は消え、そこには真紅のコンバットスーツに身を包ん
だ身長2mの巨人がいた。
 背中を見せていた巨人が振りかえる。
「宇宙刑事シェフダー!!」
 問われもしないのに大見得をきって名を名乗る。
 ちなみにシェフダーとは、知的生物のいる星において本名や、現地での偽名を名乗るのは拙いので、コンバットスー
ツを着て戦う時のために各人コードネームを決めておくのだが、耕介は、一時期レストランのシェフを目指していた経験
があった為にシズマー長官に決めたられたコードネームである。


 さて、校庭にさくらという少女が入ってきた頃に時間は戻る。
 先程、学食で盛り上がっていた相川真一郎とその友人たちがいるクラスでも生徒達は窓に群がっていた。
 例外は、極一部の真面目な生徒と虚ろな瞳で何事かをつぶやき続ける端島大輔だけだった。
「俺はロリコンじゃない、俺はロリコンじゃない、俺はロリコンじゃない……。」
「おい、あの娘何者だよ、エ、エロ蝙蝠に文句つけてるぜ。」
「でも、結構可愛いよな、少しロリータ入ってるけど。」
「なにぃーーーーーーーーー!!」
  いきなり絶叫を上げつつ復活した大輔は、猛然と窓辺に近寄る。
「大輔……やっぱりおまえロリコンだったんだな。」
真一郎のその一言に周囲の生徒が一斉に引く。
「相川、言った通りだったろう。」
 真一郎のそばにいた、黒髪のロングヘアーを鈴のついた赤いリボンでまとめている少女が、自慢げに語り掛ける、真
一郎のクラスメイトで悪友の一人御剣いづみだ。
「あぁ、小鳥にはもう1度よく言っておくよ。」
「そうしたほうがいい。」
 この様な会話をすぐ近くでしているにもかかわらず、まったく気付かないほど校庭にいる少女に夢中になっていた大
輔が、突如として教室の外に走り出す。
「待っていろよお嬢ちゃーーーん!!俺がすぐに介抱してやるからなーーー!!」
 一瞬あっけにとられた後外を見る口とお腹を押さえて蹲っている少女が見える。
「いかん!!端島を追うぞ、あの女の子が危ない!!」
「おう!!」
 いづみと真一郎は、大輔を追って走りだす。
 結局昇降口付近で大輔に追いついた二人は、無理やり大輔を取り押さえ(気絶させたとも言う)いづみが大輔を保健
室まで引き摺って行き、真一郎が外にいる少女の様子を見に行く事になった。
 これは再び大輔が目覚めたとき問答無用で気絶させる事ができるいづみの方が大輔の監視には適任だと思われた
からだ。



 さて、時間は耕介が変身する少し前に再び戻る。
 瞳は、なかなか周囲の気がそれないでいらいらしてた。
 先程、突如現れた少女が謎の怪人と口論を始めているのが教室にもかすかに聞こえる。
 早くしないとあの少女が殺されてしまうかもしれない。
 そう思うといてもたってもいられないのだが、教室中の生徒がなぜかびくびくしながらこちらを気にしてちらちらと見て
いる為にうかつな行動はできない。
 なぜ生徒たちが自分を気にしているかを瞳は理解していなかったが、実はいらいらしている瞳から放たれる不機嫌オ
ーラが怖かったのだ。
 その時、廊下を赤い光が通り過ぎる。
 その光を見た生徒達がいっせいに廊下へと飛び出たのにあわせて一緒に廊下に出る瞳。
 瞳は、耕介が変身したのに気付き、さらに慌てる。
(もう、耕ちゃんが先に出ちゃったじゃない!!)
 しかし、次の瞬間耕介がエロ蝙蝠を吹き飛ばしながら外へ飛び出てくると生徒達は教室の中に一斉に戻り窓へ群が
る。
 瞳は周囲の注意が外に向いたのを見るとそのまま走り出した。
 しかし、この時自分より先に親友の薫がいなくなっている事に気がつかなかった。


「とう!!」
 シェフダーは大見得をきった後いっきに校庭へと飛び降りる。
 そして、まだ空中に浮かんでいるうちに腰に挿した銃を抜くと連射する。
「レンジバスター!」
(解説:レンジバスターとは、電子レンジのマイクロウェーブの強力なものにさらに指向性を持たせたものを撃つ銃のこ
とで、その威力は、特に電子機器に対して強力に発揮されるが、通常兵器としての威力は普通のレーザーガンに劣
る、しかし、この銃はスイッチ1つで、麻痺銃やレーザーガンにもなるのであまり関係は無い、
シェフダーの基本装備の1つである。)

