固執をやめ、万事をあるがままにあらしめるなら、ただちに生死中に大自在を得る。いっさいが変容され、あらゆる妨げをものともしない融通無碍の霊力が得られる。どこにあってもただ安らぎしか見いださない。これを疑う者はなにひとつ看破しえない。最善はなにごとも為さぬことだ。ひとたび為せば、生死の輪廻は免れえない。(達磨禅師「血脈論」)
 OSHO著「ボーディダルマ」(めるくまーる)より
「何事も為さない」…仏教ではよくこういった表現が出てきますが、それは「行動するな」ということではなく、「自我に従って行動するな」ということだと思います。そういう意味では、老子の「無為自然」とつながってくるのでしょう。