虫歯の予防について
 お子さんが虫歯になりうえまつ歯科医院に来院した場合、お母さんといっしょにどうして、虫歯になってしまったのか、よく考えています。

 「歯磨きをあまりしなかったから」、「この子は歯の質が弱いから」、「仕事で祖父母などに預けおやつを食べさせたから」など、いろいろな反省がお母さんの口から聞かれます。

 どうして、虫歯になってしまったのでしょう。また、どうすれば予防できるのでしょう。

 ほとんど、虫歯になってしまったお子さんに共通していえることは、糖分の摂取に問題があります。特に、量ではなく、回数です。決して、糖分が悪いのではなく、その取り方に問題があります。

 我が家の3兄弟は、虫歯はありませんが、歯磨きに関しては、どちらかと言えば手抜きをした方です。ほとんど寝る前の1〜2分の歯磨きで、すませてきました。さすがに、最近は8歳の子には、毎朝自分で磨くように言いつけてはいますが。

 自宅での飲み物は、水、麦茶、牛乳です。ジュースは、外出先では、制限せずに飲ませてあげます。この方が、子供はうれしいようです。

 おやつの規制は特にしませんでしたが、チョコレートだけは、できるだけさけるようにしました。

 それでは、各年齢ごとの気をつけるポイントをあげてゆきましょう。
6ヶ月〜1歳     

歯が生え始め、そろそろ歯磨きが必要になります。前歯が中心なので、良く見てガーゼで拭いたり、歯ブラシで清掃してください。哺乳瓶には、ジュースを入れないようにしましょう。

1歳〜3歳

奥歯が生え、よく物が噛めるようになる時期です。大切なことは、糖分摂取の習慣づけです。毎日のジュースは、控える。おやつは、 食事と食事の間のカロリーを補うものと捉え、歯にこびりつきやすく、口の中に長らく残るようなチョコレート、あめ等は極力さける ようにしましょう。

 3歳〜6歳

乳歯の奥歯、特に歯と歯の間に虫歯が増える時期です。前歯、奥歯の噛みあわせの面に虫歯がないのに、歯と歯の間に虫歯ができてしまうのは、比較的お母さんが一生懸命歯磨きをしているお子さんに多いタイプです。この場合も、糖質の取り方に問題があり、歯ブラシが届かない部分に虫歯が出来てしまいます。

学童期

永久歯が生え始め、乳歯列から永久歯列へ移行する時期です。お母さんの歯磨きを離れ、自分自身で歯磨きをします。ここでは、本人の歯磨きは重要ですが、歯ブラシが充分届いていない場合が多く、まだまだ目は離せません。出来れば毎日、口の中を見てあげ、汚れの確認をしてください。せっかく乳歯が虫歯ゼロできても、肝心な永久歯を虫歯にしては、本末転倒です。


     虫歯を予防するポイント

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