 レンジバスターの連射によって4人の獣人兵が一瞬のうちに黒焦げになる。
 地面に降り立ったシェフダーは素早くレンジバスターを腰に戻すと、格闘戦にそなえ構えを取る、そこに近場にいた二
人の獣人兵が襲い掛かるが、シェフダーはジャンプして身体を捻りながらキックを繰り出す。
「ジャイアントスピンキック!!」
 カウンター気味に頭部へキックの直撃を受け、たまらず吹き飛ぶ獣人兵、そこに白い光の玉に包まれ瞳専用コンバッ
トスーツに身を固めた瞳がやって来る。
「宇宙刑事、スワン参上!!」
 瞳のつけているコンバットスーツは耕介のものよりプロテクター部分が少なく作ってあり、フォルムも女性の身体に合
わせるかのように丸みを帯びた優美なものだった(ちなみにカラーは純白である)。
 スワンは、腰からスタンロッドを抜き放つと、素早く傍にいた獣人兵を打ち倒しながら、シェフダーに向かって叫ぶ。
(解説:スタンロッドとは、地球でいう中国の鉄鞭(金属製の棍棒)にスタンガン機能(ただし電圧は手元で調整する事に
よって瞬時に生身の人間を感電死させるほど強くもできる)を持たせたものである。スワンの基本装備の1つ。)
「雑魚は私に任せて、シェフダーはあの怪物を!!」
「OK!!……とう!!」
 シェフダーはジャンプしていっきにエロ蝙蝠えと飛び蹴りを喰らわせた。


 スワンは、ある時はスタンロッドを振るい、またある時は襲い掛かってくる獣人兵をその勢いを利用して投げ飛ばす。
そうして戦っているうちにしだいに顔が笑みに緩み、ついには声をあげて笑い始めた。
「オホホホホホホホホホホホホホ………!!」
 その笑い声を聞いた獣人兵達の顔がなぜか引きつって見えたのは気のせいであろうか?


 シェフダーの奇襲によって一度は吹き飛ばされたエロ蝙蝠だが、すぐに体勢を立て直し、シェフダーに襲いかかる。
 キックが、パンチが、次々と繰り出される、少なくとも獣人兵よりは高性能なのは確かだ。
 しかし、シェフダーはそれらの攻撃を、かわし、受け流し、受け止める。
 隙をついてはパンチやキックを逆にエロ蝙蝠に喰らわせていた。
「チッ、接近戦は分が悪いか。」
 そう言うとエロ蝙蝠はその背にある羽を使って高く飛び上がると、シェフダーと距離をとり、地面に降り立つ。
(どうやら自由に空を飛べるわけじゃないみたいだな)
 シェフダーは瞬時にそう判断を下すと、再び間合いを詰めるべくジャンプしようとするが、それより一瞬早くエロ蝙蝠が
胸にあるプロテクターを開いた、途端に強力な頭痛に襲われ地面に膝を付くシェフダー。
「ハハハハハハハハハハハハハ、デッドリーサラウンドはお気にめしたかね?」
 お得意の馬鹿笑いをあげながらデッドリーサラウンドをシェフダ−に浴びせ続けるエロ蝙蝠、危うしシェフダー!!


 そのころスワンは、スタンロッドからライトニングウィップに持ち替え、縦横無尽に動き回っていた。
(解説:ライトニングウィップとは強力な雷撃を鞭と化して振るう武器である。攻撃力はスタンロッドよりも高いが、攻撃時
の隙が大きく懐にもぐりこまれる危険性のある扱いの難しい武器である。スワンの基本装備の1つ。)
「ホホホホホホホホホホホ……。」
 そして、最後の獣人兵が倒れると、再びスタンロッドに持ち替えてから離れたところに一人立っていたジロー将軍に襲
いかかる。
 ジロー将軍は、背に背負っていたフランベルジュ(波形の刀身を持つ両手持ちの巨大な剣)を構えるとスワンとの戦い
にはいる。
 フランベルジュが、高速で縦横に振られる、袈裟懸け、逆袈裟、横一文字、その大きさにみあうだけの重量を持つは
ずの剣が、まるで新聞紙で作った剣のごとく振られるのは圧巻であった。
 しかし、スワンも負けてはいない、その攻撃を涼風のごとく避けつづけ、時にスタンロッドで反撃する。
 ジロー将軍は、スタンロッドによる攻撃を、時に剣で、またある時はプロテクターを使って受け止める。
 相当な衝撃があるはずにもかかわらず、眉一つ動かさず、剣を振るい続ける。
 二人の戦いは拮抗していた。
「あなた、やるわね。」
「あなたも素晴らしい腕だ。」


 格闘漫画張りの世界を形成している二人はとうってかわって、シェフダーはエロ蝙蝠のデッドリーサラウンドに苦戦し
ていた。
「ハハハハハハハ、どうした?どうした?先程の勢いがないじゃないか?」
(くっ、だがずっとあの攻撃が続くわけじゃない、3分に1度2秒間攻撃が途絶える、その時が勝負だ。)
 やがて、1度攻撃が途絶える、その瞬間、シェフダーは腰にしまっていたレンジバスターをエロ蝙蝠の胸部にある機械
部分へ向けて抜き打ちする。
「レンジバスター!!」
 その一撃でデッドリーサラウンドの照射装置が破壊され、エロ蝙蝠自身も大ダメージを負ったようだ。
「勝機!!レーザーブレード!!」
(解説:レーザーブレードとは、レーザー光線を剣の形に収束させ相手を切り裂く武器、シェフダー最大の武器である。)
腰のホルスターにレンジバスターをしまうと同時に反対側のホルスターに差しておいたレーザーブレードを引き抜く。
「必殺!!」
 レーザーブレードの全エネルギーを開放しつつ、足の裏についているジェットホバーで一気にエロ蝙蝠へと接近する。
 真紅に輝くレーザーブレードを両手で大上段に掲げジャンプし、エロ蝙蝠の頭上から一気に振り下ろす。
「シェフダー・クリムゾンフラーーーーーーーーッシュ!!」
 真っ二つにされたエロ蝙蝠の背後、少し離れた場所にシェフダーが膝を付いた形で着地すると同時にエロ蝙蝠が大
爆発を起こす。
 レーザーブレードをホルスターに戻すと立ち上がり周りを見渡すと、ジロー将軍が不利を覚って逃げ出すところだっ
た。
 スワンが追おうとするが、何処からともなく投げ込まれたレーザーナイフを避けるために後方へ飛びのく。
 その一瞬の隙を突いてジロー将軍は姿をくらましたのだった。


 その後、シェフダーとスワンは、人目につかないところで、コンバットスーツを転送しなおした後、何も知らないふりをし
てそれぞれ職員室と教室に戻るのだった。
 ちなみにさくらは、笑い転げていたところを様子を見に来た真一郎に介抱され恋に落ちたのだった。
「君、大丈夫(綺麗な娘だな)?」
「はい、ありがとうございます(可愛らしくてわたしの好みだな)。」
 さくらはすっかり、遊の事を忘れていたのはいうまでもない。


 人気のない図書室の窓際にその少女はいた。
「巡察官が二人も、両方とも凄腕ね。」
 厳しい表情を浮かべたその顔は、凛として美しい、そうそれは薫だった。
 先程、ジロー将軍を救ったレーザーナイフを投擲したのは彼女だ。
(とにかく、帰ったらミオーに御仕置きだな。)
 そんな事を考えながら教室に戻る薫だった。


 その頃大輔は、いづみによって保健室のベッドに縛り付けられていた。
「なぁ、御剣、もうしないから縄解いてくれない?」
「だめだ、おまえは危険だから、野々村が家に帰るまではここに縛りつけとく事にした。」


 そして、エロ蝙蝠に改造されていた遊は、なぜかもとの身体のに戻って基地へ帰ってきていた。
 しっかり魔法で拘束されていたけど……。
「まゆおねえちゃん、この人普通の地球人と違うとわかっていたけど、どうやら身体を霧に変化させることができるみた
い。」
「あっ、それで逃げられたんだ、何度も利用できる良いもの捕まえてきたじゃねぇか姫様も。」
「うーん、次はどんな改造をしようかな……?」
 どうやら遊の受難はまだ終わらないみたいだ。


「ミオー元帥、今回の作戦行動の責任はとっていただけるのでしょうね?」
「カオルー!!あう、ごめんなさいなのだ。」
「お尻を叩かせてもらう。」
「や、やめるのだ、このようかい小言オババーーーーー!!」
 ミオーは逃げ出した。
 しかし回りこまれてしまった。
「イーーーーーーヤーーーーーーー!!」
 ミオーへの御仕置きもまだ始まったばかりだ。




 サザナーミのバイオボーグ、エロ蝙蝠はシェフダーによって倒された。
 だがサザナーミの地球侵略作戦はまだ始まったばかりだ。
 地球の平和は君達に託されているのだ、行け!スワン、戦え!!シェフダー、着装せよ!!宇宙刑事シェフダー!!!!

  二話へ続く

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あとがき(一話終了記念座談会)(SS掲示板投稿時のものです)

こんにちは、小島です。
ようやくシェフダーも完結しました。
瞳「あれ、もう終わりなの?」
耕介「確か一話ってタイトルについてなかったか?」
ついていたけどね、もともと一話だけを書くつもりで始めたものだからね。
瞳「でもその割にはやたらと大量に設定をしてたじゃない。」
耕介「そうそう、今回使用してないものもきっちりと書いてあるよな。」
あれは、調子に乗って設定しただけ、暴走したとも言うな。
耕介「まったく、いいかげんなやつだな。」
そう言うな、これでもせっかく設定したんだから続編を書きたいとは思ってるんだ
から。
瞳「でも続編書いたとしても、こんなつまらない話し誰も読まないんじゃない?」
だからだな、続編希望のメール、もしくはivoryのとらハクラブの掲示板、もちろんここの感想掲示板でもいいから続編
を望む声が3回あがったら書こうかなと思っているんだ。
耕介・瞳「くるわけないな(わ)。」
君達、自分の出番がかかってるんだからもう少し言葉を柔らかくしてくれない?
耕介「おまえの下手なSS出るぐらいなら他で出してもらったほうがいい。」
もうおまえらなんか知らん(涙)、えーと説明の続きです。
とにかく3回声があがったら絶対に書きますので、ここの掲示板とivoryさんのとらハクラブ掲示板、メールを下さった方
はメールで報告させていただきます。
期限は2002年の2月いっぱいです。
よろしくお願いします。
瞳「まぁ、結果はわかりきってるけど。」
耕介「そうそう、もうあのコンバットスーツを着ないで済むかと思うと俺は嬉しくてしょうがない。」
瞳「そうね。」
言ってろ!!それでは皆さんこれくらいで座談会を終了したいと思います。
3人「読んでくださってありがとうございました!!」

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加筆修正版あとがき座談会

こんにちは、小島です。
瞳「こんにちは、皆さん。純情可憐な正義の戦士、瞳です。」
耕介「こんにちは、強くてカッコいい主役、シェフダー役の耕介だ。」
(こいつら上では、あんな事を言ってるくせに今度は……好き放題言ってるな……。)
瞳「皆さんの応援でシェフダーは続編が決定いたしました。」
耕介「そこで、続編を書くに当たって設定資料集を載せたいとかいう作者のワガママで、急遽投稿先を変更する事とな
り、管理人様の御好意で海鳴堂書房に投稿する事になりました。」
管理人様、本当にありがとうございます。
瞳「そこで、ただ投稿先を変えただけじゃ面白くないらしく、既に投稿を終えていた一話を加筆修正をしたのがこの作品
です。」
耕介「結構増えたよな、文章。」
瞳「それに、端島君とか御剣さんとか出番がなかったはずの人達がいつのまにか出てるしね。」
うーん、実は二話目以降を書くにあたっての伏線をはろうかなと思ってね。
耕介「駄文作家の割には考えたんだな。」
瞳「そうね、駄文作家の割にね。」
おまえら、そのうち痛い目見せるぞSSの中で。
そうだなー、瞳は入浴シーンでも書いてやろうかな?
瞳「その前に、殺すわよ。」
ごめんなさい、許してください瞳様。
耕介「情けない……。」
うるさい!!えー、現在二話は大体の構想はできているのでそれほど時間をかけずにお届けできると思います。
予定では、みなみちゃん大暴れなのですが、電波しだいで予定から簡単に外れるこのシリーズ作者ですらどうなるか予
想がつきません。
耕介「駄文作家め。」
瞳「本当ね。」
だからうるさい!!それでは二話をお楽しみに。
三人「ここまで読んでくださった皆さんありがとうございました!!」


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